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2012年2月10日(金)

ひとりごとを言うのが癖になるかもしれない……ドラマチックACT『バイナリー ドメイン』プレイレポート

文:電撃オンライン

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■ゲームをしながらひとりごとを言うのが癖になっちゃいそう!

 さて、冒頭でも軽く触れましたが、『バイナリー ドメイン』の大きな特徴の1つである“ボイスコマンド”。本作では、NPCへの指示を音声入力で行うことが可能です。プレイする前は「操作に慣れないうちはコントローラで入力するよりも楽かもね」くらいにしか考えていませんでしたが、ちょっと甘く見すぎていました。

 プレイを始めた当初は、ゲームをしながらしゃべることに戸惑いがありましたが、ゲーム中に声を出すことに慣れてくると没入感がすごい! まず画面に向かって話しかけていると、思った以上にゲームに没頭できるというのが1つ。さらにマイクを使って本作をプレイしていると、ひとりごとが増えるわけですが、その言葉にゲーム内のキャラクターが反応を返してくれるわけです。なにこの感覚! ちょっと新しい!!

『バイナリー ドメイン』 『バイナリー ドメイン』
▲ゲーム中での仲間とのコミュ二ケーションは音声入力で行われます(コントローラでの入力も可能です)。仲間が自分の射線上に入った時に思わず叫んでしまった「さがれ!」という声を拾って、仲間がいったん引いてくれた時には感動しましたよ。

 まぁ、1つ欠点があるとするなら、プレイ中の姿を他人に見られると恥ずかしいということでしょうか。ゲームを遊んでいただけで、親に真顔で心配されるという黒船Mk-IIのような経験をしたくない人は、周囲に注意しておきましょう。黒船Mk-IIは1人暮らしなので、心置きなく本作を楽しめますけどね!

■寿司、芸者と来たら次は富士山なんだろうか

 本作では、ドラマチックな展開のストーリーも見どころの1つ。導入こそ“人間の存在を脅かすロボットを作った天才科学者を捕まえる”という雰囲気ですが、富裕層による貧困層への圧政や両者の対立、自分がロボットであることを知らず人間と思い込んでいるホロウチルドレンや、治安維持ロボットへの憎悪から“ホロウチルドレン=敵”と見なすスラムの住民など、波乱の展開を期待させる要素が物語の端々から伺えます。あまりネタバレをするのもアレなのでこの辺でとどめますが、「悪いロボットを倒して世界を救うぜ!!」なんて単純な話では終わりませんから!

『バイナリー ドメイン』 『バイナリー ドメイン』
▲ホロウチルドレンだったという理由でリンチを加えられる男の姿に、微妙な後味の悪さを感じる主人公。今後の展開が気になります。

 といっても、別にシリアス一辺倒というわけではありません。コメディタッチな展開やミニゲーム的な要素も用意されていて、いい意味で重苦しいイメージを払拭してくれています。

『バイナリー ドメイン』 『バイナリー ドメイン』 『バイナリー ドメイン』
▲“シャラララーン”というSEとともに登場する、ラストクルーの一員フェイ・リー。とりあえずカメラの位置がおかしいよ!
『バイナリー ドメイン』 『バイナリー ドメイン』
▲下層スラムで美女から“お誘い”を受ける仲間のビッグ・ボウ。でも、実は男で……なんというか非常にいい表情です。▲同じく下層スラムの1シーン。いかにもスラムのバーといった雰囲気の店なのですが、サービスで出てきたつまみが寿司……。
『バイナリー ドメイン』 『バイナリー ドメイン』
▲ミッションの途中では、巨大ロボットにコンテナをぶつけてひるませたり、ウォータースライダーのようなノリで巨大堤防から脱出するといった展開も。

■配信中の体験版では、アクション部分が体験可能

 一見、“近未来を舞台としたサードパーソン・シューター”というとプレイヤーを選びそうな気もしますが、操作的にもストーリー的にも間口を広げている本作。仲間との信頼度によってシナリオ展開が変わるなど、やり込み要素も充実しているので、じっくり楽しめるゲームを探している人にはうってつけといえるでしょう。

 また、PlayStation StoreとXbox LIVE マーケットプレースで現在配信中の体験版では、下層エリア“渋谷スペイン坂”と上層エリア“新宿第3層ターミナル”の2ステージがプレイ可能です。興味はあるけどサードパーソン・シューターというジャンルに不安がある人は、ぜひ一度こちらをお試しください!(1人暮らしなので安心して本作が楽しめる黒船Mk-II)

(C)SEGA

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