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2011年9月13日(火)

gamescomからTGSへ向けて……欧州最新ゲーム事情レポート

文:電撃PlayStation

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 新作ゲームに関しては、今年のブロックバスターが続々ラインアップ。まず、会場で最も期待を集めた存在は『バトルフィールド 3(BF3)』に間違いない。

 E3に続いて、このgamescomでも“Best of gamescom 2011”賞を受けた『BF3』が、マーケットリーダーである『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3(MW3)』の最大の敵となる。ユーザーが気にしていたのはコンソール版の出来ばえ。「本当にあれだけ(PC版に負けないぐらい)きれいに動くの?」と気になっていたが、初めて公開されたPS3版を見てとりあえずひと安心。出番がなかったXbox 360版が気になるところだが……。PC版の最大64人マルチモードも初めて公開され、その美しさとスケールにゲーマーがショックを受けた。

 さらに『BF3』対『MW3』の年末の対戦に、Valveが参加することになる。クロスプラットフォーム対戦を可能した『Counter Strike:Global Offensive』が発表されたのだ。PS3版も決定。

 スポーツではサッカーゲームのリーダーである『FIFA 12』が“Best Console Game”。すでに『FIFA 13』がPS Move対応になることを発表。RPGでは『Diablo III』が“Best PC Game”で9月のベータ開始を発表した。

 また、シリーズのクライマックスになる『マスエフェクト 3』もとても期待されているし、『ザ エルダー スクロールズ V:スカイリム』が前作に続けて、海外の最大RPGになることは間違いない。

 MMORPGでは初めてライブプレイが公開された『Star Wars:The Old Republic』が“Best Online Game”。“RPG”として取り上げられている『ボーダーランズ』もgamescomで発表されて初公開となった。『バットマン:アーカム・シティ』も1作目の高い評価に続いて、大きく注目されている。

 PS3では『Uncharted 3』が一番人気の一方、PS Vitaでは『Uncharted:Golden Abyss』がすでに“Best Mobile Game”を受賞。新発表のなかではVita用の『Escape Plan』と『Resistance:Burning Skies』や、PS3用『inFamous 2』の『Festival of Blood』DLCが一番注目されている。

 任天堂は別としても、海外では日本のゲームが昔ほど期待されなくなった。それでも、カプコンなどの格闘ゲームはいまだに人気が高い。海外のゲームメディアが最も取り上げている『ダークソウル』も高く評価されていた。

 また、新作を出せば(全バージョン合わせて)100万本も売れるほど、『ソニック』は欧州ではとても人気が高い。今年の25周年に合わせた『ソニック ジェネレーションズ』の活躍が気になる。

gamescom 2011 gamescom 2011
▲これまで、ワールドワイドで話題を独占し続けている『バトルフィールド 3』(エレクトロニック・アーツ)がBest of gamescom 2011賞も受賞した。ブースでの人だかりがその注目度を物語る。 ▲Best PC Gameを受賞した『Diablo III』をはじめ『WORLD of WARCRAFT』『STAR CRAFT』と大作PCゲームをそろえたブリザード。それぞれのタイトルの開発状況が語られた。
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▲日本の格闘ゲームは根強い人気を持っているようだ。カプコンの『ストリートファイター X(クロス) 鉄拳』にも注目が集まる。 ▲依然、ミリオンクラスのセールスを誇るというから、こちらも海外人気が高い『ソニック』。ブースでも2階建てバスと巨大なソニックでお出迎え、と日本以上にハデな展開だ。

 大変な時期に開催されながら大成功に終わったgamescom 2011。欧州でビデオゲームがどのぐらい愛されているかを証明した。

 大人気のタイトルが続々発売される、値下げしたばかりの3DSも、『マリオ』をはじめ強力なラインアップを準備。PS Vitaがうまく自分の魅力をPRしたことで、人々が欲しがる存在になり、ビデオゲーム市場は依然として元気だ。経済事情でゲームが売れなくなった、ということより、あまりにもよいゲームが発売されるから財布が大変だ、と前向きに思いたい。

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