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2012年2月15日(水)

タイトルから物語を引き出した――第18回電撃小説大賞銀賞受賞作『勇者には勝てない』の著者・来田志郎先生のインタビューを掲載!

文:電撃オンライン

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■“ファンタジー世界にいる忍者”が好き?

――小説以外で、映画など好きな作品があれば教えてください。

 映画は、アクション映画が好きなんです。セルジオ・レオーネ監督の『荒野の用心棒』とか。あとはシュワルツェネッガーの出演作も好きですね。『コマンドー』とか、『プレデター』とか。でも、『ターミネーター2』はあんまり好きじゃないんです。

――え、どうしてですか?

 ひたすらアクションする映画が好きなんです。『ターミネーター2』は、ターミネーターと少年の心を描くような作品で……ちょっとそこは余計かなと(笑)。

――なるほど(笑)。本編ずっとアクションしっぱなしの作品がいいということですね。

 『コマンドー』なんて、頭からずっとバンバンバンバン爆発音が鳴りっぱなしですよね。あぁいう何も考えずに見ていられる作品が好きなんです。

――ゲームも好きそうな印象を受けたのですが……。

 今はゲームはあまりプレイしないですね。小説を書き出すまでは『ファイナルファンタジーXI』に語り出すとキリがないぐらいハマっていまして、その間に新作を追うのを忘れてしまいました。

――ちなみに、その時のプレイ時間はどのくらいですか?

 400日ぐらいです。遊び始めてから400日ではなく、実プレイ時間が400日分。これでもプレイヤー全体の中では少ない方だと思うんですが……。期間で言うと『ジラートの幻影』あたりから始めて、7年ほど遊んでいました。あ、そうだ。僕“忍者”が好きなんですよ。

――突然ですね(笑)。

 ファイナルファンジーXIも『ジラートの幻影』で忍者が追加されたので、忍者になりたくて始めたんです。

――それはジョブとしてではなく、素の忍者が好きということですか?

 そうです。忍者そのものが好きなんです。今回の作品とは全然関係ないんですが(笑)。『ウィザードリィ』をやっても、全員忍者ですから。

――え、そこでも忍者なんですか?

 侍とかよりも忍者ですね。

――西洋ファンタジーが好きなのか、忍者が好きなのかわからないですね(笑)。

 多分、西洋ファンタジーの中に忍者がいるのが好きなんだと思います。『ファイナルファンタジーXI』の忍者なんて、忍んでいないですからね。プレイ前はまさか盾役とは思いませんでした(笑)。

――今後書きたいジャンルはありますか?

 歴史を学んでいたことを、少しでも生かせるようなものを書きたいと思います。でも今は、この作品の続編を書きたいという気持ちの方が大きいですね。

――なるほど。ではこの作品で、今後やっていきたいことを教えてもらえますか?

 この作品では、主人公3人が昔どれだけ強かったかがよくわからなかったので、もうちょっとカッコイイところを見せたいなと思います。

――今2巻を執筆されているそうですが、手ごたえはいかがですか?

 (隣の担当編集を見ながら)怖くて何も言えないです(笑)。こちらの方が、応募作より緊張します。

――最後に、このインタビューを読んでいる方へメッセージをお願いします。

 本作は、“勝てない”男たちが織り成すコメディです。勝てない宿命を負いながらも楽しく元気にやっている彼らを見て、少しでも読者の方に元気が伝わればいいなと思っています。よろしくお願いします。

――ありがとうございました。

(C)SIROU RAIDA / ASCII MEDIA WORKS

データ

▼『勇者には勝てない』
■発売元:アスキー・メディアワークス
■発売日:2012年2月10日
■価格:620円(税込)
 
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Amazon.co.jp

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