おいしく楽しいメニューができるまで！ “狩りOK！MHP 3rd 集会所”関係者に聞く

文：電撃オンライン

■カラオケと『MHP 3rd』の相性はバッチリ!?　反響についてリサーチ

――メニューの他にも、配布グッズがかなりあると感じたのですが、こちらは何度もきてもらうための施策でしょうか？

宮西：“狩りOK！MHP 3rd 集会所”と名づけているので、一度来て終わりではなく、気軽に何度も来ていただけるような場所になってほしいという願いがありました。そのきっかけになればと、グッズを複数用意したり、スタンプラリーを行ったりという形式を取らせていただいています。

――全国で限定メニューを用意していますが、オペレーションで苦労はありませんでしたか？

宮西：シダックスで用意しているグランドメニューと呼ばれる食べ物・飲み物は、年に2回しか変わりません。ですから基本的に、スタッフが新しいメニューを覚えるのは年2回だけなんですが、季節限定のメニューもあるので、新たなメニューを覚える体制はできていたと思います。小谷松が苦労したのは、全国の店舗でゲームの世界観を守ってもらうということです。たとえば『アイルーパンケーキ』であれば、できる限り全国でクオリティーが保てるよう型紙を用意する方法をとり、それを使って丁寧に作ってもらうようお願いしています。

――サービスがスタートして、反響はいかがですか？

宮西：非常に好評です。「ゲームの中に出ているメニューを食べられるのはうれしい」という意見や、これまでの『モンスターハンター』のイベントで“こんがり肉”を食べられなかったような地方の方からも「自分の地域で、こんがり肉を食べられるとは思わなかった」という意見をいただいています。あとは、ソフトが発売された12月1日に“モンハンパック”で入られたお客様がいらっしゃったので、「どうしてこのパックを利用されたのですか？」と聞いてみたところ、「他の人に遠慮しないで、皆で遊べる場所が欲しかった」という返答をいただきました。コラボの話を受けた時に、カプコンさんは「ユーザーさんは気兼ねなく『モンスターハンター』を楽しめる場を求めている」と話していたんですが、まさにその通りだと実感しましたね。

――確かに、周りの目を気にせず楽しめるという点で、個室はピッタリですね。

宮西：シダックスは全国に303店あり、ルーム数は15,000くらいあるのですが、カラオケ以外でも使ってもらえないかというのは、以前から課題だった事項です。我々の社名は、シダックス・コミュニティー。コミュニティーという名前からわかるように、“地域のコミュニティー・センター”を目指そうとしているんです。皆さんが気軽に集まってやれることを探していた時に、このお話をいただいたので、ありがたいと思いました。

――電源タップの貸し出しを行うというのも、ハンターからしてみるとありがたいサービスですよね。

▲プレイ中に電池がなくならないように、シダックスではセット利用者に、コンセントの貸し出しを行っている。ただし、ACアダプターは持参する必要があるので、注意してほしい。

宮西：他のカラオケ屋さんは、カラオケの電源を取るためのコンセントしかないことが多いと思うのですが、シダックスの場合はルーム内にもう1つコンセントがあるんです。その点では理にかなっていますね。

――他にはどんな意見がありましたか？

宮西：直接いただいた意見ではないのですが、ブログやTwitterで驚いたことがありました。これまでは12月に“シダックス”で検索すると“忘年会”と出ていたのですが、昨年は“シダックス”と検索したら、大半が『モンスターハンター』のことばかりだったんです。参加した方のコメントや、行ってみたいという声が多くて、楽しんでいただけているのを実感しました。

――現在“モンハンフィールドルーム”を展開していますが、こちらはどうですか？

宮西：使われた方はよろこばれているようで、予約の段階で指定される方も多くいらっしゃいます。時間延長をご要望される方も多いようで、世界観にドップリはまれるので、よりハンター気分で狩りを楽しめる空間が提供できたのではないかと思います。ルーム料は高くしたりはせずに提供させていただいております。

――お2人から見て、どう感じましたか？

宮西：部屋を横断幕で装飾するのは、今までやったことがなかったので、実施するまで不安もありました。しかし、実際に見た時は想像以上に装飾がよくできていたので、自分たちのサービスをあまりほめるのは何ですが「ユーザーさんが楽しめるような空間になっていて、すばらしいなあ」と感じました。

小谷松：非常にカッコよかったです。映像を流すこともできますので、ドップリつかれますね。新宿歌舞伎町クラブしか見てないので、他の2店も見てみたいと思いました。

▲上段左は東京・新宿歌舞伎町クラブ、上段右が大阪・道頓堀2丁目クラブ、そして下段は名古屋・名古屋栄住吉通クラブ。それぞれフィールドをイメージした部屋の中で、ハンター気分で狩りを楽しめる。なお、この“モンハン フィールドルーム”は、各店1ルーム限定となっている。

――1カ月経過して、社内の評判はどうでしょう？

宮西：おかげさまで、多くのお客様にご利用いただいております。リピートで来てくれている方も多いので、社内でも評価されています。これまでシダックスに来ていなかった新規のお客様が増えたという話もあります。そして、『モンスターハンター』のユーザーは礼儀正しい人が多く、きれいに使われるという意見は各店からよく寄せられています。

小谷松：あと、飲み放題にもかかわらずゲームに集中しているのか、あまりドリンクをオーダーされないという話も聞きますね。

宮西：とにかく品がよくて、新規ユーザーが来てくれているという報告ばかりです。

――少しお2人についてお聞きします。普段からゲームをされますか？

宮西：個人的な話なのですが、子どもが生まれたばかりなので、育児をしなくなるのが怖くて、『MHP 3rd』は自粛しています（苦笑）。子どもが寝静まった後で、Wiiのアクションゲームを家内とやったり、あとはサッカーゲームをちょくちょくやっています。カプコンさんのタイトルだと、『ロックマン』や『ストリートファイターII』は好きでしたし、『バイオハザード』をずっとやってきました。もともとゲームが好きですし、新たな可能性を考えると、ゲームとのコラボはアリだと思っていたので、それが実現できてうれしいです。

小谷松：『モンスターハンター』以外だとRPGをプレイします。でも印象深いのは、PSが出た時に『バイオハザード』にハマったことです。家のトイレのドアがゲームの扉にすごく似ていて、トイレのドアを開けるのが怖くなりました（笑）。最初にクリアするのに13時間くらいかかったのですが、3時間以内にクリアすると強力な武器のロケットランチャーが手に入るというのを聞いて、再度プレイしましたね。かなりやりこんで、友だちの前でプレイしていたら「すいすい進むから、映画かドラマを見ているみたい」とまで言われました。

宮西：私も『バイオハザード』はかなりハマりましたね。寝言で「安全なところでセーブしなきゃ！」とつぶやいたらしく、一緒にプレイしていた弟に「夢の中でも『バイオハザード』をやっているよ！」と突っ込まれました（笑）。我が家の伝説です。

――なるほど（笑）。もし今後、取り組んでみたいことや、挑戦してみたいことなどありましたらお聞かせください。

宮西：せっかく今回、カプコンさんと組むことができたので、今後も何か一緒にやっていけたらと思います。そして、今回のコラボはカラオケ以外の使い方としてシダックスの部屋を使っていただく1つの方法になったと思いますので、カラオケルームの使い方をいろいろな方にアピールしていくために、今後もさまざまな企画にトライしていきたいと思います。

小谷松：今回のコラボメニューはお客様に喜んでいただけたので、またこのような機会があれば、成功させるために頑張りたいと思います。

――では最後に、この記事を見ている人へメッセージをお願いします。

宮西：シダックスは全国に店舗があります。皆さんの身近な場所で、バッテリー残量を気にせず、人目も気にせず心からゲームを楽しめる場所をご用意させていただきました。さらにメニューやグッズなどのサービスもありますので、狩友と遊ぶ際にご利用いただければ幸いです。

小谷松：ハンターなら一度は食べてみたいと思うであろう、『こんがり肉』をはじめ、コラボメニューを用意しています。中でも『こんがり肉』はすごく自信作なので、ぜひ足を運んでいただき、味わっていただきたいです。“狩りOK！ MHP 3rd 集会所”は、1月末まで実施しているので、よろしくお願いします！

▲ユーザーが楽しめる空間作りのために尽力したという2人。“狩りOK！ MHP 3rd 集会所”は、1月31日まで展開しているので、全国のシダックスに足を運んでみては？

(C)CAPCOM CO., LTD. 2010 ALL RIGHTS RESERVED.
撮影協力：渋谷シダックスビレッジクラブ
※画像はイメージで異なる場合がある。

■“狩りOK！ MHP 3rd 集会所”概要
【イベント期間】2010年12月1日～2011年1月31日
【開催店舗】全国各地のレストランカラオケ・シダックス店舗

• “狩りOK！MHP 3rd 集会所”紹介ページ
• 『モンスターハンターポータブル 3rd』公式サイト