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2010年4月21日(水)

【PW養成講座7】『MTG』押さえておきたい基礎知識&4月発売の新セットを解説

文:電撃オンライン

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■ 新セット! 『エルドラージ覚醒』 ■

せっかく新セットも発売されることだし、今回の講座は『エルドラージ覚醒』に登場する新しい能力を説明していこうかしらね。まず1つ目は“エルドラージ”たちが持つ“滅殺”よ!
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うぅわ、でっかいクリーチャーだなぁ!! しかも、でかいだけじゃなくて能力もあるんだ!! すっげえええ!!
“滅殺”は、“滅殺 X”という形式で書かれる誘発型の能力よ。効果は“滅殺Xを持つクリーチャーが攻撃した時、防御側のプレイヤーはパーマネントをX個、生け贄に捧げる”というものなの。
うえええ、攻撃するだけで相手のパーマネントをどんどん減らせるってこと!? それってすごく強くない?
ええ。ただ、そのぶん“滅殺”を持つクリーチャーはマナ・コストがとても重いのよ。デッキを組む場合、その点には注意しないといけないわ。いくら能力が強くても、そもそも戦場に出せなくちゃ意味がないもの。
そうだね~。まずはしっかりと土地を入れなくちゃ。
じゃあ、次の能力に行くわね。次は“Lvアップ”よ。
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“Lvアップ”は起動型の能力で“指定されたマナ・コストを1回払うことで、このカードの上にLvカウンターを1つ置く”というものよ。そして、置かれているLvカウンターの数によって、そのカードの能力が変化していくの。
少しずつ成長していく感じだね。この“LVアップはソーサリーとしてのみ行う”ってのはどういうことなの?
それは、この能力を起動できるタイミングを指定しているの。“Lvアップ”の能力を起動できるのは、あなたがソーサリーを唱えられる時だけってこと。つまり“自分のターンのメインフェイズで、スタックに何も積まれていない時”よ。
そういうふうに指定されてると、普通の起動型能力と何か違うの?
例えばLvカウンターが6個置かれて、3/3になっている《闘争の学び手》をあなたがコントロールしていたとするじゃない。あなたはさらに《闘争の学び手》を4/4に強化するために“Lvアップ”の能力を起動して、スタックに積んだわ。そうしたら対戦相手が《稲妻》を唱えてきたの。
なるほど、4/4になると《稲妻》だけじゃ破壊されなくなっちゃうもんね。
そうね。そこでこの“ソーサリーとしてのみ行う”が問題になるの。“Lvアップ”がいつでも使える起動型能力なら、この《稲妻》がスタックに積まれているうちに、さらに“Lvアップ”の能力をスタックに積めば《稲妻》が解決される前に《闘争の学び手》を4/4にすることができるわ。
あっ、でも“ソーサリーとしてのみ行う”ってことは……。
はいよく気付きました~♪ あなたもLvアップしているようで、先生うれしいわ! ソーサリーは呪文や能力がスタックに積まれているうちは唱えることができないわ。この“Lvアップ”もそれと同じ制限を受けるのよ。だからこの場合《闘争の学び手》は、4/4になる前に《稲妻》によって3点のダメージを受けて、破壊されてしまうわ。
使えるタイミングが限られてるから、相手のインスタント呪文とかに注意しなくちゃならないってことか……。
そう、支払ったマナがムダにならないようにする必要があるわね。そのぶん、うまく使えば強いクリーチャーのマナ・コストを分割して支払えるようなものだから、早いターンから強力なクリーチャーを召喚できるってことよ。それだけじゃなくて、ゲームの後半、土地がいっぱいになって、あまっちゃったマナの使い道としても有効よ。
マナ・コストは軽いけど“Lvアップ”のおかげで、マナ・コストの重いクリーチャーとも戦えるんだね。
その通り。じゃあ、次は“族霊鎧”ね。
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“族霊鎧”はオーラが持つ能力ね。“エンチャントされているクリーチャーが破壊される場合、代わりにそれからダメージをすべて取り除いてこのオーラを破壊する”というものよ。
このエンチャントが身代わりになってくれる、って感じ?
まぁ、だいたいそんな感じね。オーラには、エンチャントされたクリーチャーが破壊されてしまうと一緒に墓地に置かれちゃうっていうデメリットがあるけれど、そのデメリットを少し軽くしてくれる能力になってるわ。このオーラ自体は破壊されちゃうけど、本来破壊されるはずだったクリーチャーは助かるってことね。ただ“再生”と違って、戦闘中にこの能力が誘発したとしても、エンチャントされていたクリーチャーが戦闘から取り除かれることはないわ。その違いには注意してね。
そうか、この能力で“破壊”やダメージを置き換えても、戦闘からは取り除かれないんだ。その点は再生よりも便利だね。でも“滅殺”に比べるとちょっと地味な能力だなー。
そう見えるかもしれないけれど、前回説明した“シールド戦”なんかでは、“相手の除去呪文を1枚無効化できるかどうか”はとっても、とっっても重要なことよ。地味だなんて甘く見てると足元をすくわれちゃうんだから。
うーん、なるほど。1回守れれば、それで十分な状況もあるってことかぁ。
そういうこと。じゃあ、説明を続けるわ。最後は“反復”よ。
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“反復”はインスタントやソーサリーが持っている能力ね。“手札から反復を持つ呪文を唱えた場合、それの解決に際し、それを追放する。あなたの次のアップキープの開始時に、あなたはこのカードを追放領域からマナ・コストを支払わずに唱えてもよい”というものよ。ちょっと複雑だけど、簡単に言えば“1枚で2回唱えられる”ってことよ。
《よろめきショック》は《稲妻》よりマナ・コストが重いし、ダメージも2点だけど、2回唱えられるんなら合わせて4点なのかぁ。
まぁ、2回目に唱えられるのは次に自分のターンがまわってきた時だから、これ1枚でタフネスが3以上のクリーチャーは破壊できないけどね。
あっ、そうか。
でも、その代わりに例えば2/2のクリーチャーを2体破壊できたり、クリーチャーと対戦相手の両方にダメージを与えられたりと、便利な部分もいくつかあるわ。
なるほどなぁ。
今回の『エルドラージ覚醒』で新たに登場する能力は、この4つね。だいたいどういうものか、わかってもらえたかしら?
うん、オッケー!
新しい能力を持ったカードがたくさん登場しますから、皆さんも、ぜひ新しいデッキを考えてみてくださいね。
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というわけで、盛りだくさんでお送りしました“プレインズウォーカー養成講座”、いかがだったでしょうか。
今回は久しぶりに覚えることが多かったなー。ええと“追放”と“反復”と“族霊鎧”と……。
いっぺんに全部覚える必要はないわよ。ゆっくり理解していけばいいわ。というわけで今回はここまでです。それでは、また次回!
まったねー!!

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[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]

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