主人公・日高佐菜と八代菜々香のアフターストーリー。佐菜は、菜々香と学生生活を送るうちに、彼女を好きだという気持ちに気づく。しかし、今の彼女との関係を壊したくない佐菜は、いつまで経ってもその思いを打ち明けられないままでいた。一方、ヴァイオリンをふたたび弾くようになった菜々香は、ブランクを取り戻そうと努力を重ねる。だが、ある時、自分にはヴァイオリニストとして大切な“何か”が、決定的に欠けていることに気づいてしまい……。

　もう1人の主人公・若月修輔と星野あさみのアフターストーリー。修輔とあさみは交際を始め、不安定だったあさみの心は、彼のおかげで落ち着きを取り戻す。修輔は、才色兼備なあさみと釣り合う男になろうと、大学進学を目指して学業に励んでいた。そんな折、あさみは大きな悩みを抱えることになる。修輔は、彼女のどこかおかしい様子に気づいていたが、悩みの内容は彼が想像しているようなものではなく……。順風満帆に思えた2人の前に、新たな障害が立ちふさがる――。

　日高佐菜が桜乃杜町（さくらのもりちょう）に戻ってきて間もないころのアナザーストーリー。朱里と麻緒衣は、ある日ささいな意見のすれ違いでケンカ別れしてしまう。気落ちしながら帰宅した2人。そんな彼女たちが家に着くと差出人不明のどう見てもラブレターとしか思えない手紙が届いていた。それ以来、次々と届く謎の手紙と不審な視線に不安な日々を過ごす2人。彼女たちを悩ませる手紙は、一体誰の仕業なのか。手紙の謎が明かされる時……朱里と麻緒衣の在りし日の記憶が甦る。

　雛子が、桜乃杜高校に“異例の編入”をしてから10日。ひょんなことから卒業生が残した自主制作映画を発見することに。それを見た彼女は、たちまち映画に引き込まれ、自分も映画を作ろうと決意する。そんな折、雛子の担任・柚希のもとには高校の同窓会の案内状が届く。高校時代は苦い思い出に満ちているため、欠席を決めるが、ホームルームの時間に出た「クラスで映画を作ろう」という提案が彼女を戸惑わせることに。柚希を悩ませる苦い思い出とは？　雛子の映画制作という願いは叶えられるのか？