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2010年10月4日(月)

中村繪里子さん&浅倉杏美さんがたっぷり語る!! 『アイマス』インタビュー全文掲載

文:電撃オンライン

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■今年で『アイマス』5周年! その原動力と思い出

――5周年を振り返って印象に残っていることはありますか?

中村 『アイマス』にとっては5周年なんですが、実は私にとっては10周年なんです。春香役に決まったのは稼動よりもさらに5年も前で、いろいろとゲームの形は変わりましたが、春香というキャラクターと出会ってから10年も経つんです。いろいろと印象に残っていることはあるんですが……あ、収録のときに石原さんに「ホント腹が立つ!」って言われたことがあって。

浅倉 えぇ! 何があったんですか!?

中村 最初のテスト収録をしたときに、まだキャラの演じる方向性とかもなくて「とりあえずやってみて」と言われたことがあって。それで、テンションが下がったり、レッスンがバッドだったときの春香の芝居がすごい腹が立ったんだって……。「ありがとうございまし……た」っていうのが(苦笑)。今はヘコむとかガッカリとか、ちょっとすねるという感じになりましたが。

浅倉 私も春香ちゃんをプロデュースしたことがあるんですけど、バッドレッスンとかを出したことがなかなかないので、聞いたことはないです(笑)。

中村 でも、それから10年経った今では言われなくなったので、ようやく石原さんも飲み込んでくれたのかなって(笑)。収録のとき、最初はそこまでひどくやらなかったんですよ。でも「もっとだよ! 今、目の前に、もう金輪際顔を合わせたくない、でも大人の対応で「ありがとうございました」を言わなければならない! っていう状況を想像して、感情ムキ出しでやって」と言われて(笑)。やりすぎたかな、って思ったけど結果的にそれが採用されて……。

浅倉 少し違うかもしれないんですけど、私も雪歩のかわいらしい「えへへ」みたいなセリフを録ったとき、「あっさりしすぎているから、もっとやってくれ!」って石原さんに言われて。「まだ足りない、もっともっと!!」って言われて、一生懸命、最大限に「えへへ♪」ってやってOKが出たんですが、そのあとポツリと「なんかこう、あざといんだよなぁ(苦笑)」って言われたことがありました!

中村 (爆笑)

浅倉 やれって言ったのに~!

――石原さんの切り返しは絶妙ですね。

中村 最近はそれにも慣れてきて、そういう切り返しがあると「あ、今日は石原さん調子イイんだな」って思うようになりました。って、春香とか、他の声優さんとの思い出を語らなくてすいません(笑)。でも本当に語ることは尽きなくて、1つに絞るのは難しいですね……。逆に何か印象に残っていることありますか?

――え、私ですか(笑)。私は2006年に雪の赤羽会館でやった、あのシークレットライブが(長いので中略)と思いました。

中村 あ~! あの日、石原さんギックリ腰だったんですよ(笑)。

浅倉 すごい! 石原さんとの思い出いっぱいですね(笑)。

――浅倉さんには、『アイマス』にかかわってみて変わっていると思うところをお聞きしたいのですが。

浅倉 オーディションは歌とセリフがあったんですけど、他のオーディションで歌うことはあっても、だいたい指定曲があるんです。でも『アイマス』は、「自分の得意な曲も持ってきてください」と言われたのがすごい驚きで。他にも「どういう声ができるか知りたいので、今までやってきた役の声をやってください」って。普通は指定ゼリフと事務所名だけ言ったらおしまい、みたいなことも多いんですが、歌って、フリートークもして、他の役の声もやって……と、オーディションからして違うなって思いました。

中村 この人がこのキャラを演じたら、こう育っていく……みたいなことをチェックしているんですかね。

浅倉 今回の雪歩の場合は、今までの雪歩を違和感なく、それでいてどれだけ新しくできるかが重要だったと聞きました。セリフは「穴掘って、埋まってますぅ」みたいなおなじみのものもあれば、春香ちゃんとのかけ合いのパートも演じました。

中村 ちょっと~、呼んでよ~(笑)。

浅倉 来てくれたらうれしかったんですけど(笑)。他に変わっているなと思うところは、普通イベントでは声優本人としてステージに立つことが多いんですけど、アイマスはキャラを背負うというか、“一緒に立っている”っていう感覚が強いと思いますね。

中村 それは紙一重の差の空気感だよね。

浅倉 セリフ収録の現場でも、決まっている台本を演じているうちに「このキャラだったら、やっぱりこうしゃべるかもしれない」ってなって、その場で台本を変更することも多かったんです。キャラクターというものを作る現場に、1からかかわらせてもらっているんだな、と強く感じています。

中村 私が春香を演じる場合は、台本を声に出さないで黙読するだけで、なるべくフラットな状態で収録に行くんです。それで、台本を読んでいるときには違和感を感じない場面でも、いざ声に出すと「あれ?」って思うことがあって。そういう場面では、外のスタッフさんも違和感があるらしくて、セリフの変更が入ったりするんです。紙に書いたセリフと声に出したセリフが、ここまで大きく印象が違うというのは、すごい不思議な感じがしますね。

■『アイマス2』の発売で何がどう変わる?

――『アイマス2』では、何がどう変わりそうでしょうか? それとも変えたくないと思っているところはありますか?

中村 私は自分の体型を維持したいなぁ、と思っています(苦笑)。ゲームで春香たちをプロデュースしてもらうのが『アイマス』の根底ではあるんですけど、イベントっていうものも切り離せなくなってきていて。もう……ヤバイんです(笑)。やっぱり春香ががんばっているのを見ていて、もし口だけの自分が露呈したら、彼女に申し訳ないと思います。春香以上に私もがんばっていかないと!

浅倉 私はまだ、展望とかは想像がつかないというのが本当のところです。まず私がこの世界観になじんで、その中で生きられるかどうか。私個人としては、まずはそこからですね。でも、雪歩というキャラクターはずっと『アイマス』にいて、そういう意味で雪歩は先輩なんです。だから雪歩に教えてもらいながら、自分自身も1日も早く世界観やキャラをつかんでいきたいです。

中村 きっとね、つかんだと思ったら、すぐ逃げていくよ(笑)。

浅倉 え~、でもそうかもしれない(苦笑)。その追いかけっこでキャラが成長するんですよね。そこを魅力的に感じてくれている人も多いと思います。

――『アイマス2』のシナリオを演じてみて、中村さんは成長した春香にどんな印象を持ちました?

中村 彼女のプロ意識が出たな、と感じました。デビューして半年間経っても売れないという現状に、彼女なりに焦っているんです。そんな自分に目をかけてくれたプロデューサーさんと一緒にがんばるんですが、今回はユニットという形になってみんなと団結してがんばることになります。今までは二人三脚だったのが、4人で1つのチームになるというのがスゴイ大きくて。実際にどうなるかはプレイをして初めてわかることだと思いますが、シナリオを読んでみて、彼女も1人のプロとしてプロデューサーに出会うんだ、と感じました。その分、プロデューサーに求めるハードルも、ちょっと高くなった気がしますね。

――雪歩については、いかがでしょう?

浅倉 雪歩の場合は、春香ちゃんみたいに明確な差はあまりなくて。「売れなくてどうしよう」というイメージは、そこまでは強くないんです。でも「私に魅力がないのかな……」というようなセリフはやっぱりあって。

中村 今回はユニットで活動するので、プロデューサーを介してアイドル同士のつながりが見えやすくなっていると思います。みんな売れなかったらツライし、悩むし、ぶつかるし……ということもあって、より彼女たちがリアルに感じられます。

浅倉 結構ストレートに喜怒哀楽を表現していますよね。

――今回“リーダー”という言葉が1つのカギとなりそうですが、春香のリーダー適性は中村さんから見てどうですか?

中村 春香がリーダーになったら、ちょっと可哀想になっちゃうかも? 今までのシナリオで「春香がリーダー!」と言われる流れになると、だいたい便利屋的な……「はるるーん、これやってよ~」みたいな(笑)。責任感は人一倍強いのにドジで、抱え込みやすい子だったりするので、そこをプロデューサーさんに支えてもらわないと難しいかもしれませんね。

――一方、雪歩のリーダー適性は?

浅倉 シナリオを読む前は「雪歩はリーダーできるのかな」って思っていたんですが、芯の強さや責任感の強さがセリフにも出ていて。今まで、最初のうちは泣いてばかりという印象があったので、成長したんだなって思います。もちろん頼りないシーンもたくさんあるんですが、「一緒にがんばりたい!」と周りに思わせて、お互いを高め合えるリーダーになれそうです。そういう意味では、リーダーに向いているのかな。

――最後にプロデューサーの皆さんに一言お願いします!

中村 『アイマス2』では、私自身も春香と一緒に成長できればと思っているので、見守っていってほしいなと思います。『アイマス2』が出るまでは比較的私を見守ってもらって、ゲームが出た直後には春香を見守ってもらって、さらにそのあとには、2人ともども見守り続けてほしいです!

浅倉 皆さんはゲームが出るのを楽しみにしていると思いますが、そのワクワク感を裏切らない内容になると思います。さらにパワーアップして、よりかわいらしく、より強くなった雪歩のことを、もっともっと愛してもらいたいです。ゲーム発売後、雪歩をはじめとするアイドルみんなが、どんな風に愛してもらえるのか、私も楽しみにしています。

『アイドルマスター』

(C)窪岡俊之 (C)NBGI

データ

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