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2010年12月28日(火)

【洋鯨亭 第41回】今年の連載記事から振り返る洋ゲーのあれとかそれとか

文:電撃オンライン

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■7月~12月を振り返る

 7月は第18回第19回に秋葉原のアソビットシティさんにお邪魔して、洋ゲーを輸入販売されている現場の声をお届けしました。あくまでも“お店調べ”の情報ではありますが、Xbox 360のユーザーはPS3のユーザーよりも海外版を買う人が多いとか、意外な常連さんがいるといった、海外版を扱うお店ならではの楽しいお話が聞けました。

 また、この月はPS3/Xbox 360『Fallout 3』などのローカライズを行っているゼニマックス・アジアさんにもお伺いして、ゼネラルマネージャーの高橋さんにインタビューを行いました。(第21回第22回

 この中でローカライズ作業の大まかな流れと、ゼニマックス・アジアさんがローカライズを行う時にどういった点を重視されているのかをお聞かせいただけました。ゼニマックス・アジアさんは12月にも2回目のインタビュー(第37回第38回)を掲載させていただきましたが、ゼネラルマネージャーとプロデューサーという立場の違うお2人のお話を読んでいただければ、同社が試行錯誤を重ねていかにいい作品に仕上げようとされているのかがよくわかると思います。

 8月は第23回でPS3/Xbox 360のパロディ洋ゲー『EAT LEAD ~マット・ハザードの逆襲~』をご紹介しました。パロディのネタがちゃんと笑えるという点でも、このゲームはよくできているんじゃないかと思います。こういったいい意味でふざけたタイトルが国内外を問わずもっと発売されることを期待したいところではあるんですが、さすがに難しいでしょうかねぇ……。

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▲マスターチーフならぬ、マスターシェフや、某世界的人気キャラクターのそっくりさんが登場するなど、大丈夫なのか!? と思ってしまうような作品からのパロディも満載でしたね。

 8月後半から9月中旬にかけては、Xbox 360のXbox LIVE アーケード用タイトルとして発売されたA・AVG『LIMBO』、RCG『ハイドロ サンダー ハリケーン』、ACT『ララ・クロフト アンド ガーディアン オブ ライト(こちらはPS3でも配信中)』を取り上げました。(24回26回27回

 『LIMBO』はワナの内容がまったくわからない1回目のプレイがとにかく楽しいタイトルで、モノトーンで描かれたグラフィックが印象的でした。『ハイドロ サンダー ハリケーン』は波の描写が素晴らしくて、夏にピッタリのタイトルでしたね。今年の夏はやたらと暑かったですから、このタイトルをプレイして気分的に涼んでいたのは本当です。『ララ・クロフト アンド ガーディアン オブ ライト』は『トゥームレイダー』シリーズの新境地を開いたタイトルでした。A・AVGからACTへの大胆なゲーム内容の変更からは、シリーズのマンネリ感を打破しようという開発側の心意気が感じられました。

 先日発表された同シリーズの最新作、PS3/Xbox 360用『トゥームレイダー』は、冒険家としてのララの原点が描かれた内容になっているとのことで非常に期待しています。あと、ララがララ史上最高峰の美人顔になっていてイイですね(笑)。私はアンジェリーナ・ジョリー主演の映画版『トゥームレイダー』も結構好きなんですが、この写実的なキャラクターも違った雰囲気があっていいなぁと思いました。気になった方は、公式サイトでその姿を確かめてみてくださいね。

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▲左から『LIMBO』、『ハイドロ サンダー ハリケーン』、『ララ・クロフト アンド ガーディアン オブ ライト』です。どれも特徴のある作品なので、プレイしてみることをオススメします。

 9月は待望のXbox 360『Halo:Reach(ヘイロー リーチ)』が発売された月でもありました。洋鯨亭では、特別編としまして発売日当日に記事を掲載しましたね。全編に悲壮感がただよう物語はシリーズでも異色の存在で、エンディング後の展開がこのもの悲しい雰囲気をさらに濃いものにしていましたっけ。

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▲ゲームはもちろんのこと、ゲームの世界観を生かした初回特典“ハルゼイ博士の日誌”のデキのよさにも驚かされました。

 さて、9月は毎年恒例の東京ゲームショウがありまして、私も2日ほど取材に参加しました(TGS出張版 前編後編)。PS3『キルゾーン3』を始め、PS3『SOCOM:U.S. Navy SEALs 4』、PS3/Xbox 360『Home Front』と、FPSの新作が数多くプレイできた点は楽しかったですね。

 このうち『キルゾーン3』は間違いなく購入するであろう1本なんですが、その他にも注目というと、『Home Front』はわかりやすいゲーム内容と快適な操作性、北朝鮮がアメリカに侵攻するというショッキングな物語に惹かれた1本でした。こちらも発売が楽しみなタイトルです。『Home Front』については第29回で体験会のレポートも行っていますので、こちらもぜひ。

 10月は第31回で、『コール オブ デューティ』シリーズと並ぶ歴史あるFPS『メダル オブ オナー』のレビューをさせていただきました。この作品でシリーズを一旦リセットしているということもあって、サブタイトルなしのシンプルなタイトルが印象的でしたね。内容もシリアス路線の物語、リアル路線の演出を貫いた手堅い作りの1本でした。ゲームシステムとしては、射撃でカベを貫通させて敵を狙えるのはよかったですね。他のFPSをやる時もついついこの戦法を使いたくなってしまいます(まぁ、使えないんですけどね……)。

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▲美麗な背景や銃撃による石造りの壁の破壊など、注目ポイントの多いFPSでしたね。

 この月は、第32回で元カプコンのプロデューサー・稲船氏へのPS3/Xbox 360『デッドライジング2』に関するインタビューも掲載させていただきました。『デッドライジング』はゾンビゲームとしても好きなシリーズなので、ぜひ第3弾も発売していただきたいんですが……これはどうなるんでしょうかね。今後に注目したいと思っております。

 先月の11月は、2回目の特別編としまして記憶にも新しいXbox 360『Fable III』のレビューをさせていただきました。同じ世界を舞台にしたシリーズRPGながら、毎回新しい要素をたくさん盛り込んでくるピーター・モリニュー氏(とライオンヘッドスタジオ)の作風には、感心させられると同時に驚かされます。

 PS2の『ICO』にヒントを得て採用したという主人公と住人とのコミュニケーション要素は、表現としてはオーバーなものが多いんですけど、このへんの感覚は洋ゲーらしくて楽しいです。コミュニケーションの1つとしてキャラクターどうしが手をつないで歩けるのも、やはり『ICO』の影響なんでしょうね。国内外を問わず、他のクリエイターの作品をリスペクトしてアイデアを盛り込むのは、いいことだと思います。

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▲クエストによっては男同士で手をつないだり、ニワトリの着ぐるみを着てのクエストがあったりと、独特の世界観はピーター・モリニュー氏ならではです。

 コーナー連載で初めて読者様のアンケートを行ったのも11月でした。正確な数は公開できないんですが、驚くほどの回答数が寄せられて、普段のPV(ページビュー)数だけではわからない、読者様の洋ゲーに関する考えや嗜好などがわかった貴重なアンケートになりました。(結果発表は第35回第36回)意外だったのは、このコーナーが洋ゲーをプレイしたことがない方にも読んでいただけていたという点ですね。いつもご愛読ありがとうございます。

 そして今月は、今年最後のインタビューとして第40回でクロフネゲームズさんにお邪魔しました。お答えいただいたお二方はとっても気さくで、インタビューの3分の1ぐらいは脱線話になってしまって記事にはできなかったのですが、このへんの予想のつかない話の流れはインタビューの楽しいところでもあるんですよね。その脱線から、意外なところに話の流れが戻ってきたりしますから。

 あと、このインタビューの中でも触れましたけど、先々週ご紹介したXbox 360の『マスエフェクト』はナニカさんがローカライズを行ってらっしゃいます。来月は個人的にも期待している本作の続編『マスエフェクト 2』が発売されますから、いずれこちらもご紹介したいなと思っています。

■来年もよろしくお願いします

 さて、ざっくりと記事を振り返ってみてわかったのは、今年の後半は洋ゲーのラインナップが充実していたなぁということですね。この流れはそのまま年明けにも続いていまして、個人的には早々に積みゲーが増えそうな予感がしています。

 こうなると、年が明けるまでに今ある積みゲーを何本崩せるかが勝負! でも、今からだとせいぜい1~2本が限界でしょうかね(汗)。

 ということで、来年もゲームを買っては積み、崩しては紹介するという流れで毎週お届けしていきますので、どうぞごひいきに。次回の更新は、年明けの1月11日を予定しております。

 それでは、今年もご愛読ありがとうございました&よいお年を!

洋鯨亭店主・RON

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