News

2012年4月16日(月)

もしかしてループもの? Xbox 360『ルートダブル』体験版座談会で電撃の編集&ライターが真相の一部を大予想!?

文:ごえモン

前へ 1 2 3 4

■犯人はこの中にいる!? ……のか推理してみた

ごえモン:僕は全部知っているから言わないけど、2人は誰が犯人だと思う?

カワチ:“ズバリ決まった犯人”がいるのか? っていうと、ちょっと疑問です。たぶん、いろいろな要素が複雑に絡み合っているだろうしなぁ。

カズ:ルートによって犯人が変わるとか?(笑)

カワチ:“一本筋の通った意思”みたいなものは感じるから、それはないと思います。

ごえモン:これで記憶喪失の主人公が実は……だったら、古典だよね。

カワチ:うん。中澤さんの作品がそれで終わるはずがないですから……。他に怪しいと言えば、宇喜多なんですけど。

ごえモン:研究者の宇喜多佳司は、渡瀬に対して結構当たりが強かったよね。

カワチ:施設自体に隠しごとがあるんでしょうね。そこに踏み入ってほしくないんだろうなぁ。

カズ:探索中に“被検体”なんていう怪しいキーワードも出てきましたし。

カワチ:そうそう。だから宇喜多が犯人だったら、そのまますぎる気がするんです。

ごえモン:確かに。ぱっと見で一番怪しい人間だし、そんな単純なわけがないだろう。

カワチ:椿山恵那も怪しいといえば怪しいですよね。なんで研究所にいたのかわからない……。

ごえモン:カズの推理はどんな感じ?

カズ:僕は渡瀬か部下の橘風見が怪しいかな? って思っています。

ごえモン:風見!?

カズ:はい。主人公を除くと、怪しいのが2人なんですよ。でも、あの2人だと小物過ぎるというか、役者不足だと感じるんです。だから、風見が実は犯人となると、おもしろくなるのかなって。

『ルートダブル -Before Crime * After Days-』 『ルートダブル -Before Crime * After Days-』
▲何かを秘匿しようとする言動が目立つ宇喜多(画像左)と、なぜか事故に巻き込まれた高校の教師・恵那(画像右)。どちらも確かに怪しいが……。
『ルートダブル -Before Crime * After Days-』
▲記憶喪失の主人公に代わって仲間を導き、常に主人公をサポートしてくれるレスキュー隊員・風見。風見が犯人だったら、確かに大どんでん返しになりそうだ。

ごえモン:なるほど、メタ視点で推理したのね。でも、おもしろい推理だ。もしかしたら、いい線いっているかもよ?

カワチ:なんかその発言がそもそも怪しいですし。ミスリードなんじゃないですか?

ごえモン:ミスリードはゲームの中だけではない、とだけ言っておく。(キリッ)

カズ:うっとうしいなー。ごえモンさんはほうっておいて、カワチさんはどのキャラが好きでした?

ごえモン:!?

カワチ:うーん、やっぱり信じられるのは風見さんだけでしたよ(笑)。

カズ:体験版をプレイした人は、だいたい風見のことが好きになりそうですよね。でも、僕は恵那が好きです。最後のほうのセリフで、「あなたが今のあなたでいる限り、私はあなたの味方よ」とか、すごくよかったじゃないですか。死亡フラグがビンビンに立っていましたけど。

カワチ:悪い人がたまにいいことをするとよく見えるっていう。

カズ:ははは。序盤は確かにいがみ合っていましたけど、途中からは一番信頼できるのは恵那だろうなと思っていました。

カワチ:他のキャラの仲が悪くなりすぎたから、消去法でっていうのもあるかもしれないですね。

カズ:平常時じゃなくて、追い込まれた時に人間どうなるかが大事ですよ。

■編集者&ライターが真相の一部を大予想!

ごえモン:……そろそろ入っていいでしょうか? それじゃあここで、体験版の全体的な印象について聞いておこうかな。まずはカワチさんから。

カワチ:やっぱり、「製品版が発売されるまでこれを推理してください」という出題編のようなイメージでしたね。

ごえモン:読者への挑戦状みたいな?

カワチ:そうですね。自分でいろいろな謎を洗い出してから、製品版に臨む気にさせてくれる体験版でした。真相までの推理はムリでも、押さえるべきポイントはたくさんある気がします。

カズ:僕も同じですね。問いかけと伏線を散らしておいて、発売までユーザーに考えてもらおうという意思が感じられました。

ごえモン:ああでもないこうでもないと、他のプレイヤーと考察し合うのも、『ルートダブル』の一部なんだろうね。何かに気がついたら、あえて違う情報を流してユーザー同士でミスリードを誘ったりとか(笑)。

カワチ:そういう時間が、一番楽しかったりしますよね。

ごえモン:そうそう。ぜひ、皆さんにも体験版をプレイしてもらって、真相について考察してほしいかな。それでは最後に、『ルートダブル』の真相について予想してもらおうか。

カワチ:真相ですか。うーん、とあるキャラが渡瀬と戦う時に「前回もそうだった」って発言していたから、“世界がループしている”のが真相の1つじゃないかと思います。

カズ:僕は、本来の主人公と犯人が入れ替わっている説を提唱します。

ごえモン:実は、主人公が渡瀬じゃなく、記憶喪失を装っているだけと。じゃあ、本来の渡瀬はどこにいるの?

カズ:本物は、もう死んでいるんだと思います。たぶん、Aルート冒頭の地下で入れ替わったんじゃないかと思っています。

ごえモン:なるほどね~。まあ、真相は製品版で確かめてみてよ(笑)。たぶんビックリするし、『ルートダブル』は“物語とシステムを融合させた”作品なんだけど、後半でその意味を知ると感動するはずだから!

カワチ:楽しみですね。『Ever17』を超えるような作品を期待しています。

ごえモン:オチまで読んだ印象だと、たぶん超えているんじゃないかと思ってる。そんなわけで、個人的にかなり期待している作品なので、今後も特集していきますよ! 皆さん、これからもお楽しみに。

『ルートダブル -Before Crime * After Days-』 『ルートダブル -Before Crime * After Days-』
▲渡瀬の記憶の不確かさや記憶を失うまでの空白の時間など、真相にどう関わってくるのかが楽しみだ。

Xbox 360『ルートダブル -Before Crime * After Days-』特集ページ

(C)イエティ/Regista

データ

関連サイト

前へ 1 2 3 4