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セガが2004年9月に日本国内での運営件を取得した韓国産オンラインRPG『RF online』。「東京ゲームショウ2004」の会場でムービーが公開された後、サービス時期やシステム面についての情報が謎に包まれていた『RF online』だが、ついに7月よりクローズドベータテストが開始されることとなった。電撃オンラインでは運営を担当する2人のキーマンにインタビューを行い、ゲーム内容や運営方針などについてお話をうかがった。
 また、電撃オンライン読者枠のクローズドベータテスターの募集も行っているので、こちらの発表会の記事とインタビューをあわせて読み、ぜひテスターに応募してほしい。

募集要項
■電撃オンライン応募枠 150名
■応募〆切 2005年6月28日(火)14:00
■応募条件 『RF online』がプレイできるPC環境(※下記参照)を持っていること。※登録には「SEGA Link」のユーザー登録が必要
■当選発表 当選者のみセガよりメールにて通知

●『RF online』クローズドβテスト必要環境●
 
必須
推奨
OS
日本語版 Microsoft Windows(R) 2000/XP
(2000 SP2 以上、XP SP1 以上)
CPU
Pentium(R)III 1.0GHz
または同等クラス以上
Pentium(R)4 2.0GHz
または同等クラス以上
メモリ
256MB
512MB
グラフィック
Direct3D対応 VRAM 32MB以上
NVIDIA GeForce3以上

ATI RADEON 7500以上
Direct3D対応 VRAM 64MB以上
NVIDIA GeForce4以上

ATI RADEON 8500以上
解像度
800x600 16bit 以上
サウンド
DirectX8.1と互換性のあるもの
DirectX
DirectX8.1 以上
空きHDD
3.0GB以上
通信環境
256kbps相当以上の速度で
インターネットへ接続可能な環境
CATV ADSL FTTH

※クローズドβテスターの募集は終了しました※



●セガが韓国産のMMORPGを運営、そのきっかけは?
――まず始めに、この『RF online』というゲームをセガが運営することになったきっかけを教えてください。
染谷光廣氏(以下、染谷。敬称略):
『RF online』は、CCRという『ポトリス』を開発した会社のタイトルです。この『RF online』の世界観や、CCRが自社開発したという3Dエンジンによるグラフィックなどを見た時に、セガとしても「これなら(日本でも)いけるんじゃないかな」と思って、昨年の東京ゲームショウでムービーだけ発表させていただきました。
 確かに「セガがなぜ韓国産ゲームを運営するのか?」という意見もあるとは思いますが、セガも色々なノウハウを吸収していかなければならない。オンラインゲームはパッケージゲームと違って、ユーザーさんに課金していただいてはじめてお金をいただけるんですね。売り切りのビジネスモデルからサービス業への転換というのは、これまで他のオンラインゲームでもやってきたことなんですが、韓国の新しいノウハウも吸収し蓄積したいという思いがありまして、『RF online』を運営することになりました。

●特徴的な3種族、キャラクターはどのように成長していくのか
――それではゲーム内容について順番にお聞きしますが、プレイヤーが選べるキャラクターには、どのような種族がいるのですか?
岩原景士氏(以下、岩原。敬称略):『RF online』の概要を簡単に解説しますと、惑星の中にある鉱山をめぐって、“ベラート”、“コラ”、“アクレシア”という3つの種族が戦争を繰り広げるゲームです。この3つの種族の中で、ニュートラルな位置づけにあるのが、いわゆる人間型の“ベラート”です。機械文明と魔法文明のよいところを両方持っているんですけど、その代わりどちらも他の種族に比べると劣る部分があります。ですが、“ベラート”は機械を操るのが得意で、強力なロボットを造ることができます。このロボットは、近接型の“ゴリアテ”と遠距離型の“カタパルト”の2種類がありまして、アップデートの度に種類を増やしていく予定です。さらに、追加のパーツをつけることでホバリング走行が可能になったりするなどで、チューンナップしていくことができます。一方で欠点もありまして、これに乗っている時にはプレイヤーに経験値が入りません。
染谷:他のゲームだったりしますと、通常何かを呼び出すと一緒に戦ってくれたりすると思うんですが、このロボットに関しては「乗る」という考え方ですね。もちろん誰でも乗れるわけではなくて、一次転職して“ドライバー”という職業にならないと乗り込むことができません。種族間戦争などではかなり強いんですが、壊れたら修理代がかかりますし、呼び出したり維持するのにもお金がかかります。だから、戦争の時などにみんなでお金を出しあって何体かを製造するという形になるかもしれませんね。
岩原:次に紹介するのは“コラ”という種族でして、唯一神を崇拝している超自然的な種族です。近接戦闘よりも、弓や魔法といった遠距離攻撃を得意としています。見た目的には、頭身が高くて美形、露出度が高めなことが特徴です。“コラ”は転職して“サモナー”という種族になると、“アニムス”と呼ばれる精霊を召還できます。“アニムス”には、それぞれ遠距離戦向きや回復向きといった特性があって、同時に複数呼び出すことはできません。戦えば戦うほど“アニムス”はレベルが上がりますが、もし倒された場合でも“アニムス”の経験値は下がらないというのもポイントです。
 最後の“アクレシア”は、脳だけが人間のもので全身は機械という設定です。機械の体なので魔法は使えませんが、その代わりに強力な武器「ランチャー」を持つことができます。
染谷:“アクレシア”最大の特徴は、自分自身の体を砲台のように武器化できることですね。これをやってしまうと、当然攻撃力は高くなるんですが移動はできなくなります。この武器化は「ランチャー」を装備していればクラス(職業)に関係なく使用できます。
――クラスの話が出ましたが、キャラクター制作時には種族以外にクラスを選択することもできるのですか?
岩原:各種族を選んだ後に、近接型、遠隔型、フォース(魔法)型、特殊型の4つのクラスから選べます。
染谷:基本的に一次転職は、4つのクラスの特徴がそのまま伸びていく形です。
――キャラクターのレベルとは別に、それぞれのスキルレベルを上げることになるのですか?
岩原:そうです。スキルのレベルを上げると、モーションやエフェクトが変わります。剣を使って戦えば近接戦闘のスキルが上がったり、シールドを持って攻撃を受けると防御スキルが上がったりといった仕組みです。こういったスキルのレベルが上がらないと、強力な装備が使えなかったりしますね。

●『RF online』のプレイを熱くする種族間戦争とは
――それぞれに特徴が異なる3種族についてですが、各種族の関係はゲーム中でどのようなものになるのでしょう?
岩原:まず、自分と同じ種族のプレイヤーとしかアイテムの取引ができません。と、言うよりも、会話自体ができないようになっています。他の種族が入力したチャットは、意味不明の記号の羅列になってしまい、何を話しているかわかりません。ですから、取引もできないしパーティを組むこともできません。モンスターとほとんど同じ扱いですね。
――なるほど、それは斬新な仕様ですね。『RF online』は、他の種族とのPvP(対人戦)がメインになってくるのでしょうか?
岩原:よく聞かれることは、「日本人はPvPが苦手なんじゃないか?」ということです。日本人がPvPを苦手というのは、色んなペナルティがあるからだと思います。あと、相手が自分と同じ言葉を話しているプレイヤーだからやりにくいんだと思うんですよね。相手が何を言っているかわからない状態で、しかも倒された時のペナルティが少ないのなら、スポーツ感覚でプレイできると思います。このペナルティについて具体的に解説しますと、クエストをクリアするなどして得られる「貢献度」というポイントが奪われるだけで、レベルが下がったりアイテムを落としたりということはありません。
染谷:とは言ってもですね、PCの向こうには人が座っているわけで、やっぱり倒されたら気分が悪いとも思います。もしかしたら日本では、戦争をまったくしないサーバーができるのかなという考えもありますね。日本のユーザーってローカルルールとかを作るのがすごい好きじゃないですか。鉱山の奪い合いについても、「1週間ごとに支配権を回して使用する」みたいなことを日本のユーザーなら考えるかもしれません。こればかりは、フタを開けてみないとわかりませんが。
――『RF online』の大規模戦争では、鉱山の権利を奪い合うとのことですが、そもそも鉱山というのはどのような場所になるんですか?
岩原:鉱山で採掘すると、武器をエンチャント(強化)する時に使用する宝石など、いいアイテムが手に入ります。でもこの鉱山の中には“ホーリーストーンキーパー”というガード(守護者)がいまして、中に入ると無条件で攻撃してくるんです。種族間戦争では、この“ホーリーストーンキーパー”の「制御装置」をめぐって戦うことになります。制御装置を持っている種族に対しては、“ホーリーストーンキーパー”が攻撃を仕掛けてこないので、鉱山を占有することができます。
――種族間戦争はどのくらいの頻度で、どのようなルールで行われるのですか?
岩原:現在の韓国版では8時間に1回戦争があります。鉱山の周りには、各種族ごとの制御装置のタワーがありまして、敵種族のタワーを壊すのが戦争の目的です。1アカウントにつき3キャラクターまで作ることができるので、複数の種族を使ってスパイ活動をすることも可能です。
染谷:こういった戦争の時間設定やルールというのも、日本人向けの仕様にしなければいけません。戦争が盛んならいいのですが、8時間に1回戦争をやらなければならないというのもヘビーですからね。ちなみに同種族内でのPvPはありません。

●その他、戦闘や生成など気になるシステムについて
――もう少し細かい仕様について聞いてみたいのですが、先の話でも出た「貢献度」とは何を表す数字ですか?
岩原:貢献度を種族内で最も貯めたプレイヤーは、その種族のトップに立つことができます。種族のトップになったプレイヤーは、種族全体へのチャットが行えるだけでなく、他の敵対種族の言語を理解できるようになります。種族のトップ同士が会談を開いて、共同戦線を敷くこともできるということです。貢献度はクエストをクリアする他にも、他の種族をPvPで倒すことでも入手できます。PvPで勝利したプレイヤーは、相手の貢献度をそのままもらえるんです。
染谷:最新の韓国版では、トップになったプレイヤーの負担が重過ぎるということで、他種族の言語を理解できるプレイヤー数は調整されています。日本のクローズドベータテストは、韓国の正式サービス開始時のバージョンを使用するので、サーバーにつきトップは3人になる予定です。
――プレイヤーの手によるコマンド入力など、戦闘中のアクション要素は用意されていますか?
染谷:入力タイミングでの攻撃の変化や連携はないですね。やっぱりマウス1個でプレイできるというのが大事だと思っているので、他のMMORPGから入ってきた人でもプレイしやすいものになっていると思います。
――鉱山で入手するアイテムで生成を行うことが可能ということですが、どのようなアイテムを作り出すことができますか?
岩原:生成では武器と防具、弾と矢を作ることができ、属性をつけることもできます。種族に関係なく、特殊型のクラスでないアイテムの生成は一切できないようになっています。ショップでは、レベル30で使用する武器ぐらいまでしか購入できないので、それ以上の武具は敵からのドロップか生成で入手することになります。特殊型のクラス自身の戦闘能力は高くないので、他の強いプレイヤーと一緒に材料となるアイテムを取りに行ったりすることになるでしょう。

●セガが提供するサービスや「SEGA link」での展開はどうなるか
――それでは運営面の質問に移ります。日本でのサービスに向けてローカライズを進めていると思いますが、日本独自の使用というのはどのくらい入れることができるんですか?
岩原:攻撃のモーションを変えたりなどはできません。可能な部分について話しますと、日本と韓国のユーザーの平均プレイ時間の差を考えた時、同じスピードでレベルが推移するとなると、かなりきついゲームになってしまいますよね。そういうことを防ぐために、日本のユーザーに合った経験値の入り方を考えなければならないと思います。
 あと、韓国産のMMORPGではよくあることなんですが、街の中を見渡してもNPCが少ないんですよね。韓国のユーザーは「無駄な話を聞いている暇があったら戦いたい」という風に、ストーリーよりもゲーム性を重んじるんです。日本のユーザーの場合は、ストーリーや雰囲気を重んじるので、NPCを増やすように要請したりしています。
――セガのコミュニティサイト「SEGA link」と『RF online』の関係について聞かせてください。
染谷:現在「SEGA link」内で、『RF online』のムービーが配信されていますが、正式サービス後には「セガキャッシュ」を使ってプレイ料金の支払いができるようになります。あとMMORPGというジャンルは、ゲーム内のコミュニティだけでなく、ファンサイトや掲示板といったコミュニティが形成されますよね。私たちとしては、その受け皿に「SEGA link」を位置づけたいと思っているので、ファンサイトが作りやすいようなコミュニティツールなどを提供しようと計画しています。
――「SEGA link」の入会手続きを行わないとゲームをプレイできないということについて、何かデメリットはあるとお考えですか?
染谷:「SEGA link」の登録自体は無料ですし、名前や誕生日、メールアドレスを入力するぐらいなので、そんなにハードルの高いものだとは思っていないです。逆に「SEGA link」に登録することで得られるメリットの大きさを考えると、そんなには気にならないかと。プレイ料金の支払方法についても「SEGA link」に準拠する形で、クレジットカードやネットキャッシュ、コンビニ決済など、大体のものには対応する予定です。
――セガでは『ファンタシースターオンライン(以下、PSO)』というオンラインRPGも運営していますが、どのような差別化を図っていきたいですか?
染谷:『PSO』は純然なMMORPGではなくて、パーティを組んでダンジョンに潜るというタイプのものなので、『RF online』とはプレイスタイルやプレイ時間などが違ってくると思います。一方で、こういう世界観のものを選んだというのは「セガらしいよね」とみなさんから言われていますね。
――最後の質問になりますが、日韓のユーザーの違いをふまえた上で、『RF online』をどのようなゲームに仕上げていきたいですか?
染谷:コミュニティを形成する時に重要な要素として、共通価値観や共通目的というものがあると思うんです。日本のユーザーは、他のプレイヤーに要求する共通価値観のレベルが高いんですよね。「これわかるよね?」っていうレベルが高くて、これに反するプレイヤーには「なんてデリカシーがないんだ!」というのが日本のユーザーだと思います。
 例えば、床にアイテムを置いた場合、取られても「置く奴が悪い」って考えるのがアメリカだったり韓国だったりなんですが、日本のプレイヤーは、ほとんど取らないんですよ。たまに取る人が出てきても、コミュニティで叩かれて名前がさらされ、その中にいられなくなるというのが、日本のコミュニティの特徴だと思うんです。ですから、そういったところの味付けやニュアンスを、上手くゲーム内のバランス調整で表現できたらおもしろいと思っています。
――セガならではの良質のサービスと運営に期待しています。本日はお忙しいところありがとうございました。



染谷 光廣 氏
染谷光廣氏
 セガネットワーク戦略事業部オンラインマーケティング部部長。インタビューでは、主に運営面とサービス面について、オンラインゲーム業界全体の状況を交えて語っていただいた。
岩原 景士 氏
岩原景士氏
 セガネットワーク戦略事業部『RF online』ゲームオペレーションチームのチームマネージャー。インタビューでは、デモプレイを披露しながら、ゲーム内容の詳細を解説。『RF online』運営チームの中心となる。

RF online
画面写真
■メーカー:セガ
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:RPG
■正式サービス開始日:未定
■プレイ料金:未定
■関連サイト
『RF online』公式サイト
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