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2012年5月22日(火)

【電撃2K GAMES #01】その選択、正しいの? キビしすぎる選択に胃が痛くなるTPS『スペックオプス ザ・ライン』の魅力を追求!

文:電撃オンライン

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■[ザ・ライン 3:決断]最終的な決断を下すのはプレイヤー自身■

 戦場という非日常的な状況下で、常識やモラルを問われるような線引きをしなければならない本作。ただし、主人公のウォーカーが最終的にどういった決断を下すかは、詰まるところプレイヤー自身の手に委ねられます。ウォーカーの立場になって考える人もいれば、自身の感情やモラルを軸に考える人もいるでしょう。それは、人それぞれ違っているのが当然で、答えとなる“ザ・ライン”は自分自身の中にしかないのです。

 そうして決断した選択が、結果として吉と出るか凶と出るかはわからないところも本作の魅力の1つです。必ずしも自分が望む結果になるとは限らないので、さんざん悩んで決断した挙句、最悪の事態を招くこともあるでしょう。

『スペックオプス ザ・ライン』
▲自分たちの抗争に巻き込まれた難民のむごたらしい死体が……。死体を見つめるウォーカーの表情からは、いたたまれない気持ちが伝わってきます。もっと別の場所で戦えば、このような悲しい結末を迎えずに済んだのかもしれません。

 また、難民や人質などを殺した場合と殺さなかった場合とで話の道筋が分岐することもあるようで、そうなるとマルチエンディングの線も十分に考えられます。それぞれの決断にどういった展開が待っているか、その道を選んだことで物語がどう変化するかが非常に気になるところです。さぁ、アナタはモラルに自信を持てていますか? 今後も本作の情報をお届けしていく予定です。そのたびに、モラルと“ザ・ライン”について考えてみるとおもしろいかもしれませんよ? それでは続いて、あまり“ザ・ライン”を考えていなさそうなこの3人にも考えてもらいましょう!

■座談会で“ザ・ライン”に秘められた重さを考えてみました!■

ゴローまさてけおん
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ゴロー:どうッスか、“ザ・ライン”! あまりにも重すぎるテーマじゃないスか! こういう重~いテーマって、オトナって感じがしますよね

てけおん:そのイメージがメチャクチャ軽いわ! もっとこう……あるじゃん!?

まさ:“誰を助けて誰を犠牲にするか”とか、“迫られる選択の内容が命を扱った重いものばかり”だとか……的確な決断を下すには、それなりの人生経験が求められるよね?

ゴロー:そうッス。おれもそう言いたかったんス!

まさ:……1秒でウソだと見破れるコメントありがとう。

てけおん:いろいろな葛藤に悩みそうだし、だからこそ選択や決断に重みが出るんだろうけど。

ゴロー:ミリタリーシューターっていうと、敵を見つけて素早く倒す! 難民撃ったらマイナス100点! みたいな軽いイメージだったんスけど……。

てけおん:その発想はちょっと古臭いけど、逃げている難民を撃ったところで「ぐあ~やっちまった~」ぐらいにしか思ってなかったね。

ゴロー:例題の“多くの難民を救うために、1人の難民を犠牲にする”。あれって犠牲となる1人を仲間に置き換えるとウォーカーの意思が揺らぐって話だったんスけど、俺難民でも絶対無理ッス! だって自分の手で直接難民を殺すってことでしょ?

てけおん:確かに、自分がもし実際にあの場にいたとしたら、引き金を引く自信がないわ。

まさ:でも、そうしたら難民が全滅するかもしれないって状況だし……。僕の場合だったら「やらなきゃっ!」っていう強迫観念に駆られて引き金を引きそう……。

てけおん:実際にプレイしてみて、ウォーカーにどこまで感情移入できるかっていうので考え方が変わるよね。ウォーカー寄りになるのか、自分寄りになるのかで。

ゴロー:いっそのこと、まったく感情移入できなかったら楽なんスけどね~。「難民? ゲリラ? 関係ねーよ! ヒャッハー!!」みたいな。

まさ:当然そういう人もいるでしょ。効率的だけど、ストーリーとして見たらどっちが狂っているんだかわからなくなるような。

てけおん:狂喜乱舞して、逆にコンラッドがドン引きするぐらいのね。でも、そういう遊び方だと、このゲームのおもしろさがまったく伝わらないんじゃないかな~。ここは、あえて悩みまくるべきだと思うんだ。

ゴロー:そうッスよね。残酷な選択を突きつけられて、どちらも選びたくないという葛藤があってこその“ザ・ライン(選択の境界線)”でもあるわけで、それを無視したらただのドンパチゲーでスし。

まさ:ウォーカーにとって、プレイヤーにとってだけじゃなく、コンラッドにとってとか、それぞれの人物に“ザ・ライン”はあると思うよ。そういった見方をするのも1つの楽しみ方かもしれない。

ゴロー:なんだか深そうッスね~。で、ちょっと気になったんスけど“ザ・ライン”にちなんだことで思い浮かぶあるあるネタってなんかないッスか? 選択の境界線がはっきりと決められていないようなものなら、なんでもいいッス。

てけおん:観たいテレビ番組が始まるのに「ヤバイ! お腹に急降下キタコレ!!」とか?

ゴロー:フムフム……おお、確かに! その状況での葛藤は選択の境界線が見事にあいまいッス!! 番組の序盤を妥協してトイレに行くか、それともCMまで我慢するか……。どっちを選ぶかの境界線は、どれだけその番組が好きなのか、どれだけ我慢できるのかっていうところで変わってくるッス!

てけおん:おまるを持ってくるっていう裏ワザもあるよ♪

まさ:いやいや、そこは録画しようよ! 例えは下品すぎるけど、僕らの周りにある選択の境界線が動きそうなシチュエーションって実際その程度なのかも。あとは三大欲求にまつわるものとか? 平和な国で生活している限り、たいていベターな選択肢があるからね。本当にそこまで困ることはそうそうないんじゃないかな。

ゴロー:ウォーカーたちほどシビアじゃないスけど、てけおんの例えでなんとなく“選択の境界線が動く時”がわかってもらえたら何よりッス。ウォーカーたちほどシビアじゃないスけど。

てけおん:2回言わなくていいよ!

ゴロー:じゃあ話題をゲームに戻して、アメリカの英雄だったコンラッドたちが同胞と戦う理由ってなんなんスかね?

まさ:理由はわからないけど、それ相応の深い事情はあるだろうね。米軍の大佐っていったらかなりの権力を持っているだろうし、荒廃したドバイで暮らすより本国に帰ったほうがいい生活を送れるでしょ。じゃあ、欲にかられてでなければ、正義の国の正義の軍人がなんで? って話になる。

てけおん:コンラッドの“ザ・ライン”がどんなものかが気になるわ。少なくとも、金欲だとか支配欲だとか、そういう単純な理由であってほしくないな~。

ゴロー:英雄と言われていた人が、なんで狂ったのかが納得できるものだといいッスよね。あまりに納得しちゃう理由だったら、コンラッド側に回っちゃうかもしれないスけど。

てけおん:えっ!? そんなことできるの?

ゴロー:えっ!? 知らないッス。

てけおん:おま……読者を誤解させるようなこと言うなッ!

まさ:でも、コンラッドからいろいろ要求される場面もあるみたいだから、最終的にコンラッド側に寝返って米軍と戦うシナリオまであったらおもしろいかも。

ゴロー:アメリカも“フクザツ”な国でスからね。

てけおん:もうゴローにツッコむのもアレだし、そろそろまとめるか! 『スペックオプス ザ・ライン』は揺れ動く“判断の境界線”に悩まされる作品で、ストーリー的には英雄と呼ばれていたコンラッド大佐がなぜ暴挙に走ったのかが見どころ……と。

まさ:ふむ、まあまあキレイにまとまったんじゃないかな? さて、次回お送りするのは『ボーダーランズ2』。今回のように、作品の見どころをじっくり紹介したいと思います。

ゴロー:では、次回もまたよろしくお願いしまス!

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