2010年4月18日(日)

【電撃鉄砲隊 第2回】FPSで遊ぶならPC版とコンシューマ版のどちらを選ぶ?

文:電撃オンライン

 皆さんこんにちは。青毛野郎がFPSについてのアレコレを語るコラム、“電撃鉄砲隊”の第2回です。そういえば、記念すべき第1回を書いてから、「コラム名を決めないとですね」とか編集さんと話して放置していたら、こんな素敵な名前になっておりました(編:ごめん、時間なくて勝手に決めちゃった)。電撃で鉄砲ですからね。今流行のレールガンですよ。学園都市ですよ。あ、『とあるFPSの電磁砲』とか出しませんかね、アスキー・メディアワークスさん。

【電撃鉄砲隊 第2回】FPSで遊ぶならPC版とコンシューマ版のどちらを選ぶ?

 さて、前回はFPSの魅力について、なんとなくそれっぽいことを語った記憶があります。読んでくださった方は、納得のあまりガッテンボタンを連打しまくったことと思います。ということで今回は、FPSにおけるPC版とコンシューマ(家庭用)版の違いについて、なんとなく語っていきたいと思います。

 なんで今回このテーマを選んだのかというと、自分は一時期FPSから離れていた時があって、その最大の理由が“PC版とコンシューマ版の違い”にあったからなのです。まあ、“FPS初心者向け”を掲げる本コラムにふさわしいテーマかどうかわからないですが、FPSというジャンルを理解する上で少しは役立つんじゃないかと思うので、ぜひ読んでみてください。

■PC版とコンシューマ版、最大の違いは?

 さて、FPSというと、市場的にはまだまだ海外が中心となっております。そして日本と違ってゲーム文化がコンシューマよりもPC寄りな海外では、マルチタイトルのリリース先としてPC版も発売されることが多くあります。ってことで、最初にFPSタイトルのPC版とコンシューマ版の主な特徴をまとめてみましょう。

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▲コラム第1回でもおなじみ、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』に『バトルフィールド:バッドカンパニー2』、『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴン ライジング』も、すべてPC版が発売されています(パッケージはすべてPS3版)。

●PC版の特徴
・操作は、マウス(主に視点の操作、左ボタンで射撃)とキーボード(主に移動)で行う。直感的な操作が可能。

・最新のタイトルをプレイする場合、高性能なPCが必要になりがち。自作PCなどのスキルを必要とする場合が多い。

・“MOD(モッド)”によるゲームの改造が可能なことがある。

※“MOD”とは“Modification”の略で、主にファンが自主制作した拡張パックのこと。グラフィックや音声の変更、シナリオの追加、果てはゲームシステムそのものを変更してしまうものも存在する。PC版FPS『ハーフライフ』のMODである『カウンターストライク』などが有名。海外では、制作メーカー自体がファンによるMODを公認することがあり、PC版ならではの文化といえる。

【電撃鉄砲隊 第2回】FPSで遊ぶならPC版とコンシューマ版のどちらを選ぶ?
▲FPSをPCでプレイする時の基本スタイル。キーボード操作なので、机に向かって自然と姿勢がよくなります。一見、仕事をしているようにも見えますね。モデルは、もちろんオレ、青毛野郎です。

●コンシューマ版の特徴
・操作はコンシューマ独自のパッドで行う(多くの場合、左スティックが移動、右スティックが視点の操作、Rボタンで射撃)。

・ハードに合わせたチューニングがされているため、スペックなどを気にする必要がない(ただし、グラフィックがPC版より劣る場合がある)。

・海外メーカータイトルでも、日本向け移植版がゲームショップなどで気軽に買える(ただし、CEROの関係で人体損傷や暴力的な表現が、PC版に比べてマイルドになっている場合あり)。

【電撃鉄砲隊 第2回】FPSで遊ぶならPC版とコンシューマ版のどちらを選ぶ?
▲こちらが、コンシューマでの基本スタイル。パッドでプレイできる上にワイヤレスパッドなどもあるので、どんな姿勢でもプレイできます。

 あれ? もっといっぱいあるような気もしますが……まあいいや、濃い話になっちゃうし。何が一番言いたいのかというと、PC版とコンシューマ版では、操作方法がまったく違うということです。そしてオレは、PCでFPSを初めてプレイした人なので、パッドでの操作に違和感バリバリなわけです。だって、どう考えたってマウスのほうがパッドより正確かつ素早く照準を操作できるもん! オレがコンシューマ版でボコられるのは、オレがヘタなわけじゃないもん! パッド操作がいけないんだもん!

 ……見苦しい言い訳すんなですよね。ともかく、FPSはPCでマウス&キーボードを使いたいんですよオレは! しかーし、編集部にPCを仕事用とFPSで遊ぶ用の2台も用意するのは机のスペース的にムリだし、家で遊ぶにしても、そもそもあんまり家に帰らないしで、一時期から“PCでFPS”をしづらい状態だったんですね。その結果、しばらくFPSから離れてしまっていたのでした。まあ、その後に「食わず嫌いはよくない!」ということでコンシューマのFPSをプレイしてみると、「結局最後は慣れだよねー。えへへ。」という身もフタもない結論に達し、普通にプレイできるようになりましたけどね。

■じゃ、FPS初心者はどっちで遊べばいいの?

 勝手気ままにいろいろと言ってきましたが、結局、FPSはPC版とコンシューマ版のどちらでプレイするのがいいのでしょう? オレとしては、初心者さんにはコンシューマ版をオススメしたいところ。なぜなら、PCのスペックとかグラフィックボードとか、細かいことを気にしなくていいんですもん。また、人気タイトルについてはコンシューマ版のほうがプレイヤー数が多い傾向にあるので、オンラインでの対戦相手に困らないというメリットもあります。

 そして何より、普段から他のゲームをパッドで遊んでいる日本の大半のユーザーさんなら、そちらのほうがプレイしやすいに決まっていますもんね。そもそも、移動をW(前進)、A(後退)、S(左横移動)、D(右横移動)の4つのキーで行うキーボードでの操作は、普通に考えたら変態的と言わざるをえない。まぁ、慣れたら思いのほか快適なんですけどね……。

 オレがFPSに最初にハマったのは、2002年にエレクトロニック・アーツから発売されたPC版の『バトルフィールド1942』という作品でした。第2次世界大戦を題材にしたそのゲームは、驚きの64人対戦(32人対32人)を実現しており、戦車や飛行機、戦艦や潜水艦など、乗り物も充実した非常に革新的な作品で、ライター仕事に影響をおよぼすほどハマっていました。徹夜仕事を終えて家に朝帰りした直後からプレイし始め、気がついたら次の日の朝になっててそのまま編集部行ったりね。懐かしい。

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▲『オペレーション フラッシュポイント:ドラゴン ライジング』は、オンライン対戦以外にも協力してミッションを進めていく“マルチプレイ”を搭載(画面写真はPS3版)。
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▲広大なフィールドで戦闘が展開するタイプのタイトルでは、乗り物も多数登場する。トラックに戦車、ボートにヘリコプターなどで戦場を走り回るのもあり。

 そのころ、コンシューマ向けのFPSはまだまだ数が少なく、FPSといえばPCで遊ぶもの、というのがFPSユーザーの認識でした。いや、今でもそういう認識の人は多いと思います。青毛野郎もその1人。でも、最近はPS3やXBOX 360といったコンシューマ機でも、多数のFPS作品が当たり前にリリースされるようになってきています。もはやFPS=PCゲームという図式はなくなりつつあります。

 だから、まずはコンシューマでFPSに触れてみて、よりディープにハマりたくなったらPCのゲームに手を出してみる。そんな流れがよいのではないかと思います。

 お、なんだかキレイにまとまった気がしてきたので、今回はここまでにしたいかと思います。では、次回をお楽しみに! OVER。

 と、最後に告知を。今回から、読者の皆様からのご意見などを募集しようかと思います。FPS初心者さんからの素朴な疑問・質問に、ヘビーユーザーさんからのご指摘や叱咤激励など、なんでも結構ですので、ぜひご意見を投稿してください。青毛野郎が答えたり答えなかったりするかもしれません。しないかもしれません。では、改めて。OVER。


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