イタリアの伝統的カードゲーム「クク」をモチーフにした「ひぐらしのなく頃に祭 死孵し編」。ルールだけを見ていると複雑に思えるかもしれないので、以下に実際のプレイの様子を紹介していく。興味のある人はこの記事を読んで、シンプルなルールながら奥深い本作の魅力の一端に触れてみてほしい。
村田(仮):というわけで「死孵し編」を実際にプレイしてみようと思います。ルールを簡単に説明すると、「前回の記事を見てください」って感じです。以上。
アニアキ:簡単すぎじゃボケェ!
村田(仮):そのくらいあらかじめ見ておけボケェ!
YK3:このアメは?
村田(仮):チップの代わりです。ああ、それからレートは1アメ=1,000円です。
アニアキ:賭けねぇよ!
まり蔵:(村田(仮)を無視してカードを配る)じゃあディーラーを決めます。今配ったカードの中で一番強いカードを持っていた人がディーラーになります。
村田(仮):1アメ=100円でもいいですよ~。
まり蔵:(さらに無視して)ディーラーはYK3さんですね。カードを配ってください。
まり蔵:おさらいになりますが、カードに書かれた数字が大きいほど強いカードになります。特殊能力がある場合はそれに従ってください。カードの交換は、ディーラーの右隣からなので、私からですね。交換します。
YK3:交換を申し込まれたら、必ずしなくちゃいけないの?
まり蔵:特殊能力がない場合は必ず交換してください。
アニアキ:(交換されたカードを見て)げっ……。じゃあ、村田(仮)と交換する。
村田(仮):拒否します。アニアキさんの触ったカードなんて使いたくないので、YK3さんとでも交換してください。
アニアキ:なんだとぉ!
村田(仮)の“詩音”は交換を拒否できる。交換を申し込んだプレイヤーは、さらに右隣のプレイヤーとカードを交換することになる。
アニアキ&YK3:なんか納得いかねぇ……。
まり蔵:ディーラーのYK3が交換したい場合は、山札と交換することができます。
YK3:じゃあ交換する。
まり蔵:これで一巡したので、全員カードを公開します。(カードを見て)一番弱いカードを持っていたアニアキさんの負けなので、アニアキさんは1枚チップを場に出してください。1周目は1枚、2周目は2枚、3周目は3枚、4周目からは負けたプレイヤーはゲームからはずされます。そして、最後まで残っていた人がチップを総取りできます。
アニアキ:さあ! 次をはじめるぞ!!
まり蔵:今度は私がディーラーで、交換はアニアキさんからになります。
村田(仮):(余裕たっぷりに)じゃあ交換はなしで。
アニアキ:オレからだっつってんだろうが! ほれ、お前のカードをよこせ。
村田(仮):はい。
アニアキ:……なんじゃこりゃあ!
村田(仮)が持っていたのは「死刑用キムチ」。書かれた数字は-3で特殊能力もなく、ほぼ最弱のカードといえる。
村田(仮):「かかりましたわねぇ!」って奴ですよ。
アニアキ:こっ、こいつ、マジで許せねぇ!
まり蔵:そういうブラフも有効ですね。今回もアニアキさんの負けですが、3周目まではゲームに復帰できるので、勝ち負けそのものより「どんなカードが場に出たか」を覚えておいた方が後半で有利になります。それから注意することは、チップを食べないこと!
アニアキ:だって腹減ったんだもん。
村田(仮):とりあえず、アメを食べていないで場に置いてください。
3周目。各人、自分のカードとにらめっこしながらゲームを進めていくのだが……。
まり蔵:私の番ですね。アニアキさん、交換してください。
アニアキ:「あうあうあう」!
YK3:おっ、アニアキがついに壊れたか。
アニアキ:仕方ないじゃないですか! そういえって書いてあるんですから!!
アニアキの持っていた“オヤシロさま”は、交換時に「あぅあぅあぅ」と宣言することで相手を失格にさせる。
YK3:アニアキ、そこは「う」を小さく「あぅあぅあぅ」だ。
アニアキ:「アゥアゥアゥ」
YK3:もっと情感を込めて!
アニアキ:やってられっかぁ!
まり蔵:ええと、今回は失格になった私と一番弱かったYK3さんがそれぞれ場にチップを3枚出します。今回は違いますが、同着ビリの場合も同じカードを出した全員が負けたことになります。
YK3:一気にチップが増えたなぁ。
まり蔵:4周目に入ったので、これから負けた人はゲームから抜けていくことになるので注意してください。
先ほどの「あぅあぅあぅ」が効いたのか、全員カードを交換しないままカードをオープン。
村田(仮):よし! “詩音”が来た!! そろそろ“詩音”か“沙都子”が出てくるんじゃないかと思って、あえて交換しなかったんですよね。
村田(仮)が出したのは“悟史”。このカードは場に“詩音”か“沙都子”がいる場合、それらより1ランク強いカードとみなす。しかし……。
YK3:それ“詩音”じゃなくて“魅音”だから。
村田(仮):あれ?
まり蔵:村田(仮)さんの負けなので、決着がつくまでゲームには参加できません。
村田(仮):あれれ?
続く5周目、またも全員ノーチェンジのままカードを公開。もっとも弱いカードが“沙都子”の12という、高レベルな戦いの中アニアキが敗退し、まり蔵とYK3の一騎打ちとなった。
まり蔵:じゃあカードを配りますね。
YK3:おう!
ところがカードが配られた直後、まり蔵がカードを公開。
まり蔵:「クールになれ!」ってことで勝負です。
YK3:え? 俺交換したいんだけど……。
“圭一”のカードは、「クールになれ!」と宣言することでいつでも好きなときに手札公開を要求できる。書かれた数字も最強の15と、後半に出てくると手がつけられない。
まり蔵:というわけで勝ち残った私が場のチップをいただきます。あとは誰かのチップがなくなるまでこれを繰り返していきます。今回は4人でプレイしましたが、5人以上でプレイするとより盛り上がると思います。
アニアキ:じゃあkbjも入れてやりなおすか。
村田(仮):ちょうど仕事も一区切りついたみたいですしね。
まり蔵:いや、今回はリプレイということで1回だけのはずですが……
アニアキ&村田(仮)&YK3:このまま勝ち逃げなんてしないよね?
まり蔵:ええ~!?
1.山札の中からカードを1枚選び、裏にしたまま他のカードと混ざらないように別の場所に置く。
2.ディーラー役がカードをプレイヤーに配る。
3.手札の中に同じカードがあったら場に捨てていく。
4.ディーラーの左隣の人からゲームスタート。手番のプレイヤーは左隣のプレイヤーの手札から1枚選ぶ。同じカードを持っていれば場に捨てる。なければそのまま自分の手札とする。
5.手札のなくなったプレイヤーはゲームから抜け、最後の1人になるまで4を繰り返す。
6.最後まで残ったプレイヤーには過酷な罰ゲーム。
※2セット用意し、0~-4のカードを抜けばダウトもできます。「ひぐらし」ファンなら「電撃G's Festival! Vol.7」を2冊購入してでもプレイしておきたいところだぞ!(宣伝)