2011年8月23日(火)
8月6日に、ブシロードから『モンスター・コレクションTCG(以下、モンコレTCG)』の新しいトライアルデック『火竜』『剣姫』が発売されました。そんなトライアルデックを、ライターのカワカミ雁々が紹介します!
『モンコレTCG』は、10年を超える歴史を持つ国産TCGで、そのファンタジックな世界観と、高いゲーム性で数多くのファンに支持され続けています。カードショップ単位での講習会から、全国規模の大会まで、今後数多くのイベントが開催され、さらにコミックや小説といったメディアミックスも展開し、今後盛り上がること間違いなし。
この記事では、今回発売された2つのトライアルデックをレビューします。「興味はあるけれど、昔からあるゲームだし、今から始めて大丈夫なの?」と不安に思っているあなた、むしろ今が始める絶好の機会です。『火竜』と『剣姫』、気に入ったデックを手に取り『モンコレTCG』の世界に飛び込みましょう!
なお、『モンコレTCG』の遊び方やルールがわからない人は、まず電撃オンラインの『モンコレTCG』特集ページで連載している初心者講座を読んでみてください!
『火竜』デックは、ドラゴンやジャイアントといった強大なモンスターの群れと、勇敢なエルフの竜騎士たちのデックです。このデックの看板とも言える巨大なドラゴン《火竜ゲオルギウス》をはじめ、パワフルなカードが満載です。
《火竜ゲオルギウス》は、その強力な能力を使い、単体で戦場を支配することができます。先攻を取った時には“ドラゴン・テイル”で大半のパーティを壊滅状態に追い込むことができます。また“劫火のブレス”の非常識ともいえるダメージは、レベルの高いユニットとの1対1の戦闘において役立つでしょう。
それ以外のカードももちろん強力なものがそろっています。“イニシアチブ:+2”で先攻を取りやすく、さらに先攻時に攻撃力が上がる“チャージ:+3”を持つ《ウォー・ワイバーン》は、デックの軸となるカードです。レベルが4なので、他のユニットとパーティを組みやすく、スペルやアイテム枠を持たないという《ウォー・ワイバーン》の欠点を補いつつ戦うことができます。
これらのカードを使って、対戦相手のユニットを焼き尽くし、踏みつぶすのがこの『火竜』デックの基本的な動きになります。もちろん、力押しだけで勝てるほど『モンコレTCG』の戦いは甘いものではありません。このデックには、高いパワーに柔軟性を持たせるギミックがいくつか搭載されています。1つ目は《竜鳴の谷》と《シルヴィアの竜姫》です。
《竜鳴の谷》は、種族がドラゴンかレプタイルのユニットを、代理地形か誰もいない地形に進軍させることができます。これによって、戦闘で消耗した前線に、本陣の近くから一気にユニットを送り込むことが可能になります。さらに《シルヴィアの竜姫》は、このユニットがいる地形にドラゴンかレプタイルのユニットを召喚することができます。これらのカードを使って、休むことなく進軍していきましょう。デックに飛行ユニットが多いことも手伝って、相手の本陣まで、すぐにたどり着けることでしょう。
もう1つのギミックは、このデックに投入されている装備品《竜槍ブリューナク》と《黄金のオクスタン》です。これらはどちらも攻撃力を上げ、さらにイニシアチブをプラスする性能を持っています。先ほど“イニシアチブ:+2”と“チャージ:+3”を持つ《ウォー・ワイバーン》がデックの主力となると書きましたが、これらの装備品があれば、あなたのユニットは誰でも《ウォー・ワイバーン》並みの戦力となります。即時召喚による奇襲もできる《ムスペルの闘士》などと組み合わせることで、相手の予想を上回る戦力を作り出すことができるでしょう。
また、ユニットを強化するという点では、戦闘スペル《ドラグーン・エナジー》も非常に優秀です。攻撃力と防御力の両方を+3し、より強じんなユニットにできます。先攻、後攻のどちらのタイミングでも役に立つカードです。その他、戦闘スペルでは、対象がやや限定されますが《トゥインクル・ナックル》にも注目です。Dualで使用することで高いダメージを与えつつ、そのユニットが使用している消耗品の効果を打ち消せるので、対抗連鎖時に使うことで、相手の思惑を崩すことができます。
このように『火竜』デックは強大なドラゴンやジャイアントと、それらをサポートする装備品や戦闘スペルを駆使して進軍、制圧していくという、まさに王道という言葉がふさわしい作りになっています。シンプルで、力強い攻めが好きだというプレイヤーにオススメです。
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