2012年9月23日（日）

レベルファイブとカプコンのスタッフがケンカをしながら制作!? 3DS『レイトン教授VS逆転裁判』スペシャルステージレポ

　本日9月23日、東京ゲームショウ2012のカプコンブース内ステージにおいて、3DS『レイトン教授VS逆転裁判』の“ナゾ解明に異議なし！スペシャルステージ”が開催された。その模様をレポートする。

　3DS用AVG『レイトン教授VS逆転裁判』は、レベルファイブの『レイトン教授』シリーズとカプコンの『逆転裁判』シリーズのコラボ作品。プロデュースをレベルファイブ代表取締役社長/CEOの日野晃博さんが、シナリオを『逆転裁判』シリーズの生みの親である巧舟さんが担当している。

　本日のイベントには、日野社長、巧さん、カプコンのプロデューサー・竹下博信さんの3人が出席。まず最新のプロモーション映像が上映された後、改めて本作の発売日と価格が告知された。発売日は11月29日の“いい肉の日”で、価格は5,980円（税込）。


▲左から巧ディレクター、日野社長、竹下プロデューサー。

　続いて日野社長の口から、今回のコラボレーションが実現した経緯が語られた。『レイトン教授』を制作する際に『逆転裁判』を研究したと話す日野社長は、「間がいいし、おもしろいし、本当にアドベンチャーゲームのお手本のような作品」と大絶賛。「『レイトン教授』シリーズが大きくなって、そろそろいいんじゃないかと思い、カプコンさんに（コラボの）お話を提案しました」と笑顔で説明した。

　「やるからには中途半端なコラボにしたくなかった」と語る日野社長は、“本物”を作るため、巧さんにシナリオをお願いしたという。本作は、カプコンとレベルファイブのスタッフが時にはケンカをしつつ、協力しながら作っているとのことだ。

　次いで、巧さんによるストーリー紹介に移り、魔法が存在する中世の世界に迷い込んだ成歩堂龍一やレイトン教授が、町の秘密や魔女裁判を巡って冒険を繰り広げる作品と、本作の概要説明が行われた。日野社長は、巧さんのシナリオについて「すごくおもしろい！」と太鼓判を押す一方で、「チェックとはいえ、先に展開を知ってしまうのは悲しい」と複雑な胸中を明かした。

　また、『レイトン教授』と『逆転裁判』の世界を融合するため、キャラクターの等身をいじったことを明らかにした日野社長。レイトンの等身が高くなったことについて、レベルファイブのチームスタッフから「厳しい」と告げられた裏話などを披露した。

　続いて、巧さん自らが実機を使用したデモプレイを行った。プレイしたのは、2章のラビリンスシティでの裁判パート。2011年10月に開催された“LEVEL5 VISION 2011”の体験版でプレイできたシーンだが、キャラクターの動きなどのクオリティアップが感じられた。巧さんの口から、複数の証人を同時に尋問する“群衆裁判”や、誰かが証言している最中に別の証人があやしいそぶりをしていると「ちょっと！」と止めて問い詰めることができる“といつめる”の説明が行われた。また裁判が無事に終わるかと思われたが、“乱入”で証人が増えて裁判がさらに続いてしまう、という展開も見られた。

　デモプレイの後は、『レイトン教授』や『逆転裁判』シリーズの最新作に関する告知が行われた。また『レイトン教授VS逆転裁判』の早期購入特典が、特製アニメフィルム付きのオリジナルサウンドトラックであることも判明した。最後は、日野社長が「『レイトン教授VS逆転裁判』は、『逆転裁判』と『レイトン教授』の最新作として十分なボリュームとクオリティになっています。多くは語れませんがゲーム後半はすごいことになります。ぜひ発売を楽しみにしていてください」とあいさつし、イベントは終了した。

■東京ゲームショウ2012 開催概要
【開催期間】
　ビジネスデイ……2012年9月20日～21日各日10：00～17：00
　一般公開日……2012年9月22日～23日各日10：00～17：00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般（中学生以上）1,200円（税込）/前売1,000円（税込）
※小学生以下は無料

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