2011年4月19日(火)
『スカイリム』は、世界中でヒットを記録したRPG『エルダースクロールズ』シリーズの最新作。2006年よりデザインに着手しており、2008年の『Fallout 3』制作終了後に本格的に開発をスタートしたという。
シリーズを新たに生まれ変わらせるため、PS3/Xbox 360の後継機が発売されるまで待つことも検討されたそうだが、『Fallout 3』で得た経験から、現行機での開発続行に踏み切ったそうだ。新たなグラフィックエンジン“クリエイションエンジン”を搭載し、前作よりも美しいグラフィックを実現。また“クリエイションキット”という名のMODツールも用意されているとのこと。
ここまで説明されたところで、Xbox 360による実機デモがスタート。今作の舞台は、『エルダースクロールズ』シリーズ全体の舞台になっているTamriel(タムリエル)の北端・Skyrim(スカイリム)。前作『ザ エルダースクロールズ IV:オブリビオン(以下、オブリビオン)』から、約200年の時が経過しているという。実際のゲームはプレイヤーキャラクターが処刑台に連れて行かれるところから始まるのだが、デモプレイはオープンワールドに出たところからスタートした。
今作では“影の表現”に特に力を入れており、植物をはじめとしたオブジェクトがくっきりとした形で見えるように。デモプレイを見ながらトッド氏は「『Fallout 3』の制作完了後、荒廃した世界の反動のせいもあって、穏やかな緑あふれる世界を作りこみました」と話していた。また視点については、『オブリビオン』や『Fallout 3』と同じく主に1人称視点のプレイを前提にデザインされているが、3人称視点でもスムーズにプレイできるようだ。
ここで戦闘へ。今作では左右の手に好きな武器(および魔法)を装備可能となっており、さらに両手に同じ魔法を装備して同時に使うことによってより強力な魔法を発動できる。「アニメーションにもかなり力を入れた」というだけあって、キャラクターの動きは非常になめらかだった。
戦闘が終わると今度は“Riverwood”という町へ。実際にNPCたちが動いている様子も確認できた。このNPCたちを制御しているのは、『オブリビオン』最大の特徴でもあった人工知能システム“Radiant AI”だが、今作では刷新されていることが明かされた。また、町の中にはさまざまな器具があり、武器を研いだり作ったり薪を割ってお金をかせいだりすることも可能なようだ。ひとしきり町を歩いたところで、盗まれた金の鍵をを取り戻すミッションを受け、“Throat of the World”という山を登ることに。
ミッションを進めながら剣や弓矢、魔法などを紹介。謎解き要素などが存在することも明かされた。途中、主人公の身の丈を越える巨人に出くわしたりしながら山を登っていくと、ドラゴンが登場! ドラゴンはこの世界から姿を消していたのだが、なぜかまた戻ってきたという。
さらにプレイヤーは、“Dragon Born(ドラゴンボーン)”と呼ばれる存在で、“Dragon Shout(ドラゴンシャウト)”という特殊能力が使えることが説明された。すべての“Dragon Shout”は3段階の強さがあるようで、強力であればあるほど次に使えるまでの時間が長くなってしまうという。ここまで説明したところで、ドラゴンを倒すことに成功。最後はドラゴンから“ソウル”を吸収したところでデモが終了した。
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