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2010年11月23日(火)

【洋鯨亭 第36回】なんで洋ゲーやらないの? アンケート集計結果発表!(後編)

文:電撃オンライン

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■好きな洋ゲーメーカーは?

 第7問は“Q7:好きな洋ゲーメーカーと、その理由を存分に語ってください”でした。「好きなゲームを挙げてください」という質問と比べると、こちらはやや回答が少なくなっていました。これには、ゲームを買う時はメーカーで選んでいるわけではない、という理由もあるでしょう。

 第7問の結果が国内の同種のアンケート結果と違うなぁと思ったのは、パブリッシャー(販売会社)とデベロッパー(開発会社)の名前が入り乱れていたことですね。それだけ洋ゲーファンの間では海外のデベロッパーの名前が知られていて、また支持もされているということでしょうか。それでは、こちらも上位5社を発表いたしましょう。

 第1位は、ロックスター・ゲームズでした。

「『レッド・デッド・リデンプション』で、洋ゲーの認識を改めました。素晴らしい作品です(Penさん/男性)」

「箱庭ゲームをジャンルとして確立させ、それにもかかわらず他の追随を許さないクオリティを維持しているから(とんかつさん/男性)」

 全体的に、箱庭系ゲームの作り方がうまいという評価が多かったですね。『GTA IV』の成功から、こういったイメージが確立されたのかもしれません。

 続いて第2位は、ベセスダ・ソフトワークスです。

「個性的な世界観と自由度があるおもしろいゲームを作るから(akisさん/男性)」

「『Fallout 3』と『オブリビオン』が好きだから。どちらも自由度が高いFPS系のRPGの割には難しくないし、誰にでも遊べるところがいい(ノハ ゚ー゚)さん/男性)」

 こちらは『Fallout 3』と『オブリビオン』が好きな方の投票を集めて、上位に食い込みました。

 3位は、なんと同数でエレクトロニック・アーツとユービーアイソフトでした。

「ユービーアイソフトのゲームは『アサシンクリード』シリーズの2作をプレイしたことがあります。ローカライズが丁寧で日本語音声もあり、グロ表現が少なく、グラフィックも悪くないので洋ゲーメーカーのなかでも一番好きです(洋ゲーはやったことはあるけどあんまり好きじゃない人さん/男性)」

「ユービーアイソフトはおもしろさとクオリティの高さを両立していて、近年最も好きな洋ゲーメーカーです(ケーニスさん/男性)」

「ユービーアイソフトモントリオールスタジオのプロデューサー、ジェイド・レイモンドさんがかわいい(permaさん/男性)」

 ここまで支持されると、メーカーさんもうれしいですよね。私もユービーアイソフトの丁寧な作りは好きです。また、permaさんはメーカー自体ではなく、美人で有名な女性プロデューサーを推してくださいました(笑)。

 エレクトロニック・アーツを好きだと回答してくださった方からは、こんな意見が寄せられました。

「発売するタイトルのゲームとしてのおもしろさもさることながら、ムービーなどでの洗練された演出が好きだから(掘田ぬかさん/男性)」

「初めて買った洋ゲーも確かEAのタイトルでした(カルアードさん/男性)」

「『バトルフィールド』シリーズが大好きなので(Wildgoatさん/男性)」

 国内では昔から知られているメーカーの1つということもあって、昔のタイトルを挙げてくださる方もいらっしゃいました。

 第5位は、アクティビジョン・ブリザード(旧アクティビジョン)でした。

「最高峰のFPSを遊ばせてくれるメーカーだから(鉄さん/男性)」

 アクティビジョン・ブリザードも歴史が長いメーカーですね。アンケートでは『コール オブ デューティ』シリーズの人気で、上位に食い込んでいるようです。そのため、デベロッパーであるInfinity wardを推してくださる方もいらっしゃいましたよ。

 上位5位は、世界で成功を収めている超有名なパブリッシャー・デベロッパーばかりですので、洋ゲープレイヤーからの人気も当然かと思います。日本ではまだまだ知名度が低い可能性もあるかもしれませんが、この5社の名前は覚えておいても絶対に損はないでしょう。

■購入予定の洋ゲーは?

 第8問は“Q8:現在国内ローカライズが決まっているタイトルで、今後買いたいと思っている洋ゲーは?”という内容でした。この回答はアンケートを実施した頃に発売が予定されたタイトルが中心になったため、特定のタイトルに票が集中する傾向にありました。

 第1位は、先週字幕版が発売されたPS3/Xbox 360『コール オブ デューティ ブラックオプス』、第2位はこちらも発売中の『FONV』、第3位はXbox 360『マスエフェクト 2』でした。

 1位と2位は言わずもがな。すでに発売済みですし、人気シリーズの最新作ですから上位に入るのもうなずけますね。第3位の『マスエフェクト 2』は来年1月に発売予定ですが、こちらは皆さんの洋RPGに対する期待の高さがうかがえますね。私も前作を遊んで、その作り込まれた世界観と大宇宙を舞台にした惑星探索の楽しさにやられたクチなので、楽しみにしています。

 また、『マスエフェクト 2』の開発元・BioWare社つながりでいうとPS3/Xbox 360『DRAGON AGE:ORIGINS(ドラゴンエイジ:オリジンズ)』が第4位になっていました。ウリでもある膨大なテキストが日本語で楽しめるということで、こちらもありがたいローカライズでしょう。第5位は発売中のPS3/Xbox 360『Mafia II(マフィアII)』でした。アンケートにご協力いただいた方の平均年齢が結構高めということもあって、このタイトルも含めCERO Z指定のタイトルが多めでした。

■今後ローカライズしてほしいタイトルは?

 最後の質問は“Q9:今後、国内向けにローカライズしてほしいタイトル(シリーズ)と、ローカライズを担当してほしい国内メーカーをこっそり教えてください”でした。こちらの“ローカライズ担当メーカー”は比較的票がまとまる傾向にあって、逆にローカライズ希望タイトルは見事にバラケましたね。

 まずローカライズ希望メーカーについてですが、圧倒的な人気だったのがスパイクで、2位のマイクロソフト、3位のセガと続きました。スパイクは今までの実績から信頼されている方が多いのか、あまり理由が書かれていませんでした。言わなくてもわかるでしょ、ということですかね。

 マイクロソフトは自社販売タイトルのほとんどをローカライズしているわけですから、手がけている数も違い、その実績が評価されているようです。個人的には、吹き替え声優さんの配役がいいなぁと感心することが多いです。

 セガは最近洋ゲーを販売していないのでは? と思って回答を見てみると、過去に発売したタイトルの実績から期待している方が多いということがわかりました。「『Destroy All Humans! Path of the Furon』のローカライズをもちろんセガで(からみ大将軍さん/男性)」というご意見もありました。これは私も賛成ですが、まずないんじゃないでしょうか(苦笑)。発売してほしいんですけどネ。

 ということで、結果はこれまで洋ゲーを積極的に日本語ローカライズしてきて、ユーザーさんにも認知されているメーカーさんが上位を占めました。やはり翻訳や字幕の作成など、安心して遊べるという保障には、これまでの実績が重要視されるということなんでしょう。

■後編のアンケートをまとめてみましょう

 2回にわたって膨大な回答の中からチョイスしてお届けしてきました今回のアンケート。それでもこの回答は、全体のごく一部なんですよ。けっこう削ってもこの分量になってしまうとは、皆さんの熱意に圧倒されるばかりです。

 さて、今回このコーナーでは初めてのアンケートを実施させていただいたわけですが、予想以上に読者さんがいて、また洋ゲーをあまりやらない方も読んでくださっていることがわかりました。あと、アンケートには年齢の記入欄もありましたから、そこから読者さんの平均年齢が高いこともわかりました。Z指定のタイトルも多いことを考えると、平均年齢が高めになることもうなずけますよね。

 また、最近洋ゲーを意識して遊ぶようになったという方や、自分がプレイしていたゲームが洋ゲーと知らずに遊んでいたという方もいて、少しずつ日本でも海外作品が浸透してきていることを実感しました。

 ということで、これからもより多くの方に洋ゲーの魅力をお伝えできるよう頑張ります! 今後もこのようなアンケートの機会がありましたらご協力よろしくお願いします。

データ

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