【PW養成講座16】ついに大会へ！ 『MTG』のカジュアルな大会“FNM”とは？

文：電撃オンライン

■ 実際のFNMの様子をお届け ■

それじゃあ、実際に先日行われたFNMの様子を見てみましょうか。今回は、東京・高田馬場にあるカードショップ晴れる屋さんにお邪魔しました。

	晴れる屋は今年6月にオープンしたばかりで、『MTG』現役プロプレイヤーの齋藤友晴さんがオーナーをやっているお店なの。そして、ここは『MTG』専門店でもあるのよ。
	『MTG』専門店って？
	ほとんどのお店では『MTG』以外のトレーディングカードも扱っているわ。でも、晴れる屋は『MTG』のみを扱っているの。それだけに、店員さんは全員『MTG』に詳しい人ばかりなの。わからないことがあった時にすぐに聞いたりもできるわ。
	なるほど～、まだ僕なんか結構ルールで「？」ってなることも多いしね。大会の時とか困ったらすぐ教えてもらえるってのはいいね。
	あくまでルールの説明をしてもらえるってことなので、そこは勘違いしないようにね。例えば公認トーナメントなんかだと、スタッフさんはアドバイスにあたるような発言をすることはできないのよ。
	うん。わかったよ！
	うん、イイ返事！　じゃあ、この日行われたFNMの様子を見ていきましょうか。

	まず、大会の開始前に参加登録をする。これはいいわよね？
	うん。その登録時にDCIナンバーが必要になるんだよね。
	そう。参加費を払って名前とDCIナンバーを用紙に記入する、これで参加登録は終了よ。そしたら、ペアリングが発表されるわ。ペアリングっていうのは対戦の組み合わせのことで、どのテーブルで対戦するかも指示されるわ。
	適当に椅子に座って対戦するわけじゃないんだよね。ペアリングで決められた場所で、決められた対戦相手と試合するんだ。
	そういうこと。相手のプレイヤーが来たら、ゲームを始める前に軽くあいさつをしましょう。お互い、気持ちよくゲームに集中できるようにね。
	そうしたら、お互いのデッキをよくシャッフルしてゲーム開始だね！

	試合は先に2ゲーム勝った方のプレイヤーが勝利となるわ。最初のゲームは先攻、後攻をジャンケンとかサイコロの出目とか、適当な方法で決めて、2ゲーム目以降はその前のゲームで負けたプレイヤーに先攻、後攻の選択権が発生するわ。
	なるほど。で、試合が終わったら結果登録用紙に記入して、勝ったプレイヤーが提出するんだね。
	そう。あとは3回戦なら3回、4回戦なら4回、それの繰り返しよ。カンタンでしょ？
	そうだね。なんかできるような気になってきたよ！

▲この日の大会に、スタッフは赤緑の“ヴァラクート”デッキで参戦。緑白青“バント”デッキ、青黒赤“グリクシス”デッキ、白赤青“トリコ”デッキなど、さまざまなオリジナリティ溢れるデッキと対戦できました！

▲晴れる屋では、毎日何かしら『MTG』の大会が開催されてます。時間は17：00～と20：00～。学生も会社勤めの方も、自分の時間に合わせて参加しやすい2部構成なのがうれしいところです。

▲成績がよければ、プロモーションカードをもらえることも。こうした“ごほうび”もFNMの楽しみのひとつです。

■ まずは気軽に参加してみよう ■

	というわけで、今回は実際に大会に参加する方法をお話ししました。こういう大会を通じて、知らない人とコミュニケーションの輪を広げていけるのも『MTG』の魅力だと思うから、大会には積極的に参加してほしいわね～。
	デッキとDCIナンバーさえあれば参加できちゃうもんなんだね。大会参加って、もっと難しいのかと思ってたよ。
	お店によっては第14回や第15回で紹介したブースタードラフトをFNMで行っているところもあるから、デッキがなくたって出られる大会もあるわね。大会の形式については、2ページ目で紹介したロケーターで調べてみてね。
	うん。これからは僕も大会に出てみようと思うよ。やるぞー！
	頑張ってね!!　じゃあ、最後に今回取材をさせてもらった晴れる屋の店長・若山さんにお話しをうかがったので、そちらをどうぞ。

――プロプレイヤーがオーナーをしているお店ということで、もっと真剣というか、シリアスな雰囲気を予感していたんですが、全然そんな感じがしませんね。

若山さん：プロプレイヤーがオーナー、ということでトーナメント指向のお店だと勘違いされやすいのですが、晴れる屋は、“すべてのマジックプレイヤーが楽しめるお店”というコンセプトで営業しています。楽しみ方は人それぞれではありますが、来店していただいた全員に楽しかったと満足していただける場所づくりを模索しています。

――今日のFNMで対戦していただいたプレイヤーさんたちも、皆さん自分の好きなデッキを使い込んでいる感じで、『MTG』に対する熱意を感じました。

若山さん：そうですね。カジュアルに楽しんでいただくことももちろん大事にしたいのですが、一方で「真剣に楽しみたい」と思って来店していただいたお客様にも、店として後押しできたらと思っています。

――カジュアルなプレイヤーも真剣なプレイヤーも楽しめる場を作る、ということですか。

若山さん：実は今日、『MTG』に復帰したというお客様が見えたので、エントリーセットを貸し出して遊んでいただいたんですが、楽しんでもらえたみたいでよかったです。そういう風に、現役の方、復帰された方、もちろん初心者の方にも楽しんでいただけるようにしたいですね。

――“晴れる屋”に来れば、とにかく『MTG』で遊べるってことですね。

若山さん：はい。弊店は『MTG』専門店で、毎日トーナメントをやっていますし、スタッフもみんな『MTG』の知識があります。トーナメントも早い時間、遅い時間にそれぞれ始まるので、生活スタイルに合わせて参加できるようになってます。まだできたばかりのお店なので、これからすこしずつ、なるべく多くの方が『MTG』を楽しめる場になれるように、がんばっていきたいと思っています。初心者の方にも、『MTG』をやってみたいと思ったら、気軽に来店していただきたいですね。

――ありがとうございました。

	なるほどなぁ。プロプレイヤーがオーナーのお店といっても、初心者にも優しい、オープンな感じなんだねぇ。
	まぁ、初心者に優しくないお店なんてほとんどないでしょうけど、その中でも晴れる屋は『MTG』オンリーのお店だから、より入りやすいんじゃないかしら？
	そうだよね。来てる人みんな『MTG』プレイヤーってことだもんね。
	そういうこと。だから、気軽にコミュニケーションを取ってみればいいんじゃない？　『MTG』を通じて友だちが増えるなんて、とってもステキなことだと思うわ！
	僕も大会に出た時は、いろんな人に話しかけてみることにする。頑張るよ。
	その意気よ。じゃあ、今回はここまでにしましょう。それでは皆さん、また会いましょう。さようなら～。
	最後に、今回取材した晴れる屋の店舗情報を掲載するので、興味がある人はぜひ行ってみてね～!!

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[Text by ねこひげ合同会社／ゆば]

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