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2009年11月28日(土)

ゲーム攻略情報も配信可能なダイナミック広告とは? DFJ社長インタビュー

文:電撃オンライン

■ゲーム内広告でユーザーと広告主のコミュニケーションが可能に

ダブルフュージョン・ジャパン代表取締役・アレックス スッド氏インタビュー
▲アスキー・メディアワークス企画戦略課・本多昇

――“ダイナミック広告”のシステムについてお伺いしたいのですが、広告表示にはどのような技術が使われているのでしょうか

スッド氏:広告表示のシステムには、かなり複雑な技術を用いています。3Dゲーム内には多くの広告が表示されていますから、単純に表示する画像を替えればよいわけではなく、ユーザーのプレイによって、画面上の広告が大きくなったり小さくなったりします。角度が変わる場合もあります。そういったものを含めてトラッキングするわけです。さらに、ただ静止画像を表示するだけでなく、動画再生を行ったり、ユーザーが起こすさまざまなアクションに対して反応することもできますし、3Dオブジェクトを広告として配信することも出来ます。

――アクションに反応するということは、例えば“ゲーム内に表示された広告を調べたりすると、何か追加情報が得られたりする”ということでしょうか?

スッド氏:そうです。ゲームはインタラクティブ(双方向的)なメディアですから、広告に対するアクションに反応したり、条件によって表示する広告を変えたりもできます。さらに、ユーザーの状態(スコアや操作内容など)を記録して、それにアクションすることも可能です。例えば、RPGで特定の条件を満たしていたらアイテムを渡したり、スポーツゲームでトレーニングを積んだプレイヤーにはボーナスポイントを提供したりと、ユーザーと広告主がコミュニケーションをとることができるのです。

――ダブルフュージョンのサービスには、2つの注目すべきポイントがあると思っています。まず1つめは、“ゲーム内に広告を配信する”という着目点です。これは“ゲームをプレイする”という、普通は他の行動が入り込むことのできないと思われる時間の中に入り込めるからだと思うのですが。

スッド氏:そうですね。“他に使いようのない時間を使える”という点は、携帯電話を例に挙げるとわかりやすいかと思います。移動中の電車の中などでも使える点が便利なのが、携帯電話が普及した一因を担っているでしょう。

――なるほど。では、同じようにゲーム内広告も“ゲームをプレイ中”という時間に見てもらえるのがポイントでしょうか。

スッド氏:普通はゲームをプレイ中には他の行動はとれませんからね。“ゲーム”という時間の中に入り込めるというのはポイントだと思います。ゲーム内広告ならゲーム中に見てもらえますし、ダブルフュージョンのサービスならユーザーコミュニケーションまで可能になります。

――最近は携帯電話と同じようにネットワークに対応したポータブルゲーム機が普及してきていますので、そこにも入っていけるのではないかと思いますが、この点はどうお考えでしょうか。

スッド氏:ポータブルゲーム機に関しては、ゲーム機の市場の中でめざましい発展をしていますので、もちろん今後はポータブルゲーム機への進出も考えています。

――もう1つのポイントですが、ダブルフュージョンの広告配信サービスが発表された時に、多くのクリエイターが興味を持ちました。ゲーム内広告は“ゲームをプレイしている人に向けての広告”なのでターゲットが明確なこともあり、絞り込んだ広告を打つことが可能な点が評価されていると思います。雑誌を例にとっても、最近は読者層を絞ったものが多くなっており“幅広い層に興味を持ってもらう広告”ではなく“ピンポイントに絞った有効な広告”が求められます。ゲーム内広告は、そうした流れと一致しているのではないでしょうか。

スッド氏:クリエイターさんに注目していただいているということは非常にうれしいですね。

――クリエイターたちは、外部からどの程度広告表示をコントロールできるかという点にも興味を持っているようですが。

スッド氏:配信する広告はかなり自由にコントロールでき、表示する広告内容を毎日変えることもできます。さらに、広告にビデオクリップを使うこともできるので、その広告に対してなんらかのアクションを起こした人には、ビデオクリップの続きを見せるなど、ストーリー性のある広告を作ることも可能だと思います。

――そうすると、その広告の先を見ることが楽しみでゲームをプレイする人が出てくるかもしれませんね。

スッド氏:そうですね、ゲーム内広告によってそのゲーム本来の楽しみ方とは違うプラスαの楽しみ方を提供することが可能になるかもしれないですね。

――ゲーム内広告によって“いつプレイしても新しい広告ムービーが見られるので、それが楽しみでそのゲームをプレイする”というようなことになれば、より深く1本のゲームをプレイしてもらえるようになるのではないでしょうか。

スッド氏:その視点はおもしろいですね。そうした“いつまでも新しい楽しみ方ができる”環境を提供できれば、ゲームを長く手元にもっておきたいと思ってもらえるかもしれませんね。

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