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2010年7月14日(水)

『M11』を超ゼータクに体験! メディアパーティ&各色インプレッションを紹介!

文:電撃オンライン

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■ 『M11』で目指したものとは? ■

『M11』メディアパーティ
▲森慶太さん

――基本セットの方針を大転換した『M10』に続いての『M11』ですが、『M10』からのさらなる差別化というか、『M11』で新たに目指したところはどういったものなのでしょうか?

森さん:一番のコンセプトは“お客様にサプライズを提供しつづけよう”ということです。『M10』は、昔の名カードの再録や、新規の強力カード、フレイバーを重視した作りなど、これまでの基本セットからすると大きな改革が行われたセットでした。

――確かにそうですね。再録されたカードは、使ってみて改めてその強さを再認識しましたし、『M10』の新規カードは印象に残っているものが多いですね。

森さん:それ以前の基本セットというのは、よく言えば“安定している”、悪く言えば“変わりばえのしない”セットだったんです。しかし、昨年の『M10』で大きな変化があり、『M11』ではさらに変わろう、プレイヤーに「『M10』と同じじゃん」とは思われないセットに作ろうという狙いがあります。目指した部分はそこですね。

――なるほど。その狙いは主に、どんな部分に出ていますか?

森さん:一例を挙げるとするなら、新しい神話レアの“タイタン・サイクル”であったり、先ほどもおっしゃっていたマナ加速カードの《耕作》などですね。こういう違いがあるから、『M10』と『M11』が共存する数カ月間をものすごく楽しんでもらえるのではないかと思っています。さらに《通電式キー》のようなカードが再録されていますが、これは次の拡張セットが『ミラディンの傷跡』(※)というタイトルであるところを含めて、いろいろとご想像いただければ幸いです。

(※ 『MTG』で過去に人気を博した『ミラディン』という拡張セットでは、その世界の多くがアーティファクトで構成されるというデザインだった。その『ミラディン』を冠した製品ということは……!?)

『M11』メディアパーティ 『M11』メディアパーティ

――それはたとえば、『M10』における《吸血鬼の夜侯》と、吸血鬼がフィーチャーされた『ゼンディカー』ブロックのような関係と思っていいでしょうか。

森さん:そうですね。詳細は明かせませんが、秋に発売される新セットと組み合わさることで魅力が倍増するカードは少なからず入っています。ですので、先々の新しいセットが登場した時に、ぜひ『M11』のカードリストも確認してみていただきたいですね!

――それが先を見据えてのデザインということですか?

森さん:はい、ただ『M11』単体で見ても、十分に楽しめるセットにしてあります。昔の『MTG』はインスタントやソーサリーなどの呪文が強かったんですが、今はクリーチャーやプレインズウォーカーなどの戦場に残るパーマネントを中心にしたゲームになっています。『M11』で言えば“タイタン・サイクル”などもそうですね。そういうところに《マナ漏出》のような強い呪文を入れることで、すべてのカードが高い位置でバランスを取ってゲームを構成するようになっていると思います。

■ 森さんオススメの『M11』カードはこれだ! ■

――では、次に森さんがオススメする、ぜひユーザーに使ってみてもらいたい『M11』のカードはなんでしょうか?

森さん:そうですね、3枚あるんですが、まずは《原始のタイタン》ですね。

『M11』メディアパーティ

森さん:まず単純に書いてあることが強い! 能力で持ってくることができる土地に制限がありません。『エルドラージ覚醒』に登場した《エルドラージの寺院》2枚を持ってくれば、もし《原始のタイタン》がすぐ除去されてしまっても、《原始のタイタン》を出すための6マナに加えて《エルドラージの寺院》2枚で“エルドラージ呪文”なら10マナ、巨大な“エルドラージ・クリーチャー”を呼び出すのに十分なマナを得られます。

――《原始のタイタン》を倒したと思ったら、《真実の解体者、コジレック》が出てきたりするわけですか。確かに決まったら気持ちよさそうですね!

森さん:もちろん、それは相当うまくいったら、ということですが(笑)。状況に応じてさまざまな土地を持ってきてくれる《原始のタイタン》は、コンボに夢を見られるいいカードだと思います。

――なるほど。それでは次のイチオシは?

森さん:次のイチオシは《破壊的な力》ですね。《悪斬の天使》のような大型クリーチャーも巻き込みつつ、大量に土地を破壊して戦場をリセットできます。最近はあまりなかった大量に土地を破壊できるカードです。

『M11』メディアパーティ

森さん:もちろん、マナ・コストの重い呪文に対して強い《マナ漏出》などのカードもありますので、活躍できるかは未知数ですけどね。そのうち、もしかしたら往年の“赤茶単”のようなデッキができるかもしれませんよね。そういった、これからのカードとの組み合わせも含めて期待してもらいたいカードです。

――ダメージが5点というところも、タフネスが6あるタイタンたちと相性がいいですしね。

森さん:そうですね、いろいろとデッキの組んでみたくなるカードになっているのではないでしょうか? そして、最後の1枚は《通電式キー》ですね。このカードの再録を知った時、多くの方が「なぜ、今このカードが?」と思われたはずです。

『M11』メディアパーティ

――そうですね。確かに驚きました。

森さん:これは《通電式キー》だけでなく、今回《吠えたける鉱山》の代わりに入った《寺院の鐘》なんかもそうなんですが、意外とクサいカードが『M11』には多くあります。

――つまり、今後何かあるかもしれないカードということですね。先ほどのお話しでも「先を見据えてのデザイン」ということで《通電式キー》の名前が挙がっていましたし。

森さん:そういうことですね。まぁ、どんなことが起こるのかは10月をお楽しみに! ということで(笑)。まずは、16日に発売される『M11』を存分に楽しんでくださいね!

――ありがとうございました。

 10月に登場する新セットとの関連性なども飛び出して、今後の動向にますます目が離せなくなりそうな『MTG』。ですが、まずは目の前にある新しい基本セット『M11』を思いっきり楽しんでみてください。新鮮で、パワフルなカードはきっとあなたを心をわしづかみにしてくれることでしょう。また、PW養成講座第12回では、そんな『M11』を特集していますので、興味を持ってくれた人はこちらもご覧あれー!(ゆば)

(C)1995-2010 Wizards of the Coast LLC, a subsidiary of Hasbro, Inc. All Rights Reserved.
[Text by ねこひげ合同会社/ゆば]

データ

▼『基本セット 2011』ブースターパック日本語版 BOX
■発売:タカラトミー
■発売日:2010年7月16日
■価格:15,876円(税込)
 
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▼『基本セット 2011』エントリーセット日本語版 BOX
■発売:タカラトミー
■発売日:2010年7月16日
■価格:4,410円(税込)
 
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▼『基本セット 2011』ファットパック英語版
■発売:タカラトミー
■発売日:2010年7月16日
■価格:15,876円(税込)
 
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▼『基本セット 2011』コンパクトブースターパック日本語版 BOX
■発売:タカラトミー
■発売日:2010年7月16日
■価格:4,536円(税込)
 
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▼『デッキビルダーセット』
■発売:タカラトミー
■発売日:2010年5月21日
■価格:630円(税込)
 
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