二子玉川東地区再開発地区計画。大規模未利用地の活用と都市基盤の整備を行い、駅周辺の商業・業務機能の集積及び多摩川に近接する緑豊かな環境を生かした良好な住宅の供給をめざした計画である。
この計画では土地用途の制限が厳しく、そこに遊園地のようなレジャー施設を作るとなると、騒音や電波障害、さらには街の色合いなど、さまざまな制約をクリアしなければならなかった。夜のライトアップや花火などは、当然のことながら御法度である。さらに、ハイテク技術を駆使したアトラクションを風雨に晒すことは、整備上にも問題があると言えた。
そこで、全天候にも対応できるよう完全屋内型も考えられた。しかし、建坪率の問題(敷地面積の40%しか屋根を乗せることができなかった)が浮上。最終的には、「建物をいくつか造り、その中にアトラクションを入れることで全問題を解決」(石川談)することになった。
|