電撃ドットコム > 電撃オンライン > インタビュー > 『Shinobi』を斬るッ! 第2回




体験版をプレイしたモニターは
『Shinobi』をこのように感じた!


 このコーナーは、セガが12月5日に発売する忍者アクションゲーム『Shinobi』を電撃、読者、開発の3者が、様々な角度からチェックしていくという連動企画。第2回となる今回は、ゲームライターのレビューだけでなく、以前募集した体験版モニターから寄せられたアンケートの集計を掲載し、プレイした読者がどのような印象を持ったのかを明らかにしていこうと思う。

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セガ

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 全世界で爆発的なヒットとなったメガドライブソフト『ザ・スーパー忍』のDNAを受け継いだ新作3D・ACT。プレイヤーは朧(おぼろ)一族の当主であり、最強の忍者である「秀真(ほつま)」を操作し、東京を壊滅させんと企む陰陽師・産土(うぶすな)ヒルコと戦う。超高速で移動するステルスダッシュや、敵を素早く倒すと周囲の敵が一斉に倒れる「殺陣」の演出など、独自のシステムが盛り込まれている。
『Shinobi』
■メーカー:セガ
■対応機種:PS2
■ジャンル:ACT
■発売日:2002年12月5日
■価格:6,800円(税別)

アクションゲームの真髄!
往年のファンならずとも触れるべし!


 アクションゲームって何でしょう? 人それぞれ考えてるアクション論ってのがあると思います。私の場合はゲーム歴も20年近く、ゲームデビューはアーケード。いわゆる往年のゲーム野郎というヤツで、とりわけアクションゲームに対しては、かなり強い思い入れが持ってまして、(1)操作性重視、(2)歯応えがないとダメ、(3)大味で不条理な難易度の高さではない……うんぬんと、「アクションゲームはこうあるべきだ!!」みたいだな信念ともいえる思いや考えがあります。それに照らし合わせてみると、最近のアクションゲームは、見た目重視(特に3Dゲーム)で操作性が散漫、作業になりがちのぬるいモノばかり。正直、アクションゲームには辟易していたわけ(もっぱら良作のアクションゲームの多い海外ゲーム三昧です)で……。そんな折、昔遊びまくった『ザ・スーパー忍』の最新作の登場。もう大期待なわけだったんですが、2Dから3Dへ、しかもハードは一般的ユーザーの多いPS2。ぬるいゲームになっているのでは? という不安はありました。

 では、遊んでみた感想といいますと、スピード感が非常に重視されており、なによりも操作していて気持ちいい。これがまず第一。そして、ユーザーにこびることのない難易度の高さ。それでいて、大味ではなくバランスがしっかりとれている。いきなり最初から高度なアクションを要求するのではなく、徐々に最初はジャンプ、次は2段ジャンプ、2段ジャンプ+ダッシュ……といった具合に、ステージごとにアクションのテーマがあり、それをこなしていくうちに、知らず知らずにうちに上達している(生粋のアクション好きが作っているのを、あらゆる部分から感じました)。さらにただポリゴンが使えるから3Dにした(PS2には2Dでもいいのに無理にポリゴンを使ってるゲーム多くないですか?)のではなく、壁を上に登らなくてはいけなかったり、奥にいる敵を倒さなくてはいけなかったりといった、3Dという特性を生かしたアクションもきちんと盛り込まれている。これぞアクションの真骨頂! 正直、見た目のグラフィックでは、他の3Dゲームには見劣りする部分があるのは認めますが、それに余りあるアクション部分の完成度の高さ。ゲームはあくまでも遊ぶもの、グラフィックのクオリティの高さを追求するあまりに、肝心のアクション性が損なわれていては意味がない。アクション性に重きを置くために、あえてグラフィック部分の切っている。その英断には、大きな拍手を贈りたいです。

 こういった話を聞けば、アクションゲーム好きは間違いなく、プレイしてみたいと思うでしょう。ただ現在、ロールプレイングゲームとかシミュレーションゲームに押されて、昔は主流だったアクションゲームはかなり下火。それは単純に今の一般的なゲームユーザーが単純に良作アクションゲームに触れたことがないというのが原因なのでは?と思っています。名作、良作と呼ばれるアクションゲーム(特にトレジャー作品)に見られる、何度もプレイするうちに上達、全然倒せなかったボスがいとも簡単に倒せるようになり、そんな自分の様やプレイに酔う……。こんなアクションゲーム本来のおもしろさが、十二分に体験できる『Shinobi』。アクションゲームをあまり遊んだことのない人に、本当のおもしろさを知らない人に、特にぜひとも遊んでもらいたいものです。個人的には、この『Shinobi』をきっかけにアクションゲームが活性化してくれればと願うばかりです。
 最後に『ザ・スーパー忍』ファンとして、ひと言。例のあの人が登場するのは、ファンとしてはうれしい限りです。ただ個人的に当時、話題を呼んだ“ゴ○ラ”とか、“微塵の術”とかがないのは……。まあ、いろいろと複雑な事情があると思いますが、う~ん、残念。
レビュアー紹介
いぐちじゅんや

 メガドライブのソフト全タイトルを所有している、かなり偏ったゲームライター。セガハード&ソフトへの愛情は編集部のみならず業界でも屈指と言っていいだろう。もちろん前作であるメガドライブの『ザ・スーパー忍』も鬼のようにやりまくっていた。今回はそんな「セガへの愛」、「ACTへの愛」がたっぷり注ぎ込まれた、それでいて細かいところにもしっかり目を向けたレビューとなっている。


スピーディで爽快感あふれる傑作ACT
難易度はやや高めだが、その分クリア時の達成感も格別!


 まず、最初に断っておかなくてはいけないのですが、僕はメガドライブの『ザ・スーパー忍』をプレイしたことがありません。というか、画面すら見たことがないので「DNAを受け継ぐ」と言われてもいまいちピンときません。さらに、セガハードを1台も所有したことがなく、セガ製のゲームに対する特別な感情も特になし。そういうわけで、一般のユーザーの方とかぶってしまいますが、普通のゲーマーの視点で『Shinobi』について語らせてもらいましょう。

●爽快感のあるアクション&システムは素晴らしいの一言

 この『Shinobi』の魅力を語るのに、たびたび紹介されていたシステム「殺陣」。これは、一定時間内に4体以上の敵を倒すと、時代劇のように刀を鞘に収めた瞬間敵がバタバタッと倒れる演出が挿入されるシステムですが、うまく決められるととても気持ちいいです。ただ敵が3体しか出現しないと決められないのですが、わざわざ他の敵を探してでも発動させたくなってしまうほどの魅力があります。時代劇の悪役はその場に崩れ落ちるだけですが、『Shinobi』の敵はバッサリ真っ二つになるあたりもポイントが高いでしょう。
 また、姿が消えて見えるほどの高速ダッシュも、攻撃と組み合わせると非常に爽快。空中に浮かぶ敵と敵の間を、ダッシュで飛び回りながら次々と切りかかるのは、このゲーム中でもっとも爽快感のあるアクションではないでしょうか。

●操作性はACTの命! ボタン配置はイマイチなので、好みの設定に

 ACTのもっとも重要な要素ともいえる操作性ですが、ステルスダッシュや2段ジャンプといった比較的クイックなアクションが多く、かなり快適。すべてのボタンを使用するため、慣れるまではやや大変ですが、序盤のは単純なアクションだけで突破でき、徐々に難しいアクションが必要になっていくステージ構成になっているため、習得にはさほど苦労しないでしょう。
 ただ、初期設定のボタン配置は右手の操作量が多すぎてキビシイような気もします。製品版では自由にボタン配置が変更できるので、ロックオン関係をL1ボタンなどに配置しなおすといいかもしれません。

●主人公のデザイン、モーションが素晴らしい反面、
グラフィック(背景)はやや単調


 アクション部分のバランスを重視したためかどうかはわかりませんが、背景が同じパターンの繰り返しなのは寂しいです。1つのステージ内では背景に大きな変化がなく、それが約10分程度続くので、寂しいというより単調に感じてくることも……。しかも、1-A、1-Bと2ステージにわたって同じ背景なので、単調さも2倍です。
 また、ステージ自体の構成も、似たような部屋と通路が繰り返されているため、いくら進んでも同じ場所をループしている気分になってきます。ACTらしい爽快感と操作性が優れているだけに、和風という設定を生かした魅せる風景があってもいいのではないか、と思います。

●難易度はやや高め。せめてステージ中にチェックポイントを……

 最近のACTは誰でもエンディングを見られる程度のバランスに調整されることが多いのですが、『Shinobi』はやや難易度が高めです。落とし穴に落ちれば一発死ですし、ボス戦も敵の動きをつかむまではやられっぱなし。とてもじゃないですが、力押しでなんとかなるものではありません。
 しかも、ステージ道中でミスした場合は、スタート地点まで戻ってのリトライになります。1ステージが約10分もあるのに、終盤でミスして最初に戻されると、上で述べたグラフィックの単調さもあいまって「もう、今日はやめよう……」という気持ちに。せめて、ステージ道中にチェックポイントのようなものは欲しかったですね。
 ただ、ザコ、ボスともにある意味必殺パターンのようなものがあり、それを発見すると瞬殺することも可能です。また、ボスに対しても「殺陣」を決めることができるので、慣れてくれば余裕で「殺陣」を決めまくることができるのかもしれません。

●スピーディなACTが好きな人には至高のタイトル

 この『Shinobi』、スピーディで爽快感を追求したACTとしては、最高レベルに近いゲームだと思います。一度プレイしたステージは、ステージ選択でいつでもプレイできるので、タイムアタックなどが好きなやりこみ派のゲーマーでも満足できるでしょう。難易度がやや高めなので、ACT初心者は結構苦戦するとは思いますが、理不尽な難しさではありません。むしろ、プレイすればするほど上達することが実感できるので、「最近RPGばっかりでACTやってないな~」という人にもオススメです。
レビュアー紹介
チワワ

 電撃オンラインのニューススタッフとして活躍している。ゲーム歴は約8年と、電撃スタッフの中では浅めだが、『beatmania』シリーズの腕前は編集部内で群を抜いているほど。また、海外ゲームも好きで、特に『GTA3(グラン セフト オート3)』や『ワイプアウト』シリーズなどがお気に入り。当サイトの「ヴァナ・ディール カフェ」の管理人1号としても幅を利かせつつある今日この頃だ。


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