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2009年9月11日(金)

純国産にして正統派RPG『パンドラサーガ』の世界で戦え! (前編)

文:電撃オンライン

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■クリックするだけじゃ大ダメージは狙えない? アクション性の高い戦闘システム

 本タイトルの醍醐味は王国、帝国、連合からなる3つの勢力が繰り広げる大規模戦争だが、最初から一人前の兵士として参加できるわけではない。何しろプレイヤー自身は記憶とともに戦い方も忘れてしまった、一人の冒険者に過ぎないのだから。キャラクター作成後にプレイヤーは始まりの街、中立領アスティアからゲームを開始。ここは3つの勢力のどこにも属さない、その名の通り中立エリアとなっており序盤はレベルに適した様々なクエストを街のNPCから受けられる。また、街からフィールドの出入り口に立っている門番は、キャラクターを成長させる方法などを教えてくれる。クエストに関連したNPC以外にも積極的に話しかけてみよう。役立つ情報が得られるかもしれない。

『パンドラサーガ』

 実際の戦闘と操作方法について解説しよう。移動はマウスかWASDキーで操作し、敵を直接クリックするかTabキーでターゲット。WクリックかFキーで攻撃スキルを発動すれば戦闘開始となる。その他、Cキーで相手をターゲットしなくても、その場でいきなり範囲攻撃をしかけられるC攻撃というシステムもある。よく使う回復アイテムやスキルはアイコンをスロットに装備することで、ショートカットキーが利用でき、1つ目のスロットは数字の1~8キーに。2つ目のスロットはF1~F8キーと分けて設定することも可能だ。画面左上にはLP/MPなどキャラクター簡易情報が表示されるなど、インタフェースはMMORPGに良く見られるオーソドックスなものだが、戦闘システムは一味違う本格派なのだ。

 『パンドラサーガ』は敵を一度攻撃したら相手が戦闘不能になるまで、延々殴り続ける……という単調な作業ではなく、既存のMMORPGに比べてとてもアクション性の高い戦闘システムが特徴となっている。敵の横または後ろに回りこんで攻撃すれば、サイド/バックアタックの判定でダメージは増加。攻撃中に相手がすばやく距離をとれば、自動攻撃モードが解除され、再度距離を詰めて攻撃しなおさねばならない。さらに魔法や弓は射程範囲内であれば必中というわけではなく、先述の通り距離をあけたりすばやく移動することで、避けることも可能なのだ。特にPvPなど対人戦では相手の動くタイミングを予測してスキルを発動させる戦術が要求される。動きが鈍いモンスターで練習すると分かりやすいが、戦闘中に相手の背後に回りこみ、戦闘を有利に運ぶこともできるなど位置取りも非常に重要な意味を持もっている。

 次にキャラクターの成長だが、レベル制度とスキル制度が混在したシステムゆえに、慣れないうちはちょっととまどうかもしれない。クエストの遂行とモンスターを倒すことで得られる経験値が一定値に達するとレベルアップし、ステータスポイントと技能ポイントを獲得。ステータスポイントは体力・筋力・敏捷・器用・霊感・知性の6つに任意で割り振って、物理攻撃や最大LPの上昇、マナ回復速度といったキャラクター自身の基本能力を鍛え上げていく。

『パンドラサーガ』 『パンドラサーガ』

 スキルは種族スキル、クラススキル、技能スキルの3つに分かれている。このうち種族スキルはキャラクター作成時に選んだもので、後から変更したり強化させることはできない。2つ目のクラススキルは選んだクラスだけが習得できる固有能力だ。最後の技能スキルだが、これは技能ポイントを近接・技巧・祈祷・魔術・特殊という5つのカテゴリに属する技能へ割り振っていくことで習得できる。近接カテゴリの中にも、斬る・突く・払う・打撃・防御などがあり、職業によって割り振れる技能制限がある。剣に特化したキャラクターを育てたいなら、斬るに技能ポイントを振っていくと良いだろう。さらにどの技能を優先させるかにより同じクラス、同じレベルのキャラクターでも使えるスキルに違いが生まれ、当然戦闘スタイルにも影響してくる。複数の技能が一定値に達しないと習得できないスキルもあり、技能ポイントの割り振りはキャラクター作成の重要ポイントだと言える。技能には熟練度というシステムもあり、せっかく覚えたスキルもこの熟練度が足りないと力を存分に発揮できないのだ。

 一度割り振ったポイントはリセットできないため、ある程度自分のキャラクターをどう育てたいのか、何に特化させたいのかという方向性は決めておかないと、のちのち苦労するだろう。

 自分が望む個性的なキャラクターを作れ、習得したスキルを最大限に生かした戦い方ができる自由度の高さこそ、『パンドラサーガ』の魅力なのである。

『パンドラサーガ』 『パンドラサーガ』 『パンドラサーガ』

■プレイヤーの心と世界をつなげる優美なグラフィック

 ここまで紹介してきた個性的なキャラクター育成、アクション性の高い戦闘といったゲームの基本システムからは少し離れるが、『パンドラサーガ』の魅力を支えている要素の一つとして、美しいグラフィックを抜きには語れない。西洋風でもあり中東の雰囲気も漂わせた石造りの街、中立領アスティア。乾いた大地に黄金の陽がふりそそぐヒムラート砂漠、遠方に雪を抱いた山々を望むヨルティオ山麓などいずれのエリアでも、美しい景色が広がっている。グラフィックの緻密さだけを問うならば『パンドラサーガ』よりも繊細な絵柄をウリにしたタイトルは存在している。しかし、どこの国とも特定できないがどこかで見た事のある異国情緒、中世ファンタジーの世界が持つ“空気”を『パンドラサーガ』は見事に再現している。また、エリアを移動するとそれまでと違う景色が広がるさまは“この世界に今生きている”という実感を、プレイヤーに抱かせてくれるのだ。こればかりは実際にプレイしてみないと体験できないことなので、『パンドラサーガ』を未体験の読者はぜひ中立領アスティアに降り立ってほしい。

 今回の『パンドラサーガ』観光案内(?)はこれにて一旦終了。次回は本タイトル最大の魅力である大規模戦争についてご紹介していこう。

『パンドラサーガ』 『パンドラサーガ』
『パンドラサーガ』 『パンドラサーガ』

純国産にして正統派RPG『パンドラサーガ』の世界で戦え!

(c)2006-2007 GR・GDH/イズミプロジェクト

データ

『パンドラサーガ』
■メーカー:ゴンゾロッソ
■対応機種:PC(対応OS:WindowsXP/Vista)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2008年2月21日
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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