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2010年2月23日(火)

コロニーが落ちたり落ちなかったり? PC用オンラインゲーム『GNO 3』CβTレポ!

文:電撃オンライン

■新機種開発ルールで自分好みのモビルスーツを選んで運用する

 さてガンダムゲームに欠かせないのが、多彩なモビルスーツとモビルアーマーの存在です。たとえばジオンなら、搭載コストが低くて汎用性の高いザクII F型や、それぞれ宇宙戦、地上戦専用の優秀な射撃機体であるリック・ドムIIとドム・トローペン、ビーム・ライフルを装備した近距離戦機の傑作ゲルググに、ニュータイプ用モビルアーマーのエルメスとジオングなど、個性の強い機体が登場します。同様に地球連邦軍でも、ガンダム、フルアーマーガンダム、GP01fbといったモビルアーマー並に強力な機体や、おなじみのジム各型、ジム・キャノンとジム・キャノンIIなど、それぞれに役割を持った機体が用意されています。それらを必要に応じて“補給ポイント”で“購入”して、部隊に組み込むのです。

『GNO 3』 『GNO 3』
▲ニュータイプ対応ガンダムである、G-3ガンダム。“鬼に金棒”といった感じの凶悪な設定だが、ガンダムと比べて実はそれほど強くない(笑)。▲ジムの汎用性をそのままにパワーアップした、パワード・ジム。ゲーム内では回避性能こそ低いものの、機体の頑丈さが取り柄。
『GNO 3』 『GNO 3』
▲運用コストも低く、優秀な遠距離射撃機、ジム・キャノンII。『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』のチャック・キース機などが有名。▲ジオンといえばザク。今回、ついに悲願の“盾あり”扱いに。
『GNO 3』 『GNO 3』
▲優秀な前衛用機体だが、ビーム・ライフルを持たないゲルググM。格闘系パイロットがいれば、なかなか使い勝手のいい機体になるはず。▲おなじみ、ジオング。運用コストはバカ高いものの、その凶悪さを考えれば割に合う。有線サイコミュ兵器も、もちろん搭載している。

 『GNO 3』には新機種の開発という要素もあり、“任務”(他のゲームでいうミッションやクエスト)の褒賞ないし、定期的に支給される“開発ポイント”を投じることで、新型機を導入可能になります。各モビルスーツ&モビルアーマーは系統図で整理され、たとえばゲルググを開発済みなら改良型であるゲルググMの開発ではポイントを節約でき、ゾックを開発していれば技術の流用でエルメスが作りやすくなる、といった系譜関係が設定されています。プレイ中に手に入る開発ポイントは限られているので、チーム(『GNO』シリーズにおけるプレイヤーコミュニティ)で手分けして、各自に必要な機種を開発するといった工夫が重要です。

『GNO 3』
▲新型機の開発は系統図に沿って行われる。プレイヤーが小隊長だとすれば、開発というより一種の実戦運用準備と考えるべきだろう。
『GNO 3』 『GNO 3』
▲ゲーム内での時間経過に伴って“TEC(技術力)レベル”が上昇していく。現行TECレベル以上の機体開発(無理な新鋭機開発)は、ポイント消費が倍になる。▲クローズドβテストでは、いち早くゲルググMを開発してマーケットに供給した人もいて、時ならぬ“ゲルM祭り”に。

 各モビルスーツには搭載コストが設定されていて、一般に強力な機体ほどコストが大きくなります。一方、プレイヤーが率いる小隊には搭載コストの上限があって、これは隊長のキャラクターレベルと階級で決まります。結果として、何か強力な機体を導入した場合、そのぶん他の機体をローコストな機種に抑える必要が出るわけです。エルメスの護衛はゲルググかゲルググMか? ジオングとエルメスを同時に出撃させると残りは貧弱な機体しか使えないがかまわないか? などと頭を悩ませることになります。

 また、敵NPC部隊がプレイヤー部隊のどの機体を狙うかについては、いくつかのパターンがあります。よくあるのが“強狙い&弱狙い”(それぞれ、搭載コストが最大 or 最小の機体を狙います)と“高狙い&低狙い”(それぞれ、HPが最大 or 最小の機体を狙います)、“近狙い”(自機に一番近い機体を狙います)などで、それぞれ違う基準でこちらを狙う機体が適度に混ざって、敵部隊ができあがっています。狙われる側としては、防御能力の高いパイロット&機体だけで、敵のすべての目標選択基準をカバーできるように考えるのが、損害を減らすコツになったりするわけです。

『GNO 3』 『GNO 3』
▲左右どちらも、レベル19・中尉=搭載上限69をいっぱいに使った編成。限定機(≒モビルアーマー)を2機組み込むと、小隊の搭載上限値が下がってしまうルールになっている。このペナルティは、少尉で5、中尉で4というふうに、階級が上がるにつれて緩和されていく。

 ちなみに、クローズドβテストで登場した機体の攻撃能力を見る限り、『GNO 2』で見られたような“搭載兵器の種別ごとに命中率は決まっている”という考え方はありません。たとえば、ザクとドムはどちらもバズーカを装備していますが、それぞれは威力のみならず命中率も大きく違うことがあります。結果として、実体弾射撃に比べたビーム射撃の優位や、通常兵器と比べたニュータイプ専用装備の優位は、それほど極端ではありません。また、そもそも『GNO 3』では搭載している兵器を外す、特定の兵器だけを使うよう指定する、といった考え方がなくなっています。兵器の使い分けは、主にパイロットを乗せ替えることで生じるので、前衛のゲルググにビームライフルを活用させたいなら、ディフェンダーでなくガーディアンのパイロットに操縦させればよい、ということになります。

 モビルスーツが持つパラメータで、ややわかりづらいのが“修理値”です。これは“その機体が戦闘で撃破されたとき、再出撃までの整備にかかる手間”を示す数値なのですが、『GNO 3』では戦闘1勝ごとに獲得するVP(ヴィクトリーポイント)に対するペナルティとして機能します。一般に強い機体、大型の機体ほど修理値が大きく設定されていますから、“強い機体を使って勝つより、弱い機体で勝ったほうが高く評価される”ということなのです。ジオン軍でいうと、最低クラスのザクII F型で10、エルメスで46。数値だけ見るとかなり大きな差に見えますし、このゲームの楽しみ方として“一定期間中に獲得できたVPの合計値”を競う“VPランキング”が存在するため、結果が同じなら修理値が低めの機体で部隊を編成したほうがお得です。ただ、クローズドβテストに参加した実感としては“それでも勝率のほうが決定的に重要”という印象でした。修理値を気にするのは、コンスタントに全勝できるようになってからでよいのかもしれません。このように、修理値に関するルールは『GNO 2』と『GNO 3』でまったく別物になっていますので、『GNO 2』の経験者は逆に注意したほうがよいでしょう。

 戦闘に影響するパラメータとしてはもう1つ、モビルスーツの“稼働時間”があります。『GNO 3』の戦闘は、すべての機体が行動を完了することで1ターンが過ぎるターン制になっているのですが、稼働時間とは“そのモビルスーツが良好な性能を維持できるターン数”を示す数字で、おおむね6ないし7に設定されています。このターン数をオーバーすると、モビルスーツの攻撃能力が落ち、また敵弾を回避する能力も低下します。クローズドβテストで試した限り、ジオンにも連邦にも稼働時間が大きなネックになったり、極端なメリットになったりするほど個性的な機体はなかったのですが、戦闘を通してまれに手に入るドロップアイテムである“改造パーツ”の中には、稼働時間を縮めて他の部分の性能を引き上げるタイプのものもあります。そうしたパーツを入手した時に、利害得失をよく考えるべきパラメータ、という印象でした。

『GNO 3』 『GNO 3』 『GNO 3』
▲戦闘が長引いて“稼働時間”が過ぎた機体のアイコン(画面上部)には、“EMPTY”の文字が入る。こうなった機体は攻撃力が落ち、敵弾が当たりやすくなるので要注意。▲まれに入手できる“改造パーツ”には、あるスペックを犠牲にして他のスペックを引き上げるものが多い。画面は“稼働時間”と“修理値”を無視して載せまくった例。▲自部隊の損害を抑えつつ勝率を競うVPランキングには、“修理値”も影響する。ただし、なるべく強い敵を相手に高い勝率を維持することのほうが、より重要な印象だ。
『GNO 3』 『GNO 3』 『GNO 3』
▲左から、エルメス単体、エルメスにニュータイプのパイロットを載せた時、さらに改造パーツで武器の威力を上げた時のスペック。ニュータイプのパイロットであれば、サイコミュ兵器である“ビット”を使用した攻撃が可能になるのだ。

(C)創通・サンライズ

データ

▼『ガンダムネットワークオペレーション 3』
■メーカー:バンダイナムコオンライン
■対応機種:PC(対応OS:Windows XP/Vista/7)
■ジャンル:SLG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2010年3月1日
■プレイ料金:クレジットカード決済 1カ月1,155円(税込)/コンビニ・WebMoney決済、ドコモ ケータイ払い 3カ月3,780円(税込)
▼『ガンダムネットワークオペレーション3 USBメモリパッケージ』
■メーカー:バンダイナムコオンライン
■対応機種:PC(対応OS:Windows XP/Vista/7)
■ジャンル:SLG(オンライン専用)
■発売日:2010年3月1日
■価格:7,329円(税込)

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