2011年2月21日(月)
さて、ここからは本作の最大の特徴である“学園モード”を紹介していきます。“学園モード”は本モードオリジナルの主人公を作成し、『マクロスF』でアルトたちが通う学園“美星学園”での学園生活をAVG+SLG風に楽しみながら、キャラクター育成を楽しむモードです。育成が終わったキャラクターはキャンペーンモードで使用することができるので、強力なキャラクターを作ればミッションがかなり楽になります。
また、前作ではキャンペーンモード中にキャラクター育成ができましたが、本作ではそれがなくなって“学園モード”でのみ育成可能です。キャンペーンモードではできなかった物語の追体験も『マクロスF』のみですができるので、実質“ストーリーモード”のような感覚でプレイできると思います。
▲“学園モード”を始めると、プレイヤーキャラクターの性別や誕生日、出身、履修コースなどを選択することになります。 |
実は“学園モード”の1周目では、履修コースで“体験入学コース”しか選択できません。このコースで始めると、プレイヤーキャラクターはすでに学園の2年生で、アルトやミシェルともすでに顔見知り。そしてシェリルのライブやバジュラの襲撃イベントもすぐに発生し、あっという間に学園生活が終了します。そんなわけで、1周目はいわばチュートリアルなので、本番は2周目からとお考えください。
▲ゲーム開始時に「入学してからもう1年以上が経つなんて」と始まるように、登場キャラクターたちとの関係はすでに構築済み。1周目は人物紹介とチュートリアルだと思って気楽にプレイしましょう。 |
▲育成期間が短いので、1周目で作成したキャラクターはかなり弱いです。キャンペーンで使いたいなら、2周目のプレイは必須! |
無事“体験入学コース”が終わると、2周目からは“航宙管制コース”“特殊技術訓練コース”“パイロット養成コース”の3つが追加されます。とはいえ、別にコースによって物語が変わるわけではなく、違うところは初期能力値や経験値の上昇率が変わるぐらいなので、気楽に自分の好きなコースを選びましょう。
▲生年月日や出身、履修コースは初期能力にかかわっています。『スーパーロボット大戦』シリーズのように特殊な誕生日があるんじゃないかと邪推してみましたが、僕の思い過ごしだったようです。 |
“航宙管制コース”“特殊技術訓練コース”“パイロット養成コース”では、“体験入学コース”と違って“美星学園”でのアルトやミシェルたちとの出会いから物語を楽しむことができます。個人的にアルトとの出会いが気に入っていて、主人公がアルトを女の子と勘違いするのですが、なぜかその時のBGMが『愛・おぼえていますか』なんですよね。この不意打ちには思わず笑ってしまいました。
▲舞台は『マクロスF』本編の1年前! オリジナルキャラクターがキャシーに新統合軍に誘われる、なんて展開もあります。 |
育成パートでは、機械工学、EX-ギア基礎、基礎トレーニングなどの3つの授業と、HP/MPが回復する“休憩”、そして『マクロスF』のキャラクターたちと交流を深める“気分転換”の中から1週間のスケジュールを選択しながら進行します。各授業の項目の横には、キャラクターのアイコンが表示されていて、選択するとアイコンとして表示されているキャラクターの簡単なイベントが発生します。
▲授業を選択すると、表示されていたアイコンのキャラクターの“キャラブースト”を取得できます。これは授業実行時の取得経験値の補正や、HP/MP回復などの特殊効果が得られるもので、積極的に経験値のプラス補正を使っていくと、かなり強力なキャラクターを作成できます。 |
▲授業だけではなく、実技試験としてEX-ギアでの実習などもあります。バルキリーだけではなく、EX-ギアも操縦できるのはうれしい。 |
さて、キャラクターの育成も楽しいですが、“学園モード”でもっとも重要なのはやっぱり“気分転換”! “気分転換”を選ぶと、『マクロスF』に登場するキャラクターやゲームオリジナルキャラクターと一緒に遊んだり、デートに出かけたりできます。これが『マクロスF』ファンとしては非常にうれしくて、僕はわき目もふらずにクラン・クランを選択して友好度を上げ続けていました! しかも“学園モード”1年目ではクラン・クランは3年生なので、先輩と後輩として交流を深めることができるんですよ! なんて僕得なゲームなんでしょう♪
しかも、クラン・クラン(に限らず他のキャラも)と交流を深めていくと、バレンタインデーに頬を赤く染めたクラン・クラン先輩から手作りチョコをもらえたり、クリスマスパーティに一緒に参加したりと夢の展開が体験できます! さらに、友好度を上げまくっているにもかかわらず、相変わらずミシェルを追いかけるクラン・クラン先輩を「ぐぬぬ……、眼鏡よ割れろ!」なんて思いながら見守ったりできるので、トライアングラーな気分も味わえます!
▲ミシェルを差し置いて、クラン・クラン先輩とデートづくしの日々を過ごすこともできる! でも、やっぱりミシェルには勝てない……のか? |
その他、最初は“S.M.Sルート”しかないものの、周回を重ねるごとに“新統合軍ルート”や“民間人ルート”“お祭りルート”などで、原作アニメでは見られないゲームならではの展開を体験できるのもポイント! これらのルートやクラン・クラン先輩とのデートも含めて、“学園モード”はファンにとって非常におもしろいので、キャンペーンには見向きもせずに“学園モード”ばっかりプレイしてしまいました。キャラクター好きにとっては、本当に楽しめるモードですね。
最初のほうで説明しましたが、各時代のストーリーをゲームで楽しみたい、という人にはあまり向かないゲームだと思います。しかし、バルキリーでカッコよく戦いたい! 『マクロス』の世界に自分が入って行きたい、なんて人にはかなりオススメできます。“学園モード”の仕様もあるので、特に『マクロスF』好き、『マクロスF』のキャラクターたちが大好きな人には非常にオススメできます。
ちなみに、3月6日に行われるイベント“ゲームの電撃 感謝祭 2011”のバンダイナムコゲームスブースで、本作の試遊台が出展される予定です。本作や前作などを未プレイで、バルキリーでの戦闘を体験したことがない人、“学園モード”を体験してみたい人は、“ゲームの電撃 感謝祭 2011”を訪れてみてはいかがでしょうか?(白井える)
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