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2013年6月9日(日)

『MTG』の大会に出てみましょっ! 電撃MTGスタッフが“もっとも身近な大会”に参加してみたので、レポートするわね【MTG講座第7回】

文:カワカミ雁々

<試合のポイントを振り返る!>

0勝3敗って情けねーなオイ!! しかもほとんどストレート負けじゃねーか!!
そうねぇ。でもまぁ、負けちゃったのは仕方がないので、次は“どこがいけなかったのか”を考えてみましょう。
状況の分析と対策ってことですね。
そうそう。負けには必ず原因があります。土地のバランスが悪かったとか、戦力にしたクリーチャーの選択が間違っていたとか、採用した除去呪文が有効でなかったとかね。
なるほどな。で、このデッキはどこが悪かったんだ? 全部か?
まず1つは、ライターさん本人も嘆いていたけれど《聖トラフトの霊》のような“呪禁”クリーチャーへの対策をしていなかったことでしょうね。
あー、確かに。トラフトさんにはまるまる2回戦ぶん負けてるようなものですもんね。
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▲通常の除去がきかない《聖トラフトの霊》。クリーチャーの多いデッキなら戦闘で討ち取るのも難しくはないのですが、クリーチャーの少ない今回のデッキでは対策が必須でした。
でも、具体的にどう対策するんだ? このおっちゃんは“呪禁”で呪文や能力の対象にできないから、戦闘以外で倒すのは難しくないか?
“呪禁”に対して有効なのは“生け贄に捧げさせる効果”ね。具体的には《肉貪り》や《ヴェールのリリアナ》のようなカードをメインデッキか、少なくともサイドボードには用意するべきだったわね。
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▲“生け贄に捧げる”効果はクリーチャーではなくプレイヤーを対象にするものが多いので“呪禁”持ちにも効果を発揮します。
なるほどー。たしかに《肉貪り》なら《秘密を掘り下げる者》の変身材料にもなりますし、よさそうですね。
これで“呪禁”対策はできたってことか。でも負けた原因ってそれだけじゃないよな? なんかすごく自爆が多かった気がするんだけど《ダスクマントルの予見者》ってこのまま入れていていいのか?
強かった場面もあるみたいだから、全部抜いちゃうのはもったいないけれど、サイドボードの《地下牢の霊》とはよく入れ替えていたみたいだから、メインデッキの枚数を調整することは必要かもしれないわね。2枚ずつとかにするのもいいんじゃないかしら。そうすれば、サイドボードに別のカードも入れられるようにもなるしね。
その空いたスペースに、さらに《ヴェールのリリアナ》さんを入れたりするって感じですか?
《ヴェールのリリアナ》は“呪禁”対策だけじゃなくて、コントロールデッキから手札を奪うという役割も果たせるので、そういう意味でも採用したいカードね。《地下牢の霊》がメインデッキに移ってできたスペースに入れるカードとしては適正なんじゃないかしら。というわけで、今回の反省を踏まえてできた新しいデッキリストを見てみましょう。

土地(23)

クリーチャー(17)

その他の呪文(20)

サイドボード(15)

2《島》
1《沼》
4《湿った墓》
4《繁殖池》
2《草むした墓》
4《水没した地下墓地》
4《森林の墓地》
2《内陸の湾港》

4《秘密を掘り下げる者》
4《悪名の騎士》
2《瞬唱の魔道士》
2《地下牢の霊》
3《吸血鬼の夜鷲》
2《ダスクマントルの予見者》

4《思考掃き》
1《送還》
3《肉貪り》
2《シミックの魔除け》
3《突然の衰微》
3《心理的打撃》
2《化膿》
2《ルーン唱えの長槍》

4《強迫》
3《人間の脆さ》
3《ヴェールのリリアナ》
2《地下牢の霊》
3《概念泥棒》

こんな感じになるかしらね。メインデッキに《肉貪り》と《地下牢の霊》、サイドボードに《ヴェールのリリアナ》を加えたことで、ビートダウンデッキ・コントロールデッキ双方への耐性が上がったんじゃないかしら。
さっきよりは強そうに見えるな……。
もちろん、実際どうかは対戦を繰り返してみないとわからないけれどね。大事なことは大会で負けても、それを経験にしてデッキを調整するということよ。負けたらもちろん悔しいんだけど、それはとりあえず置いておいて“なぜ負けたか”を考えて、それをデッキに反映させるってことね。
負けても、何か取られるわけじゃないしなぁ。
改造したデッキで再挑戦して、それで勝てたらとっても気持ちよさそうですね!
そういうことね。このデッキの結果は非常に残念だったけど、次はぜひリベンジしてほしいわね。それでは、この日参加した、もう1つのデッキによるレポートに移りたいと思います。次はいったいどんなデッキで、どんな成績をおさめたのかしら? ……またふがいない結果だったらオシオキね♪

→フライデーナイトマジック参戦レポートその2です!(4ページ目へ)

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データ

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