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2013年3月28日(木)

『BEYOND:Two Souls』スタジオツアーでの試遊レビューをお届け! ゲームプレイ動画もあり

文:おしょう

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●『HEAVY RAIN』からさらに進化したUIと操作
試遊プレイでわかった『BEYOND:Two Souls』の手触り

『Beyond:Two Souls』

 デビッド氏によるプレゼンテーションのあとは、世界初となる『BEYOND:Two Souls』のメディア向け体験プレイを行うことができた。プレイできたのは、おそらく10代前半の頃と思われるジョディのエピソードで、重大な事故が発生した燃えさかる研究所の中をたった1人で進んでいくシーン。

『Beyond:Two Souls』

 まず驚いたのが、デビッド氏の説明どおり、基本的に画面に文字や記号がほとんど表示されないこと。プレイ中は重要な場所に近づいたときのみ、その場所に小さな白い点が表示されたり、ドアを開けるなどの動作をする際に×などのボタン表示がされたりするものの、それ以外にゲームを意識させる文字や記号は表示されない。

 次に特徴的なのは、ジョディの操作中にいつでも△ボタンで霊体“エイデン”の操作に切り替えられること。エイデンはジョディと異なり、壁や炎などの障害物や地形を無視して移動でき、このエイデンの操作がジョディを先に進めるために重要となる。ただしエイデンも無制限に移動できるわけではなく、ジョディの身体とエイデンをつなぐ紐のようなオーラの範囲より離れた場所には移動できない。この範囲はジョディの年齢などによって変化するようだ。

 具体的な操作についてもう少し解説すると、ジョディは左スティックで移動できるほか、障害物をよじ登る、スイッチを押す、ドアを開けるなどのアクションは個別のボタンを押すのではなく、右スティックをその方向に倒すだけでOK。そしてエイデンを操作する際は左スティックで自由に空間を移動でき、重要なポイントではL1ボタンと右スティック、左スティックを組み合わせた操作でさまざまなアクションを起こすことが可能。

 例えば炎の向こうに消火器が落ちている場合、エイデンを操作して炎の向こう側に移動。そしてL1ボタンで消火器にロックオンし、両スティックをパチンコのように弾くことで消火器をジョディの側にはじき飛ばすことができ、それを使ってジョディが炎を消すことができる、といった感じだ。

 ほかにもエイデン操作時に死亡している人物に近づくと、その人物のオーラとジョディをうまくつなげることで、その人物の死亡直前の記憶を見ることができた。この操作も、ゲームを進めるにつれてあとあと重要になってきそうだ。

 全体的な印象としては、“この場面では△ボタン”、“この場面ではL1ボタン”といった固有の操作を極力なくし、とにかく“動かしたい方向や動かしたい物に対してスティックを操作すれば、何らかのアクションが行える”というゲームデザインを徹底している印象だ。その意味では『HEAVY RAIN』よりもさらに進んだ“感覚的なゲームプレイ”が可能だといえる。

 もちろん画面の美しさはいわずもがな。この画面のリアルさと操作のシンプルさが相まって、プレイヤーに圧倒的な没入感を与えてくれる。なお、エイデンの操作の一部に若干わかりにくい部分もあったものの、操作面の調整はまだまだ行われていくとのこと。完成版までにさらにどのような進化を遂げるのか、期待したいところだ。

 ちなみに以下の動画では、上記で解説した研究所のシーンのほか、実際のゲームプレイの様子を見ることができる。ぜひレポートとあわせてチェックしてほしい。また、デビッド・ケイジ氏をはじめとする開発陣へのインタビューも追って電撃オンラインで掲載していくので、そちらも見逃さずに。

●『BEYOND:Two Souls』プレイ動画その1

●『BEYOND:Two Souls』プレイ動画その2

●『BEYOND:Two Souls』プレイ動画その3

(C)Sony Computer Entertainment Europe. Developed by Quantic Dream.

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