2013年5月10日(金)
場面は代わり、大阪に。ここでは家康と同盟を結んだ伊達軍と、石田三成と同盟を結んだ武田軍が接触。敵対する双方の間に始まったのは……舞台“戦国BASARA”でおなじみの宴会パート! 今回は伊達軍と真田軍のパーリィーバトルが勃発! 多数の一発ネタや真田的『ライオンキング』などで畳み掛ける武田軍と、恒例の名脇役・ジジイによる『およげたいやきくん』や片倉小十郎による『壊れかけのRADIO』といった歌ネタを披露する伊達軍。紅白戦の結果は、家康の「絆!」という一言で両者勝利に決定した。
▲刀で描いたG・G・I(ジジイ)! | ▲原作に負けないコメディシーンも舞台“戦国BASARA”の見どころだ。 |
▲ジジイが唄い、石動配がギターになる。宴会パートでも手抜きのない全力の演技が光る。 |
▲「絆!」 |
宴会を止めたのは、伊達に契約を迫りにきた雑賀衆。雑賀衆は、恐山で行われようとしている織田信長の復活を阻止すべく、恐山へ向かおうとしていた。一行は、戦地に留まる者と恐山へ行く者の2手に分かれ、それぞれの戦いに挑む。
▲おちゃらけたムードを打ち破った孫市。 | ▲松永が語る真相とは……。 |
▲第六天魔王が復活。圧倒的な力で雑賀衆をなぎ払う。 |
……といった場面までが、本公園の第1幕。宴会シーンでは出演者まで演技でない笑いを浮かべるほどの和やかさなのだが、織田信長の復活を堺にシナリオは急転直下。第2幕からは、登場キャラクターたちが次々と討ち死にしていく衝撃的な展開が続く。
▲第1幕のクライマックスで散華する孫市とジジイ。客席全体が思わず息を呑んだ。 |
もちろん従来の『戦国BASARA』が持っていた“ヒーローの物語”といった部分は継承しているものの、天海や松永の狂気、死者の復活など、ダークファンタジー的な要素が色濃く盛り込まれている印象を受けた。
従来の『戦国BASARA』シリーズに親しんでいた人ほど、結末に恐らく予想を裏切られるだろう。王道を外して奇をてらったシナリオは呆れ返るようなオチを迎えることが多いが、本公演のシナリオはそういったものではなく、張り詰めた緊張感が最後までみごとに描かれていた。
シナリオだけでなく、二刀流で戦う片倉小十郎や天海の鎌を振るう伊達政宗&真田幸村など、演出的な見どころも盛りだくさんだ。最後に生き残るのは誰なのか……? その結末は、ぜひ自身の眼で確かめてほしい。現在、舞台の模様を収録したDVDの発売が決定している他、大阪公演では当日券(立見席を含む)の販売も行われる。
■舞台“戦国BASARA3 宴”概要
●福岡公演
【日程】2013年4月26日~28日(全4ステージ)
【会場】キャナルシティ劇場
●名古屋公演
【日程】2013年5月2日~4日(全5ステージ)
【会場】中日劇場
●東京公演
【日程】2013年5月10日~19日(全14ステージ)
【会場】日本青年館 大ホール
●大阪公演
【日程】2013年5月23日~26日(全6ステージ)
【会場】森ノ宮ピロティホール
【チケット】全席指定 前売7,200円(税込)
【キャスト(敬称略)】
松永久秀:松田賢二
伊達政宗:久保田悠来
真田幸村:細貝圭
徳川家康:広瀬友祐
石田三成:中村誠治郎
片倉小十郎:吉田友一
猿飛佐助:村田洋二郎
鶴姫:川村ゆきえ
雑賀孫市:八代みなせ
武田信玄:中村憲刀
上杉謙信:AKIRA
最上義光:今井靖彦
風魔小太郎:高橋光
今川義元:塚本拓弥
浅井長政:桜田航成
天海(明智光秀):谷口賢志
織田信長:窪寺昭
お市:玉置成実
【スタッフ(敬称略)】
構成・演出・振付:西田大輔
原作:カプコン
原作監修:小林裕幸(カプコン)、山本 真(カプコン)
シナリオ協力:松野出
プロデューサー:三角大、下浦貴敬
協力:山宝産業
制作:ダイス Office ENDLESS
共催:JTBコーポレートセールス
主催:ダイス キャナルシティ劇場 中日新聞社
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