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2010年4月24日(土)

新キャラってどんなヤツ!? ワロスコンボまだあるの!? 『スパIV』の小野Pを直撃!

文:電撃オンライン

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――新キャラクターのジュリとハカンについて、制作時のエピソードなどがあれば教えてください。

小野さん:まずジュリですが、『ストIV』でキャラクターをすべて発表した直後に、韓国の方からたくさんの要望が寄せられたんです。カプコンコリアの社長からも「ユーザーから声が上がっている」という話があり、ruliweb.com(※韓国の大手ゲームサイト)の記者の方からも、ユーザーの声を丁寧にまとめた嘆願書をもらい、猛烈なアピールを受けました。他の格闘ゲームでは、テコンドーを使うキャラがいますが、カプコンのゲームには1人もいないんですよね。そういった背景があり、今回ジュリを入れることになりました。

『スーパーストリートファイターIV』

――『ストリートファイター』シリーズの女性キャラは、みんな妙な色っぽさがありますよね。そういった伝統の色気を、ジュリも受け継いでいるキャラクターだなと思ったのですが、意識されましたか?

小野さん:そんな難しいことは考えずに、エロ心だけで作りました(笑)。カプコンの女性キャラって、他のゲームでも色っぽいと思いますよ。社内に、服を着ていると消しゴムで消していきたくなるような文化があるのではないかなと(笑)。

――言われてみれば確かにそうですね(笑)。すばらしい文化だと思います。

小野さん:あとジュリについては、今までのシリーズで悪い女性キャラクターがいなかったので、純粋に悪いキャラクターに設定しています。

『スーパーストリートファイターIV』 『スーパーストリートファイターIV』
▲ジュリ

――ハカンについてはいかがですか?

小野さん:僕らは『スーパーストリートファイターIIX“2”』を作るつもりで『ストIV』を作ったんですが、振り返ってみると『ストII』っぽいキャラクターを用意できていないと感じたんです。『ストIV』では“同窓会”というテーマから、素直なキャラクターを意図的に用意したせいもありますが……。やはり本来の『ストII』ってもっと泥臭かったと思うんです。「ヨガ、ヨガ!」といいながら頭を殴りつけるヤツとか、「ガルルル!」とうなりながら放電するヤツとか(笑)。なので今回は、『ストII』の8キャラに混ざっても違和感のない濃いキャラクターを作ろうと考えていました。それがハカンなんです。

『スーパーストリートファイターIV』 『スーパーストリートファイターIV』
▲ハカン

――確かに『ストIV』の新キャラクターは、そこまでぶっ飛んだキャラクターはいませんでしたよね。

小野さん:ハカンを作ることになった時、まずは「レンタルビデオ屋に行って、すごい人間が映っているビデオをかき集めてきなさい」と指示したんです。ダチョウを追い掛けるオッサンや、ゾウの足を取って倒す人や、飛び回りながら戦うアフリカ古来の格闘技とか……その中に“ヤール・ギュレシュ(オイルレスリング)”があったんです。戦いが始まったらオッサン同士が体中にオイルを塗って、戦いは決してハデではないんですけど、相手を必死に捕まえて押さえつけるんですよ。それが非常にシュールで……。見ていたら、何か出てくるかも知れないと思ったんです。ダチョウの首の骨を折るオッサンの可能性も模索していたんですけどね(笑)。あとは、とにかく泥臭くしていこうと思い、ハカンを仕上げていきました。『ストII』キャラの横に並んでも「あの微妙な立ち位置がいいよね」と言ってもらおうと画策して公開したのが、この間のハカンのPVだったんです。世間ではお笑いビデオと呼ばれていますが(笑)。

――ハカンが発表された時に“ヤール・ギュレシュ”について軽く調べたのですが、あれは油を有効に使って戦う格闘技ではなく、相手をつかみにくくして難易度を上げるハンディキャップのような意味合いで油を被る格闘技なんですよね? ダルシムの“ヨガ”のように、ハカンの“ヤール・ギュレシュ”もぶっ飛んでいるんだなと思いました(笑)。そういう意味でも、『ストリートファイター』らしいキャラクターですよね。

小野さん:そこはわれわれがエスカレートした部分ですね。ジミー(※ブランカの本名)だって、いくらブラジルのジャングルで育ったからって言葉を忘れて電気を出せるようになるワケがないじゃないですか。“ヤール・ギュレシュ”を見た時に、これをどう使ったらあの8人に迫れるんだろうと考えたんです。ヨーロッパでメディアツアーをするので、トルコには行かないのですが、近くの国で反応を聞いてみようと思います(笑)。ちなみにブランカはブラジル人に愛されているんですよ。ブラジルに行くと「ブランカはイかしてるね!」とよく言われます。ダルシムは聞いたことがないのでわからないんですよね……。

――今までのシリーズに比べると、女性キャラクターが多いと思うのですが……。

小野さん:意図的にやっています。『ストIV』を出した時に「泥臭すぎる」と言われたので(笑)。

――開発スタッフの中でも女性キャラクターを出したいという思いはあったのでしょうか。

小野さん:格闘ゲームなので、女性キャラクターはデザインが難しいんですよね。殴ったり蹴ったりする動作は、男性の方が作りやすいんです。アニメーターは苦労していると思います……。とはいえ要望があったので、家庭用の『ストIV』でも、「ローズはオバサンだけどいいか!」といった感じにとにかく女性キャラクターを増やしたんです。『ストIV』で加わったC.ヴァイパーも、“女の子”というよりは男勝りなキャラクターですし。

『スーパーストリートファイターIV』

――『ストIV』のコンセプトは“墨タッチ”でしたが、本作のコンセプトは“ハッチングタッチ”になっているとブログに書かれていました。これは具体的にどういったコンセプトなのですか?

小野さん:社内では“シャカシャカタッチ”と呼んでいるんですけどね(笑)。『ストIV』を作った時に、“絵を動かしたい”という想いから墨を選んだんです。“絵”そのものをリアルタイムに動かすことはできないけれど、やるとしたらどこまでできるか。それをCG班と話した時に、彫刻刀や色えんぴつで描く繊細なタッチを表現できないものかといった考えに行き着いたんです。それをHDの画質で見えるように挑戦しました。墨の場合はSDであっても力強さを表せたのですが、シャカシャカ絵の場合は繊細さが見えない。将来何らかのタイトルで、このシェーダーの技術を応用できるのではないかと感じているので、“絵を動かす”というカプコンの技術革新を見せたいなと思い、今回のハッチングタッチを目指してみました。テクスチャに貼っているのではなく、動いているところに実際に線がリアルタイムで引かれていくんです。彫刻刀などで、毎ページ掘ったような感覚がでているかなと思います。

――ストーリーについてお伺いします。『スパIV』は『ストIV』と同じ時間軸で展開する“裏”の話だということですが。

小野さん:はい。『ストIV』の裏で巻き起こったストーリーになっていて、話の中心はジュリですね。ジュリはシャドルーにもS.I.Nにも属さず、手段を選ばずに、ある目的を果たそうとします。そのあたりのエピソードが、Xbox 360版の初回限定特典であるアニメで描かれているんです。

『スーパーストリートファイターIV』

――時系列的に『ストIV』は『ストII』と『III』の間のストーリーということで、『スパIV』のいぶきのプロフィールが発表された時に「胸が大きくなってる!」とユーザーの間で話題になりましたが……。あまり細かいことは考えるなということでしょうか。

小野さん:その件なんですが、『III』にはもともといぶきのスリーサイズのオフィシャルデータがないんですよ。今出回っているデータはアンオフィシャルなもので、カプコンの公式資料の中にはなかったんです。それが事の真相ですね。「小野の趣味だろ!」なんて言われていますが、ちょっと違います。まぁ合ってるんですけど(笑)。合っているんですけど、違うんです!(笑)。

『スーパーストリートファイターIV』

――そうだったんですか。ということは、今回が初の公式設定になるんですね。

小野さん:『III』のディレクターにも確認したので間違いないです。僕らもあの騒ぎを見て驚いたぐらいです。あの設定がどこから出回ったのかはわかりませんが、当時は監修していないムックなどもあったので、そのあたりかもしれないですね。

――年齢などについても同様なのでしょうか。いぶきが『スパIV』で女子高生だとすると、『III』では女子高生ではないと思うのですが……。

小野さん:年齢の問題は、前回さくらもいろいろ言われました。でも、果たしてOLになったさくらをみんなが見たいかと考えた時、僕は違うと思ったんですよね。今でもファンの方から、封書でさくらに対する熱い思いが送られてくることがあるんです。「なぜ小野さんは、高校を卒業した後のさくらを認めてくれないんですか!」と。もちろんその気持ちはわかるのですが、キャラクターへの想いがあるからこそ、僕はそのキャラクターが持っているシンボルをちゃんと見せてあげたいなと思うんです。さくらもいぶきも“女子高生”なので。年齢の問題については、女子高生“風”とするのが、今僕らが出せる精一杯の回答です。

――先ほどアニメのお話が出ましたが、前作のアニメとは制作スタッフさんが変わっていますよね。

小野さん:はい、変わりました。前回はスタジオ4℃さんにお願いしたのですが、今回はスタジオ4℃さんが別のアニメで忙しくスケジュール的に厳しかったんです。そんな時に、GONZOさんがちょうど『アフロサムライ』を作り終えたところで、監督の木崎文智さんにお話をしたところ、快諾していただけました。『アフロサムライ』のスタッフにそのまま制作していただけたのは、本当にありがたかったですね。

――特典のアニメはPS3版でリリースされる予定はないのでしょうか。

小野さん:ありません。あれはXbox LIVEを盛り上げようと思って制作することになったものなので。

――35キャラもいるとどれを使っていいか迷いそうですが、『スパIV』から本作を始める方にオススメのキャラクターは誰ですか?

小野さん:いわゆるクラシックキャラクターである、8キャラクターですね(※リュウやケンなど『ストII』に登場していたキャラ)。今回新しく搭載したウルコンII(ウルトラコンボII)は、テクニカルなキャラクターになればなるほど選択が難しくなってくるんです。その点リュウなどは、“滅・波動拳”でも“滅・昇龍拳”でもどちらでも特に問題なく使えると思うんですよ。プロデューサーの僕から“どちらでもいい”と言うのもなんですが(笑)。でも“どちらでもいい”と言えるのも、リュウやケンがオールマイティなキャラクターであるからこそなんです。なので、まずはこのウルコンに左右されにくいキャラクターを使ってもらって、そこからジュリなどの特徴的なウルコンを持つキャラクターを使ってほしいですね。

――声優さんのキャスティングのエピソードなどありましたら教えてください。

小野さん:『II』や『III』から時間も経っているので、まったく同じキャスティングというのは難しかったんです。そんな中で、一番こだわったのは“まこと”でした。まことを入れる以上は、あの土佐弁とあの雰囲気を出せる人じゃないといけない。ところが、オーディションをしてもどうも「これは!」という方がいらっしゃらなかったんです。なので、オリジナルのまことである津村まことさんにお願いしようと思ったのですが、『III』の収録からもうかなり時間が経っているので、NHKの土佐弁の講師を呼んで、津村さんと一緒に丸1日掛けながら収録しました。でもその甲斐あって、『III』のプレイヤーの皆さんには違和感なく遊んでもらえると思います。

→ワロスコンボや暗転ガー不はどうなる!? 
現役プレイヤーが気になる情報も(3ページ目へ)

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データ

▼『スーパーストリートファイターIV』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PS3/Xbox 360
■ジャンル:FTG
■発売日:2010年4月28日
■価格:通常版 4,990円(税込)/コレクターズ・パッケージ 5,990円(税込)(イーカプコン限定版は通常版 6,490円(税込)/コレクターズ・パッケージ 7,490円(税込))
 
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