2011年1月24日(月)
■一輪車に乗ってPSPでウィザードリィ?
その後、パーティはワープの罠のせいで迷宮の奥地に踏み込みすぎて帰れなさそうになったり、うっかり次のエリアに進んでみたら弱い敵と遭遇して勝利したのでいい気になったり、それでさらに先に進んだら140ダメージとか受けてほうほうの体で撤退したりと、さまざまにウィザードリィを満喫しつつ、なんとか最初のクエストをクリアした。そして、ようやく対談もスタートした。
――さて、だいたい90分くらいでここまでたどり着いたわけですが、どうでしたか?
YK3:そうだね、おもしろかったと言っていいと思う。このアイテムは何をするアイテムなんだろう、この呪文はどれくらい強いんだろうってあたりから、手探りで進めていく楽しさっていうのかな。それで、ちょっとくらい強くなった程度では、「俺様強い!」モードで進むことはできない。この慎重に慎重を重ねて探索を進めていく感覚っていうのは『Wiz』スタイルなんじゃないかな。
アクティ:人によってプレイスタイルが結構変わりそうなのがいいですね。パーティをどう編成するかとか、上級職をどう使っていくのかとか。魔術士のダメージ呪文がすごく強かったので、戦士×2、僧侶、盗賊、魔術士×2みたいなパーティも強いだろうなと思うけれど、でも敵がときどき出してくる大ダメージが僧侶にヒットしたらそれでパーティが崩れかねない怖さもある。そういうのはいいですね。
YK3:『Wiz』シリーズに連なる作品ではあるんだけど、遊ぶ側としては、あんまり『Wiz』にこだわりすぎないほうがいいのかもしれないね。新作3Dダンジョンとして楽しいっていう部分も、結構感じた。「これがどれくらい強い敵なのかわからない」みたいなドキドキ感って、『Wiz』を最初に遊んだ時のドキドキ感に通じると思うしね。
アクティ:システムの説明がちょっぴり不親切かなと思う部分もありますけど、そこを自分の手で開拓していくところまでふくめた楽しさっていうのは、結構大事かなって感じますね。
YK3:あとね、ささいなことかもしれないけど、蘇生代金が安いのがいい(笑)。初代の『Wiz』とかだと、序盤で6人中5人死んで1人だけ生き残ったなんてことになたっら、5人の蘇生費用なんて絶対に出ないもん。それはそれで『Wiz』のドラマなんだけど、全員の蘇生を試せて、うまくいけばその同じメンバーで冒険を続けられるっていうのも今風でいいんじゃないかな。それでも、今回みたいに歯抜けができることはあるわけだし(笑)。
▲こういう状況のこと。今回はここからでもなんとかなりました。 |
アクティ:「『Wiz』らしさって何なんだろう?」っていうのは、本当に難しいですね。
YK3:ともあれ、これってざっくり言っちゃうと『囚われし魂の迷宮 2』ってことになるわけだけど、続編ものにありがちな、「『2』でゲームが崩れちゃった~!」とかいうことにはなってないね。全部遊んだわけじゃないから、断言はできないけど。
アクティ:『囚われし魂の迷宮』は、序盤は簡単だったけど、中盤以降がかなりガチなんですよ。今回は最初からガチで殺しにきているんで、そういうのが好きな人にとってはいいと思いますよ。
▲先ほどのテストプレイでは、こんな悲しい結果になったことも……。わからない人に説明すると、これは全滅した時の様子。 |
理想を言えば、これでPSP版とかも出て、PS3版とデータ連携するとかいうことになると、ほんとベストなんですけどね~。
YK3:それは思うなあ。通勤時間とかに遊びたいゲームだよね。
――実際のところ今日も、皆さんいろいろとグチがなかったわけじゃないですが、なんのかんので楽しげに遊んでましたもんね。
YK3:まあね(笑)。
アクティ:そうですね(笑)。
……ということで『囚われし亡霊の街』は、打ち合わせと称して新作RPGを遊びに来た『Wiz』フリークたちを楽しませる作品に仕上がっているようだ。後日お届けする後半ではさらに、3Dダンジョンの魅力について語りつくしていきたい。
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