2009年4月17日(金)
バンダイナムコゲームスより2009年夏発売予定のPSP用ソフト『テイルズ オブ バーサス(以下、TOバーサス)』の、新情報が到着した。
『TOバーサス』は、初代『テイルズ オブ ファンタジア』から『テイルズ オブ ハーツ』までの13作品から35人の人気キャラクターが登場する対戦アクションゲーム。戦闘の爽快感に定評のある『テイルズ オブ』シリーズのLMBS(リニアモーションバトルシステム)をベースに、さまざまなモードで最大4人でのバトルが楽しめる。
ここでは、やり込み要素やイベント満載のユグドラシルモード(ストーリーモード)の概要と、本作に登場するキャラクターの一部を紹介する。
■『TOバーサス』ストーリー■世界樹が大いなる実りとしてもたらす根源エネルギー“マナ”によって支えられた世界・ダイランティア。マナがあふれた太古の世界で、人類は幸福な幼年期を過ごした。 しかし、文明の発展とともに人の欲望は肥大し、やがて世界樹が3年に一度結実させるマナの塊“大いなる実り”のみでは、世界全土に繁栄をもたらすことができなくなってしまう。 歴史は、無数の勢力がただ1つの“大いなる実り”をめぐって争う、戦乱の時代に突入する。 一部の人びとが手にする栄華の陰で、幾百の国が興亡し、幾万の命が散り、幾億の涙が流されていった。 はてなく続く抗争は、殲滅(せんめつ)大戦寸前にまで拡大したが、人類はかろうじて踏みとどまり、全国家間に“世界樹協定”が結ばれた。 各国は、戦争ではなく代表戦士“シグルス”による武闘大会で“大いなる実り”の獲得権を競うことを承認した。 これが人類の理性の産物と呼ばれる“ユグドラシルバトル”の始まりである。 世界から国家間の戦争が消滅して100年……現在は4つの大国によってユグドラシルバトルが競われている。 |
以上の背景から、『テイルズ オブ』キャラクターたちは、国家の利益や威信を賭けた武闘大会として、それぞれに競っていることがわかる。続いて、物語に深くかかわってくる4つの国家について紹介する。どの国家も、シリーズファンが思わずニヤリとするような設定になっているので、注目してほしい。
<神聖王国 ヘイズル>もっとも古い歴史と文化を持つ大国。4大国家の中で、これまでもっとも多く世界樹に仕える神子を輩出してきた。 礼と伝統を重んじる、少々堅苦しい国柄。 |
<新帝国 ニーズホッグ>急速に力をつけ大国にまでのし上がった新興帝国。マナに代わる力として独自の機械文明を発達させている。 一説にはフォミクリーと呼ばれるレプリカ技術を完成させたとも言われている。 |
<騎士王国 フレスヴェルグ>英雄王に率いられる騎士国家。国家の誇る2大騎士団は、質実剛健であることをたっとび、鍛え抜かれた高い戦闘力を誇る。 近年、ソーディアンと呼ばれる特殊兵器を開発したと噂されている。 マナの代替エネルギーとして“レンズ”と呼ばれるエネルギー発生装置を研究中。 |
<自由都市連合 ダイン>広大な辺境地域に点在する数十の自由都市で形成される連合国家。さまざまな種族や文化が混在し、よくいえば自由闊達(かったつ)、悪くいえばまとまりのない野蛮さが特徴だ。 他の大国からは後進国として一等低く見られがちだが、若々しい活力と柔軟な適応性に秘められた潜在能力は、侮れないものがある。 |
ユグドラシルモードの物語は、以上の世界観や設定をもとに、ユグドラシルバトルに参加するキャラクターたちの視点で描かれる。ダイランティアの各地をめぐって物語を進めるこのモードでは、マップ上のさまざまなロケーションで、最大4人での対戦バトルを勝ち抜いてストーリーを進めていく。さまざまなモードに関連した、やり込み要素も用意されているとのこと。続いては、お待ちかねのキャラクターについてお届けしよう。
初めに書いたとおり、歴代の『テイルズ オブ』シリーズから13作品・35人が登場する本作。具体的にどの作品、どのキャラクターが参戦するかはまだ不明だが、本日は6作品・8人のキャラクターを紹介する。各キャラクターのプロフィールは、この世界のストーリーに沿ったものになっているので、シリーズファンの人もチェックしておこう。ちなみに、イラストはプロダクションI.Gの描き下ろしだ。
▲現在判明している参戦作品は以上の6つと『テイルズ オブ ファンタジア』。残り6作品が気になるところだ。 |
●シング・メテオライト/CV:柿原徹也● 「けど! だから、オレは立ち止まれない!」 | |||
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辺境の地からやってきた、不思議な武器を扱う少年。シグルスとしての大会出場権は持たないが、ある大切なものを取り戻すため、どんな願いも叶えるという“大いなる実り”を求めてユグドラシルバトル参加を狙う。その腕前は歴戦の勇士にも引けを取らない、確かなもの。(『テイルズ オブ ハーツ』より出演) |
●ユーリ・ローウェル/CV:鳥海浩輔● 「ま……それだけお互い譲れねぇ想いがあるってことだな」 | |||
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なりゆきで自由都市ダインを代表するシグルスとなった青年。自由都市の下町で、なんでも屋として暮らしている自由人。日の当たらぬ裏社会ともつながりを持ち、普段からはうかがい知れない顔を持っているらしい。(『テイルズ オブ ヴェスペリア』より出演) |
●ルーク・フォン・ファブレ/CV:鈴木千尋● 「それがどうした? | |||
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新帝国ニーズホッグの皇子。皇位継承の通過儀礼として、帝国上層部からの強制でいやいやユグドラシルバトルに参加することに。自分が皇子であることと、その特権を行使できることを当然のものと思っており、非常に態度が大きくわがまま。(『テイルズ オブ ジ アビス』より出演) |
●アニス・タトリン/CV:桃井はるこ● 「むふふふ♪ シグルスの力思い知ったか!」 | |||
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幼いながらもニーズホッグ軍に所属する軍人。人形使い(パペッター)としての腕前は天才的で、新帝国を代表するシグルスとして任命される。歳のわりに現実主義で、将来の夢は玉の輿。(『テイルズ オブ ジ アビス』より出演) |
●クラトス・アウリオン/CV:立木文彦● 「人に名を聞くときはまずは自分から名乗るものだ」 | |||
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金で仕事を引き受ける、すご腕の傭兵。神聖王国ヘイズルの代表として雇われ、ユグドラシルバトルに参加する。剣と術を使いこなし、いかなる時も冷静に振舞う歴戦の勇士である。その物腰は一介の傭兵とは一線を画するものがあり、謎が多い。(『テイルズ オブ シンフォニア』より出演) |
●スタン・エルロン/CV:関智一● 「わかってる。俺はもう覚悟をしたんだっ!」 | |||
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騎士王国フレスヴェルグ二大騎士団の団長だったが、現在は国を離れ行動している。3年前のユグドラシルバトルにも参加しており、決勝戦まで勝ちあがる功績を持つ。前回大会中に起きた“ある事件”で盟友を亡くし、仇を追い求めダイランティアを奔走している。(『テイルズ オブ デスティニー』より出演) |
●マイティ・コングマン/CV:玄田哲章● 「俺様との勝負から逃げたりしねえよな!」 | |||
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騎士王国の格闘チャンピオン。鍛え上げた己の肉体のみを武器とし、どんな相手にも正面から戦いを挑む様は、民衆の尊敬を集めている。その実力は王国騎士団の団長クラスに匹敵し、国を代表するシグルスとしてユグドラシルバトルに参加する。(『テイルズ オブ デスティニー』より出演) |
『テイルズ オブ』シリーズ2009年度ラインナップ発表会のレポートでもお伝えしているが、本作にはレトロチックなグラフィックで描かれた謎のミニゲームも収録されている。出現条件、モードの詳細はまだ不明だが、他のシリーズ同様、『TOバーサス』が長く遊べるゲームなのは間違いなさそうだ。
▲10年前くらいの『テイルズ オブ』を連想させるような、懐かしさのある画面。表示されたゲージが本編と異なるので、ただ画面を懐かしくしたクラシックモードとは違うように思える。 |
※画面は開発中のもの。
(C)いのまたむつみ (C)藤島康介 (C)2009 NBGI