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2010年6月23日(水)

【PW養成講座11】『MTG』デッキ構築篇第3弾!! 60枚デッキをイチから構築!

文:電撃オンライン

さて。というわけでカードリストを見てもらって、いよいよデッキを組むわけだけど、まずはどうする?
えーと、まずデッキの方向性というか、使いたいカードを決めるんだよね。これは第9回の講座でやったっけ。
そうね。大まかに言うとデッキ構築には3つのステップがある、という話だったわね。おさらいしときましょうか?
えっと、確かこんな感じだったよね。
1:中心となるカード、使いたいカードを決める。
2:そのカードと相性のいい、あるいは汎用性の高いカードで周囲を固める。
3:必要な枚数の土地を入れる。

それで、中心になるカードだけど、今回は《闘争の学び手》にしようと思うんだ。マナ・コストの軽いクリーチャーを使った早めのデッキにしようと思う。やっぱり最初はシンプルなのがいいよね。
PW養成講座
ふうん。ということは、ビートダウンデッキを組むのね。
うん。《闘争の学び手》と言えばLvアップだけど、それと相性のいいクリーチャーなら《敬慕される教師》だよね。だから、白と青のデッキにするよ。エントリーセットでもこのコンセプトのデッキがあったけど、あんましLvアップクリーチャーが使われてない印象があったからさ。
PW養成講座
この2枚を中心にしてデッキを組んでいくわけね。
うん。じゃあ他のクリーチャーと呪文を選んでいくよ。

■ デッキのテーマと相性のいいカードを入れる ■

さっきアユミちゃんも言ってたけれど、こういうすばやく攻撃するデッキをビートダウンって言うんだっけ。クリーチャーは多めに入れようと思うんだけど、どのくらいがいいのかな? 20枚? 25枚?
そうねぇ、一口にビートダウンって言っても、採用されるクリーチャーの数はまちまちなのよ。8枚くらいしか入っていないものもあれば25枚以上入っているのもあるわ。そのあたりは自分で判断しなくてはならないところね。
なるほど、キッチリした基準があるわけじゃあないんだね。
そうね。でも、Lvアップクリーチャーはどれもパワーが低めだから、ある程度は数で押せる構成にしたいところね。数は力! よ。
うーん、じゃあ最初は20枚くらいでやってみるよ。
ええ、足りなければ後で足せばいいし、多ければ減らせばいいのよ。実際に回してみないとわからないところよ。
わかったよ。じゃあ入れるクリーチャーを決めていくよ。まず《海辺安息所の騎士》や《空見張りの達人》はLvアップすると飛行を持てるから強いかなーって思うんだ。
なるほど。じゃあ《闘争の学び手》に《敬慕される教師》と合わせて、クリーチャーはこれで16枚かしら。
あとはLvアップクリーチャーがいると強くなる《勇者のドレイク》も入れたいね。コイツも4枚入れていい?
う~ん、それはLvアップクリーチャーが戦場にいないと弱いから、2枚くらいでいいんじゃないかしら。
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これでクリーチャー18枚だけど、あとはちょっとマナ・コストの重い、Lvアップがなくても強いクリーチャーを入れようと思うよ。やっぱり《セラの天使》かな。
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今回はずいぶんテキパキしてるわね(なんか物足りない……)。
まずLvアップってことだけに注目してカード選んでるからね~。これは何枚入れようかなぁ。
そうねぇ。序盤から中盤にかけてはLvアップさせるのにマナを使っちゃうから、ちょっとコストの重い《セラの天使》は4枚なくてもいいかもしれないわね。
そうだね、じゃあ3枚にしようか。これでクリーチャー21枚だから、あとはその他のカードを入れていくよ。まずは《英雄の時》!
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これすっごく強くない? 全員+2/+2されるのにたったの2マナだよ?
そうね。サイズの小さいクリーチャーが多いLvアップクリーチャーを一気に強化してくれるカードだわね。
うん。だからまず《英雄の時》を入れるよ。あと、相手が出してくるクリーチャーを除去するカードと、相手の除去からクリーチャーを守るカードを入れなきゃだね。
そうね。
青があるなら、やっぱり《取り消し》とか《否認》かな? カウンター呪文なら、どっちの使い方もできるし。
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う~ん、まぁ悪くない考え方ね。小型のクリーチャーによる攻撃を、打消し呪文で守るという戦略はクロック・パーミッションと呼ばれる、強力なデッキになるわ。ただ《否認》はともかく《取り消し》は、今回ちょっとオススメできないわ。
なんで? 強いんじゃないの?
そうなんだけど、実はカウンターとLvアップは相性があまりよくないのよね。なぜだかわかる?
うーん、そんな風には思えないんだけどなぁ?
ヒントを言ってしまうとLvアップがソーサリーあつかいだからよ! つまり、自分のターンでしかLvアップできないわけ。どういうことか、これでわかったかしら?
ん? あ! そっか~。相手のターンにカウンター呪文を唱えるためには、必要な分のマナを残してターンを終わらせなきゃいけないもんな。
ええ。基本的にマナを使いたいLvアップマナを残しておきたいカウンターでは、考え方が正反対よね。
なるほど。《取り消し》のために3マナも残せないってことかぁ……。
そういうこと。例えば、このカードを見てちょうだい。
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この《審判の日》は、4マナですべてのクリーチャーを破壊できる、コントロール系デッキの中心とも言えるカードよ。
うう、このデッキにとっては天敵かも?
そうね。いいお客さんってところかしら。そのための《否認》とも言えるわね。例えば、ビートダウンデッキが1~3ターン目まで順調に展開して迎えた4ターン目、相手の《審判の日》に備えて打消し呪文を構えていよう、という状況があるとするじゃない。
うんうん。
この時に《取り消し》だと3マナ必要だから、4ターン目にこっちが使えるのはたった1マナよね。これじゃあ何もできないで、相手が《審判の日》を唱えてこなかった場合に、ほとんど1ターンムダにしちゃうようなものよね。
なるほど。そこで《否認》なら2マナ使えるから、結構いろいろできるってことだね?
そういうことね。この下の写真のような状況ね。
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▲例えば、先攻をとった4ターン目の状況がこんな感じだとします。▲手札はこんな感じです。《英雄の時》を戦場に追加して攻めたいところですが、そうなると3マナの《取り消し》では2マナを確保できず、相手のターンの行動に対応できません。
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▲しかし《否認》なら《英雄の時》を出しつつ、相手の行動に備えることができます。
じゃあ《否認》は入れて、それとは別にクリーチャーを何とかする呪文を入れよう。《未達への旅》とか《忘却の輪》はどうかな?
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悪くないわ。特に《忘却の輪》はクリーチャーだけじゃなくて、相手のエンチャントやプレインズウォーカーにも対抗できるとってもナイスなカードね。
これも入れるとして、34枚かな。土地が24枚だとすると、あと2枚か。ここは自分のクリーチャーを守るカードってことで《無傷の発現》でどう?
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ん、いいわね。反復持ちの呪文だから、相手の除去から守ったあと、攻撃にも使えるわ。これで土地を入れれば完成かしら。

 →土地はただマナを出すだけじゃない!
中にはこんなモノも!!(3ページ目へ)

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[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]

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