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2011年11月10日(木)

【ゲームレビュー】3DダンジョンRPGを挫折してしまった人にこそオススメしたい『迷宮クロスブラッド リローデッド』

文:電撃Xbox

PC版よりも格段に見やすくなったインターフェース

迷宮クロスブラッド リローデッド

 本作で最も変更された部分は、このインターフェースです。『円卓』発売後のユーザーからの要望に合わせて、標準のフォントサイズを『円卓』で使われた最大サイズと同等にしたことにより、PC版に比べてテキストがかなり読みやすくなりました。また、画面サイズがPC版の4:3から、Xbox 360の16:9になった関係で配置の変更が行われており、ステータス画面も表示されている内容自体は変わらないものの、一覧性がよくなっています。

迷宮クロスブラッド リローデッド 迷宮クロスブラッド リローデッド
▲左がPC版、右がXbox 360版のステータス画面。文字が大きくなっているほか、レイアウトが変わったことで見やすくなっています。

 そのほかダンジョン移動時のデザインもスマートになりました。ただ、PC版とXbox 360版の画面を見比べてもらえればわかりますが、パーティメンバーの状態を表す情報のうち、AC(回避率)とTH(命中率)を一目で比べることができなくなっているほか、メンバーがつけているブラッド(職業)が見られなくなっています。とはいえ、それらの情報は移動中に見ることはほとんどないですし、戦闘中もコマンドを選んでいる最中はACとTHが見られるので、それほど問題ではないと思います。

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▲左がPC版、右がXbox 360版の移動中の画面。ワイドサイズになったことでアバターのイラストがやや縮小されていて情報量も減っていますが、ダンジョンの左右が広く見渡せるようになったので、より奥行きが増している印象です。
迷宮クロスブラッド リローデッド
▲AC(防御値)とTH(命中値)は、メンバーの指定時やステータス画面、隊列変更時に見られるようになりました。
迷宮クロスブラッド リローデッド 迷宮クロスブラッド リローデッド
▲ゲーム内容には直接関係しませんが、街のマップ表示がPC版と比べてグラフィカルでわかりやすくなりました。東京のどのあたりを中心に事件が起こっているのかがイメージしやすくなっています。

本作のサクサク感に慣れたらほかのモッサリRPGにはもう我慢できなくなる

迷宮クロスブラッド リローデッド

 『ジェネレーション エクス』や『円卓』など、ほかの作品も同様なのですが、チーム ムラマサが作るゲームはとにかくレスポンスが良好です。街マップからダンジョンに入る際はさすがに数秒間のローディングが入りますが、メニュー画面への移動や拠点内の施設の移動、街の間を移動するときは瞬時に移動できます。このレスポンスのよさは地味にすごいことだと思います。

迷宮クロスブラッド リローデッド 迷宮クロスブラッド リローデッド
▲頻繁に行き来することがある拠点内の施設だけにノーウェイトでサクサクと移動できるのは非常にうれしい。

 また、Xbox 360の純正コントローラに合わせた操作方法が設定されていて、特に左右のアナログスティックで同じ動きができるのが非常に良好です。こういったゲームはどうしても長い時間プレイすることになるため、飲み物を手もとに置きつつ遊ぶような状況が多いと思います。この時にプレイを中断することなく、左手で飲み物、右手で操作ができるのです。これはマジで最高です!

迷宮クロスブラッド リローデッド
▲とっさの場合にも右手だけで操作を継続できます。非常に便利。

 そのほか、純正コントローラのさまざまなボタンにショートカットが設定されていて、慣れれば目的の項目にすぐにアクセスできるようになっています。しかし、ステータスを呼び出すのに拠点時は“Yボタン”で、ダンジョン移動時は“LT”が設定されていて、場所によって同じ動作が違うボタンに割り振られているのは気になりました。14時間プレイした今でもまだボタンを押し間違えることがあります。

迷宮クロスブラッド リローデッド 迷宮クロスブラッド リローデッド
▲いつでも“START”ボタンから操作説明を呼び出すことが可能です。

 戦闘中などもボタン押しっぱなしにすれば、前ターンに選んだコマンドを超高速で実行してくれるのは『円卓』と同様です。通常のコマンドはノーウェイトで選択されますが、スペルを選んでいた場合に止まってくれる心配りもうれしいですね。

迷宮クロスブラッド リローデッド
▲前のターンでスペルを使っていたときはAボタンを押しっぱなしにしていてもスペルメニューで止まってくれます。スペルの無駄遣いを省けますね。

『円卓の生徒』との違いは?→(3ページ目へ)

(C)2011 Experience Inc. Published by KADOKAWA GAMES

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