2013年2月15日(金)
――『ロウきゅーぶ!』の作者である蒼山サグ先生に推薦文を書いていただくことになったそうですが、いかがですか?
最高にうれしいですね。『ロウきゅーぶ!』は、僕が電撃文庫で初めて読んだ作品なので、目標のようなものなんです。まさかそんな人に推薦文を書いてもらえるとは。
――授賞式の日に蒼山先生とお会いしましたか?
もちろんお会いしました。あとがきなどを読んでいて、優しそうな方だなーと思っていて、イメージ通りの方でしたね。ごあいさつのメールをお送りしたのですが、本当にご丁寧なメールが返ってきましたよ。
――『ロウきゅーぶ!』は読んでどうでしたか?
僕はロリな部分より、スポ根の熱い部分が好きなんです。主人公の昴と、ライバルの竜一がガチで戦う展開があるんですが、そのシーンが一番好きなんです。蒼山先生にそのことを伝えたら、「そこを好きって言われたのは初めてです!」と言われたんですけど(笑)。でも、ライトノベルにも熱いシーンがあるということは大きな発見でした。僕もそんな作品を書けたらなと思いますね。
――小説以外で、好きな作品はありますか?
少年マンガが好きで、特に『ドラゴンボール』が一番ですね。大学では卒論のテーマにもしましたし。
――えっ!? 卒論ですか!? どういったテーマで書いたんですか?
『ドラゴンボール』について、というシンプルなテーマでした。
――ちょっとシンプルすぎじゃないですか?
でも教授にはとっても好評だったんですよ! ベジータの説明だけで、A4用紙を2枚ぐらい使いましたからね。メディアミックスについて考察しなければいけなくて、ちょうど放送されていたリメイク版について書いたり、後はシーンの評論を書いたりしました。
――『ドラゴンボール』の中で好きなキャラクターは誰なんですか?
ベジータですね。ツンデレなところとか、40歳なのに王子を名乗っているちょっと痛々しいところとか、そういうダサいところが逆にいいですね。いずれこの作品にも出したいですねー。
――えっ、ベジータをですか!?
いや、ベジータは出せないですよ(笑)。
――冗談です、すいません(笑)。この作品以外で、書いてみたいものはありますか?
そうですね。シリアスな作品を書いてみたいと……(担当編集を見ながら)思いますけど、ダメっぽいですね!
――小説以外で、挑戦してみたいことはありますか?
この作品についてというわけではないんですが、メディアミックスには興味がありますね。映画にかかわってみたいんです。いつか自分がかかわった映画に、家族を招待したいという夢があるんです。
――最後にいいお話をありがとうございます。それでは、読者へのメッセージをお願いします。
とにかくビビりで、受賞の電話をいただいたあの日から、ずっと恐怖でいっぱいです。その恐怖を少しでもやわらげるために本を読んでいただいて、感想を送っていただけると、続きを書けるんじゃないかなと思っています。ぜひよろしくお願いします。
(C)藤まる/AMW イラスト:H2SO4
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