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2010年12月10日(金)

『MTG』世界選手権の会場では豪華な併催イベントも! その参戦レポをお届け!!

文:電撃オンライン

■ いざ併催イベントへ!! ■

 初日の記事でレポートした開会式&殿堂入りプレイヤー表彰式の後、いよいよ世界選手権が開幕!! ややあって併催イベントの受付が始まり、さっそくエントリーしてみました。

<1回戦>

 1回戦の対戦相手は緑白のビートダウンデッキ。《獣相のシャーマン》、《戦隊の鷹》、《復讐蔦》といったクリーチャーを絡めたプチ・コンボに加え《石鍛冶の神秘家》から最新最強の装備品《肉体と精神の剣》を引っ張ってくるという、シンプルにしてパワフルなデッキでした。

 1ゲーム目は、《ハリマーの深み》を含む土地数枚と《マナ漏出》、《紅蓮地獄》、《精神を刻む者、ジェイス》という手札をキープ。対戦相手は1ターン目《極楽鳥》からの2ターン目《肉体と精神の剣》という展開。これを《呪文貫き》できず、こうなるとクリーチャーをすべてマストカウンターせねばならないようなもので、《紅蓮地獄》で《極楽鳥》を破壊し《自然の要求》をドローすることに賭けるものの、そうウマくことは運ばず。

 《石鍛冶の神秘家》から2枚目の《肉体と精神の剣》を用意され、《肉体と精神の剣》の効果でデッキの内容がバレてしまう前に投了することにしました。サイドボードから《自然の要求》と《紅蓮地獄》を追加して2ゲーム目へ。

“MTG 世界選手権 2010”
▲サイズの上昇が《稲妻》に耐性をつけ、プロテクション(青)が《精神を刻む者、ジェイス》のバウンス能力を無効に。このデッキには《肉体と精神の剣》がよく効きます。

 2ゲーム目は《稲妻》と《自然の要求》を引き込み、相手の展開するクリーチャーや装備品を1対1交換で破壊していく展開に。《戦隊の鷹》や《石鍛冶の神秘家》、《森のレインジャー》など、小粒ながらアドバンテージの取れるクリーチャーばかりだったため時間がかかりましたが、対戦相手が息切れしたところでこちらが《精神を刻む者、ジェイス》!! 手札を回復して《ワームとぐろエンジン》を呼び出し勝利することができました。ジェイスさんありがとう!!

 3ゲーム目も2ゲーム目と同様に向こうが展開、こちらが対応という流れになり、そのうちに時間切れ。追加の5ターンでも決着はつかず“引き分け”という、ある意味コンセプト通りのスタートとなりました。


<2回戦>

 続いて2回戦。リペアリングがありましたが、1回戦引き分けは自分のペアを含めた2組のみだったので「ここは変わりませんよね(笑)」と4人で話していました。そんな2回戦の対戦相手はなんとシンガポールからやってきたというプレイヤー。何でも、友人が世界選手権に出場しているので応援に駆けつけたのだとか。なんとも世界選手権らしい国際色の豊かさです。

 その友人への応援もこめた「Good Luck!」の言葉とともにゲームスタート。相手のデッキは青白赤のトリコロール・コントロールデッキでした。

 1ゲーム目は相手が土地事故。土地が3枚で止まってしまっているうちに、こちらの《精神を刻む者、ジェイス》が戦場に現れ、ライブラリーを操作しつつ忠誠カウンターをためていきます。このまま《精神を刻む者、ジェイス》の最終奥義で勝てるかな? と思っていましたがカウンターが13個になったところで《乱動への突入》。これはカウンターしましたが続いて向こうも《精神を刻む者、ジェイス》をキャストして、ジェイスさん、あえなく対消滅……。

 しかし、そこで相手がフルタップになったので、こちらは虎の子の《ワームとぐろエンジン》を唱えます。これがそのまま対応されず、1ゲーム目を勝利することができました。2ゲーム目を前に、コントロール対決なら必須の《否認》と、追加のフィニッシャーとして《マゴーシのスフィンクス》をデッキに投入します。

 2ゲーム目。相手のファーストアクションは3ターン目の《海門の神官》。このクリーチャーに6ターン殴られながらマナをそろえ、カウンターを構えながら《ワームとぐろエンジン》。手札にはもう1枚《ワームとぐろエンジン》があったので、対応されても再び仕掛けることができるという考えでした。

 カウンター合戦の末に戦場に出た《ワームとぐろエンジン》でしたが、これは《存在の破棄》で小型のワームを残すこともできず追放。「なんのまだまだ!」とばかりに2匹目の《ワームとぐろエンジン》を唱えます。こちらはカウンターも除去されず、一気に攻勢に出ることにします!!

 そうして対戦相手のライフをあと5まで減らしたところで出てきたのが《霜のタイタン》! 1対1の戦闘では無類の強さを誇るこのタイタンに《ワームとぐろエンジン》は封じ込められてしまいます。が、ここで3枚目の《ワームとぐろエンジン》を引き込み、押し切れるかと思ったところで、なんと対戦相手が《滞留者ヴェンセール》を! 《霜のタイタン》の能力を使い回されるようになり《ワームとぐろエンジン》は両方とも封殺されてしまいました。

 と、なんとここでまたしても時間切れ。0勝0敗2引き分けという、なんともいえないスコアで3回戦に進みます。

“MTG 世界選手権 2010” “MTG 世界選手権 2010” “MTG 世界選手権 2010”
▲一時は絶対的有利な状況となりましたが《滞留者ヴェンセール》と《霜のタイタン》のコンボにより、またしても引き分け。強烈な能力を持つプレインズウォーカーの中で、いまいち地味と言われている《滞留者ヴェンセール》ですが、きっちりと“プレインズウォーカーらしい強さ”を見せつけられました。

<3回戦>

 3回戦では知己のプレイヤーさんとマッチング。社会人生活の合い間をぬっての参戦ということで、頭が下がります。や、こっちも仕事ですがね。デッキは赤白ビートコントロールということでした。

 さっそく1ゲーム目。スタンダードではあまり見ない《きらめく鷹の偶像》という相手のスタートに、頭の中が「?」でいっぱいになりつつ《呪文貫き》でカウンター。続いて《石鍛冶の神秘家》も、1回戦のように《肉体と精神の剣》につなげられるのがイヤなのでカウンター……と繰りかえしていったところ《溶鉄の尾のマスティコア》を通してしまう展開に!

 たぶん、予想外であろう《霧深い雨林》経由の《森》から《自然の要求》という流れに賭けますが、慎重にマナを残され3回のアタックの後、4点ダメージの能力で敗北。この時点で、このデッキが《溶鉄の尾のマスティコア》に対してほとんど無力であることに気が付きました。な、なんてことだ……。

 がく然としながら《瞬間凍結》などを投入して第2ゲームへ。しかし、こちらもいいところなく、序盤の《戦隊の鷹》を処分したところで《カルドーサのフェニックス》を2連打され、あっさりとゲームを落としてしまいました。《溶鉄の尾のマスティコア》だけでなく、タフネス4以上のクリーチャーにも弱いんだ、と気付かされました。

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▲《きらめく鷹の偶像》や《溶鉄の尾のマスティコア》、各種装備品や《転倒の磁石》などで“金属術”を達成し《カルドーサのフェニックス》で押す、というオリジナルの赤白デッキでした。採用されているクリーチャーが《審判の日》に耐性があるので、小粒で押してくるデッキには自分から《審判の日》を唱えることもあるそうです。

→ここからの巻き返しはあるのか?(3ページ目へ)

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■マジック:ザ・ギャザリング 世界選手権 2010
【開催日時】2010年12月9日~12日
【開催会場】千葉・幕張メッセ

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