2013年3月8日(金)
8人トーナメントでは、いわゆるペアリング(対戦組み合わせ)は発表されず、勝利したプレイヤーがジャッジに報告に行った時に、口頭で次の対戦相手が告げられます。
筆者は1回戦に少し時間がかかり、2回戦の対戦相手となる方はすでにゲームを終えられていたので、1回戦終了後、即2回戦に突入です。このスピーディさもミニ・トーナメントのいいところですね。
第2回戦の相手は同じ青白赤のデッキ。しかし、筆者のデッキとは大きく異なり《瞬唱の魔道士》や《修復の天使》といった“瞬速”を持つクリーチャーで攻めてくる、いわゆる“トリコフラッシュ”と呼ばれているデッキでした。
▲“瞬速”はインスタント呪文と同じタイミングでクリーチャーをプレイできる能力。打消し呪文を構えておいて、相手が何もしてこなかったらクリーチャーを出す、という動きが強力です。 |
1ゲーム目は筆者がダブルマリガン、2ゲーム目は対戦相手の方がダブルマリガンでお互い手も足も出ない状況で勝敗が決定し、3ゲーム目に突入。
▲サイドボードから《聖トラフトの霊》を4枚投入します。これは相手に対処されにくいクリーチャーであると同時に、相手の《聖トラフトの霊》に対抗する手段にもなります。 |
お互いに《聖トラフトの霊》を出しては対消滅させる展開でしたが、《修復の天使》がある分向こうの打撃力が高く、負けてしまいました。
▲“瞬速”のうえに《灼熱の槍》で倒せない《修復の天使》はやはり強く、2体並んだ天使になぐり倒されてしまいました。 |
8人トーナメントは負ければその後の試合はありません。筆者に勝利した方はすぐに決勝戦を始めていて、開始から1時間と少しでトーナメントは終了しました。
このように、非常にコンパクトな進行で常にいくつものトーナメントが開かれているので、グランプリは何時に行ってもその時点から楽しむことができます。本戦に参加して楽しむのはもちろんですが、初日は用事などがあって行けないという方も、ぜひ2日目などに足を運んでみてはいかがでしょうか。
また、会場ではすでに絶版となったブースターパックや構築済みのデッキ、希少なレアカードの入ったくじ引きなど、さまざまな『MTG』の商品が販売されています。本戦やサイドイベントの合間にこれらを使って、友だちと遊ぶのもいいでしょう。
今回は会場で、このグランプリ横浜を主催しているカードショップ・晴れる屋さんが販売していた『初心者向けギルドセット』で遊んでみることにしました。果たして初心者向けとはどのような内容なのか、さっそく中身をチェックしてみることにしましょう。
▲ギルドセットには『ギルド門侵犯』に登場する5つのギルドのカードと基本土地、さらにカードを収納しておけるストレージボックスと『ギルド門侵犯』のブースターパックが1つ付属していました。 |
▲青緑のギルドである“シミック”のギルドセットを開封してみました。《雲ヒレの猛禽》《ドレイク翼の混成体》《シュラバザメ》など、シミックギルドを代表するカードがしっかり4枚ずつ封入されています。 |
というわけでさっそくデッキを構築して、同行していた電撃オンラインのスタッフ・てけおんと対戦してみましたが、シミックの“進化”やボロスの“大隊”など、各ギルドの持ち味を存分に楽しめるデッキ構築が可能になっていて、とにかく“デッキをうまく動かしている感”が味わえました。
▲でき上がったデッキ。とてもしっかりとしたシミックデッキが作れちゃいました。《帰化》のようなサイドボード向けのカードも入っているので、デッキを調整しながら遊ぶことができそうです。 |
▲シミックの“進化”やボロスの“大隊”といった各ギルドの持ち味を存分に楽しめるようになっていました。ちなみにコレ、晴れる屋さんで販売されているそうですよ。 |
このように、グランプリは『MTG』熟練のプレイヤーはもちろん、友だちとカジュアルに遊んでいるプレイヤーや、まだ『MTG』を始めたばかりというプレイヤーでも、思い切り楽しめるようなイベントになっています。
今年は8月24日、25日にかけて北九州で、11月23日、24日にかけて京都で、それぞれグランプリが開催されます。今回と同様、すべての『MTG』プレイヤーが楽しめるお祭りとなるはずなので、ぜひぜひ会場に行ってみてくださいね!
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