2011年11月14日(月)
■「乳首起ってるぞ」「あっ あっ あっ あっ」
――TVアニメ版でキャラクターを演じてきたなかで、最も印象に残っているシーンやセリフを教えてください。
橘田:私は一番最初にオペラを歌った第2話ですね。あの台本を見た衝撃は今でも忘れられません……。
――あの問題のシーンは台本にはどのように書かれていたのでしょうか?
橘田:「突然歌い出す」とだけ(笑)。台本をもらうまでコーデリアがあんなキャラだとは知らなかったので……ビックリしました!
佐々木:あのシーンからハジけ出したよね(笑)。
三森:うん。コーデリアはあのシーンがポイントだね(笑)。
――シャロはいかがでしょうか? 「まだですー」や「なんでですかー」などたくさんの名セリフ(?)がありますが(笑)。
三森:音響監督さんが細かいニュアンスにこだわる方なんですよ。たとえば「まだですー」だったらわざと棒読みっぽくしてみたりとか。そういった“遊び”のセリフは何パターンも録り直すことが多いのですが、私の中で「この感じいいかも!」というのが見つけられたときはすごくうれしいですね(笑)。
橘田:あのセリフにそんなドラマがあったんだ(笑)。
三森:そうそう(笑)。「痛い」も「いて」ではなく「いで」にしてみたりとか、合うニュアンスをいろいろ探しています。
――たしかにシャロは普通のドジっ娘のセリフとは違った、彼女ならではのニュアンスがあるような感じがします。
徳井:シャロリズムがありますよね(笑)。
三森:あぁ、たしかに。シャロリズムってあるかもしれない。
――ちなみにそういったシャロのセリフをモノマネするときのポイントはありますか?
三森:えー!? どこでしょうね(笑)。
徳井:ちょっと濁らせて「でぇ」じゃないのかな。
三森:下あごを出しながら言う必要はないよ(笑)。
橘田:ドラマCDでシャロを真似しなければいけなくなったとき(※キャラクターの中身が入れ替わってしまうエピソード)は、「ですぅー」の「ぅー」を下げるようにすればいいとか聞いた覚えがある(笑)。
徳井:「ですぅー」
佐々木:「ですぅー↓」
(以下、4人でシャロの口真似を研究)
三森:って、なんでですかぁ~~~~。
3人:「それだ!」
橘田:そうそう。最後のビブラート部分が重要だったんだ。
徳井:たしかにビブラートをかけるだけで一気にシャロっぽくなった(笑)。
三森:このビブラートも何度もセリフを録り直すなかで出てきた偶然の産物なんですよね。自分の口から出たときはビックリしました(笑)。
――なるほど(笑)。では話を戻して徳井さんはいかがですか?
徳井:アニメの最後のほうに「お前、乳首起ってるぞ」というセリフがあったのですが、私の収録した最後のセリフがそれだったんですよ(笑)。「ネロって、そんなこと言うんだ」と思いつつも、完璧なセリフになるように何度も録り直しをしました。だから思い入れが残っているセリフは「お前乳首起ってるぞ」です(笑)。
佐々木:私はそれを事前に聞いていたので「気合い入っているなー」と思いながら観ていました。素晴らしい「乳首起ってるぞ」でした(笑)。
――(笑)。そんな佐々木さんはいかがですか?
佐々木:TVアニメは「とにかく色っぽく」という演技指導の連続でしたね……。(悲しい顔)
橘田:「ツンと指でつつかれた感じで言ってみて」とか(笑)
佐々木:ブースの後ろではみんな笑っているんですよ! 私だけマイクを持って後ろからの視線と笑いを受けながらの収録ですよ!!(笑) 「あっ あっ あっ あっ」って(笑)。
三森:それ、私たちも恥ずかしかったよ(笑)。
――エリーはセリフが少ないのに、そのすべてで色っぽさを出さないといけなくてたいへんですね。
佐々木:音響監督さんには、全然エッチなものでなくても見ている人の想像力をかき立てるような「あっ」をくださいとよく言われました(笑)。
三森:鉄鍋餃子を色っぽくと言われたり(笑)。
佐々木:そうそう(笑)。でも楽しかったですよ。なかなか体験できることではないので(笑)。
徳井:人前であえぐなんて経験、あんまりないよね(笑)。
――しかもそれが声優としての初仕事だという。
佐々木:そうですね。もうどんな作品でもやれる気がします!(笑)
(C)bushiroad/Project MILKY HOLMES
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