2009年9月4日(金)
▲ストリートにいる初心者集会所に話しかけると、いわゆるロビーに相当する部屋に移動。ここで挑戦したいクエスト専用のルームを開設する。 |
『NikQ』の基本的なプレイ目標はメインシナリオにそってクエストを進め、クエストを通じて行うオガワラ帝国との戦闘により、騎士団メンバーたるネコたちを鍛え上げていくことだ。現時点ではシナリオにエンディングがあるのかどうかは未定だが、おそらくオガワラ帝国のボス、黒影のクロといずれは戦うことになるのだろう。『NikQ』はその可愛いネコの姿から、お子様向けのシンプルなカジュアルゲームと思われそうだが、実は戦闘に関していえば意外なほど戦略性が備わっている。ここではクエストの進め方と、戦闘にまつわる基礎知識を順番に説明していこう。 裏庭に無事定住できたならば、まずは家の外に飛び出し、ヤマモトドラッグ前に行ってみよう。ここは一般的なMMORPGの村・町にあたるエリアで、回復アイテムを買ったり、他のネコたちとチャットを楽しむことができる。NPCネコの初心者集会場に話しかけると小部屋に移動。ここはクエストに挑戦する仲間や友だちが集まる、ロビーだと思えばよい。『NikQ』のクエストは誰か一人がルームを開設するインスタンスタイプで、最大3名が同時に参加できる。
次に、実際戦闘に参加するネコたちについて解説しよう。
・ユニットと小隊
さきほどから主人公チロを始めとする騎士団メンバーをネコ、ネコと呼んできたが、ゲームシステム上で彼らはユニットと呼ばれ、クエストなどを通じて手に入る特殊ユニットと汎用ユニットの2種類に分かれている。チロのように名前がついているネコはだいたい特殊ユニットだ。全てのユニットはカードの形でアルバムに収納され、同じ種類のユニットはアルバムへセットする前ならばスタック可能だ。クエストを始める前にプレイヤーは、このアルバムから同行させるユニットを初期は最大8匹まで選択できる。
スクリーンショットを見てもらうと分かりやすいが、クエストが始まると画面は横スクロールで表示され、ユニットは上段・中段・下段の3列に分割されている。プレイヤーは1列につき4匹までユニットを配置でき、この1列を『NikQ』では小隊と呼ぶ。4匹×3列列で最大12匹のユニットがクエストに参加できるというわけだ。ただし、クエストの中には休憩なしの連戦するものもあるため、途中でユニットを交換できるように予備の1小隊を含めた4小隊(16匹)まで、序盤は登録できる。
また各ユニットのカードを見ると右上に黄色いネコ型アイコンが記されているが、これはそのカードのコスト値をあらわす。1小隊にはコスト上限が設定されているので、例えばコスト値の高いレアユニットを加えたりすると、コスト不足で4ユニットを配置できないこともあるわけだ。
・ユニットの特性と3すくみの関係
次にユニットの特性についてだがユニットには近距離、中距離、遠距離の3種類が存在し、ユニット同士にはキレイな3すくみの関係がある。近距離タイプを最前列に、その後ろに中距離か遠距離タイプを配置するのが一般的だが、編成の仕方はプレイヤー次第である。
・近距離タイプ
攻撃範囲:狭、体力:高、最前列向き。剣や斧を使用でき、移動速度が速い。
・中距離タイプ
攻撃範囲:中、体力、中、2列目向き。槍などを扱い1ユニット先まで攻撃できる。
・遠距離タイプ
攻撃範囲:広、体力:低、3~4列目向き。弓による範囲攻撃や攻撃・支援魔法を使う。
さて、クエストが始まるとプレイヤー側の小隊は画面左からスタートする。制限時間内に敵をすべて撃破すればクエストクリアとなる。小隊の動きは進・戻・止ボタンで制御でき、時には相手のカウンターや特技を避けるために行きつ戻りつしながら、戦う必要がある。自軍最前列には青いラインが引かれ、最前列のユニットが倒されない限りこのラインを超えて敵ユニットが食い込んでくることはないというルールだ。HPが0になったユニットは骨となり、そのクエストが終了するまで再使用はできない。HPとは別に気力ゲージもあり、気力がなくなるとそのユニットは配置を外れて後方に下がってしまう。時間とともに気力が回復すれば、元の位置に戻ってくる。戦闘中に回復アイテムは使えないので、ダメージを受けたり気力が減少したユニットは、戦闘終了後にかならずツナ缶やネコ缶を与えて回復しておこう。
戦闘に勝利しクエストクリアとなればユニットが経験値を獲得。一定値が溜まればユニットがレベルアップする。そしてユニットがレベルアップした場合に限り、騎士団レベルというものも上昇していくのだ。ユニットが成長すると最大HPや攻撃力、防御力などの基本ステータスが増加していくが、騎士団レベルが上がると各ステータスに補正ボーナスが付与されるのだ。どのステータスにより多くの補正がかかるかは、一番最初に選んだ騎士団タイプにより異なってくる。特定のユニットばかりを集中して育てレベルキャップに到達すると、それ以上は騎士団レベルが上がらなくなるため、ユニットは満遍なく使って育成しなければならないわけだ。
さらにユニットレベルが上がると、AP(アビリティポイント)を入手。このAPを使って特技を覚えていく。ここでも特技の中には“毛繕い(防御力アップ)”“爪砥ぎオーラ(一定時間攻撃力アップ)”“ネズミのまね(敵を自分に引き付ける)”などなど、ネコらしさ全開! なものが多数用意されている。この細部へのこだわり……本タイトルのゲームデザイナーは間違いなく大のネコスキーであろう。今度ぜひ、ネコの魅力について3時間ぐらいお話させていただきたい。
(c)2009 NBGI/Q Entertainment Inc.
※画面はすべて開発中のものです。