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2013年4月28日(日)

『真・女神転生IV』でもマッカビームが脅威となる!? インデックスのステージで開発者がファンからの質問に回答【ニコニコ超会議2】

文:皐月誠

 4月27日~28日の2日間にわたり、千葉県・幕張メッセにて“ニコニコ超会議2013”が開催された。その中から28日にインデックスブースにて開催された、3DS用ソフト『新・女神転生IV』開発者トークライブの模様をお届けする。

 登壇したのは、キャラクターデザイナーの土居政之さん、サウンドコンポーザーの小塚良太さん、アートディレクターの石田栄司さん、メインプログラマーの大山智さん、そしてディレクターの山井一千さん(以下、敬称略)。この主要な開発スタッフ5名が、Twitterにてファンから募集した約30問の質問に答えていった。

 その中から、一部の質問と回答を紹介する。

『真・女神転生IV』
▲左から山井さん、石田さん、土居さん、大山さん、小塚さん。

・ヨーロッパのニンテンドーダイレクトでパーティメンバーに“Lucifer”というアイコンがありましたが、本作の閣下なのでしょうか?

山井「バレちゃったから言いますけど、出ます。出ますが、どんなデザインかはプレイしてのお楽しみです」

・主人公たち“サムライ衆”は全員色違いのスカーフをしていますが、デザインコンセプトは戦隊モノなのでしょうか?
 また、サムライと言いつつ武器が刀ではなく剣なのは、何か秘密があるのでしょうか?

土居「デザインコンセプトに戦隊モノの要素は入っています。サムライ衆は共通のデザインを設けていますので、差別化をする上で各自に色分けされたスカーフを着けさせています。剣に関しても理由がありますが、なぜ和風と洋風が入った世界観になっているのかというところはネタバレになってしまうので、プレイの中で解き明かしてください」

・ティザーサイトで『真I~III』のOPが流れていましたが、つながりがあるのでしょうか?

山井「(世界観的な)つながりは特にないんですよね」

小塚「サウンドは新しいBGMをメインとして組んでいるのですが、過去のシリーズから結構な数をアレンジして使っています。小ネタという感じのものもあれば、深い意味を持たせているものもありますので、過去作をご存じのかたはその辺を楽しんでくれたらなと思います」

・悪魔合体に、過去作品と違う特殊な要素はありますか?

大山「今回の合体は情報がけっこう出てしまっているんですけれども、まだ出していない情報としては、合体によって経験値を手に入れられます。
 合体以外にも、悪魔対話やクエストクリアなどを行った際に経験値が入るようになっています」

・今回もしっかりお祓(はら)いしましたか?

山井「お祓いはしていません! せっかく憑り付いてくれた悪魔とか悪霊とかがいなくなって、きれいなソフトになってしまうのでやりませんでした」

・悪魔の声に、開発スタッフが声を当てているものはありますか?

小塚「今回は全部声優さんにお願いしているんですが、ボイスを取りまとめているサウンドディレクターの土屋憲一が、ちょっとだけ自分でも声を録ったと言っていました」

山井「ちなみに、『ペルソナ2』の時は社員がやっていましたね。僕もやらされました」

・本作と『ストレンジジャーニー』につながりはありますか?

石田「基本的にはないという解釈ですが、“あのスーツ”自体の設定は色々共有されているところもあるので、“このキーワードはひょっとして他の世界につながっているんじゃないか?”みたいなことを想像してみてください。

『真・女神転生IV』
▲さまざまな質問がファンから寄せられていた。ちなみに本作ではボイス、BGM、SEのボリュームを個別に調整できるため、ボイスのミュートも可能とのこと。

・マッカビームはありますか?

山井「あります!」

・今作にルイ・サイファーは登場しますか?

山井「出てきますかね?」

土居「ルイ・サイファーさんは……出てこないんじゃないですかね」

山井「出てこないんですか!?」

土居「出て……くる?」

山井「詳しくはゲームで!」

・本作のサウンドトラックは発売されますか?

小塚「一応、出すということは決まっていまして、なるべく早く出せればなと思っています」

山井「今回、何曲くらい作りました?」

小塚「百何十曲……全曲収録という形だと4枚組になると思います。」

・新規デザイナー陣を起用したきっかけや裏話を教えて下さい。

石田「起用は、特撮ファンである山井から出た意見です。一流の人たちを5人もそろえられたので、かなりすごいものになっています。
 今回はシナリオが一番最初にでき上がっていたので、コンセプトを具体的にデザイナー陣へ伝えられました。どなたもおっしゃるのは、事前にこれほどちゃんとした設定をもらうことがないと……『仮面ライダー』だとストーリーが決まる前に発注があって、50体くらいを一気に描いてしまうらしいですね」

山井「韮沢(にらさわ)さんには、20年待ったと言われましたね。やっとオファーが来たって」

・あなたは今までのようP4UMegaTen格闘ゲームを作るつもりですか?(原文まま)

山井「これは外国の方が一生懸命書いてくれたので、取り上げさせていただきました。
 要するに、『ペルソナ4 ジ・アルティメット』みたいな感じで、『真IV』も格闘ゲームを出してくれないかということなのかな? 今のところ予定はないんですが、あったらおもしろいですよね」

大山「あったらいいけど……あまりにも人手が足りないので、誰か作って下さい(笑)」

山井「ただ、ペルソナの場合は召喚ですけど、COMPの場合は悪魔がいっぱい出るじゃないですか」

大山「400体出せばいいんじゃないですかね?」

山井「悪魔無双みたいな、そういう格闘ゲームもおもしろいですね!」


 以上の質疑応答コーナーでは、他にも“ジャックフロスト3兄弟”や“悪魔装束”の存在が示されていた。その次に、山井ディレクターが発売を待ち望むファンに向けてメッセージを贈った。本作ではデザインや大きく変化しプラットフォームも携帯機となったため、ポジティブな意見だけでなくネガティブな意見もあるが、実際にプレイすれば「『メガテン』だな」と安心できる内容になっているという。根底の部分をそのままに新しい姿を見せる『真・女神転生』がどのような姿となっているのか、シリーズファンは期待してほしい。

『真・女神転生IV』

 また、新情報として本作の海外展開が発表された。複数の宗教をモチーフとしているため、特に初期の作品は海外リリースが行われていなかった『女神転生』関係のタイトルだが、本作はアメリカをはじめ、アジアやヨーロッパなどでも発売が検討されている。北米版には、Prima Gamesの手がける176ページの“Strategy & Design Book”と“Shin Megami Tensei Music Collection CD”が特製スリップケースに同梱された限定版が用意されている。詳しくは、北米版公式サイトを参照のこと。なお、海外のソフトは日本国内でサポートされない場合があるので、購入する際は注意してほしい。

 さらに、有料でのダウンロードコンテンツ(DLC)配信も発表された。このDLCは、インデックス社内において「この内容でこの値段にするのは商売がヘタだ」という意見が出るほどの充実した内容になっているという。詳細については、続報を待とう。

(C)Index Corporation 1992,2012 Produces by ATLUS

データ

▼『真・女神転生IV』ダウンロード版
■メーカー:アトラス(インデックス)
■対応機種:3DS
■ジャンル:RPG
■発売日:2013年5月23日
■価格:6,300円(税込)
▼『真・女神転生IV 限定モデル』
■メーカー:アトラス(インデックス)
■対応機種:3DS
■ジャンル:RPG
■発売日:2013年5月23日
■希望小売価格:25,880円(税込)
 
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