2013年6月10日(月)
これだけ長く深い物語がどこにあるのかと言いますと、カード1枚1枚にシナリオが用意されているのです。カードは1人のアイドルに何種類もありますが、そのうちレア(星3つ)以上のカードにはほぼすべてオリジナルのシナリオがついてきます。
本作に登場するアイドルは約100人。そのアイドルごとに何種類ものカードがあり、それぞれにシナリオが用意されています。今回ご紹介した関みなちゃん、実は大変不本意ながら、アイドルランキングでは中団から下位のキャラクターです。人気上位のアイドルはカードもどんどん追加されるので、もっと多彩なエピソードが用意されています。
イラストで個性を出しているゲームは数多くありますが、本作ではイラストだけでなく多数のシナリオによってアイドルの素顔を描き、キャラクター性を強調しているのです。
▲他のアイドルにも、カードの数だけエピソードがあります。内容も、笑えるものから感動的なものまで様々。 |
さらに本作に登場するアイドルのほとんどは、主人公であるプロデューサーに好意を抱いています。それも無条件に好きになったわけではなく、悩みを解決してもらったとか、アイドルになる夢を叶えてもらったとか、そういったエピソードを踏まえてから、淡い恋心が描かれています。
多くのアイドルたちは、立場を考えてか、はっきりとその好意を口に出すことはあまりありません。ただ関みなちゃんは、面と向かって「好きだよ」と言ってきたりもしますので、そこでも個性が出ています。ちなみに他のアイドルでは、あるアイドルが大好きすぎて自分も追いかけるようにアイドルになった子や、先にアイドルとして活躍する姉を追ってアイドルを目指す子もいて、全員がプロデューサー好きとは限りませんが、そこはご愛嬌。
▲アイドルたちはそれとなく、あるいははっきりと、プロデューサーへの恋心を口にします。それでも気づかない鈍感さは主人公の必須スキル。 |
シナリオを読むには、1つ下準備が必要です。入手したアイドルカードで5人のユニットを組み、他のプレイヤーとライブバトルを行います。勝てばユニットリーダーの“絆”が増え、一定値に達することでシナリオが開放されます。ライブバトルは負けてもライブE(ライブ時に消費するパワー)が減るだけで、ほぼペナルティはありません。
▲他のプレイヤーと、育てたアイドルユニットで競い合います。ユニットを編成したらライブバトルへGO! |
本作はシナリオがキモとは言え、イラストのクオリティも他に引けを取りません。メインイラストレーターをマナカッコワライ氏が務めています。プレイヤーを見ていると意外と女性が多いようで、男女ともに受け入れられる、柔らかい印象のイラストになっています。他には『I-CUTE』というグループメンバーを白狼氏が担当しています。
カードの入手方法はいくつかあります。1つは仕事をこなすこと。いわゆるクエストで、行動力を消費して進めていきます。その中で、☆2以下のカードを入手できます。こちらは主にレア度の高いカードとレッスン(合成)して育成するのに使います。
2つ目はガチャでの入手。友だちにあいさつすると手に入る友情ポイントを使うものや、有料のチケットが必要なものなどいくつかの種類があります。3つ目はイベントでの入手。イベントは概ね常時何かしら開催されていて、その達成報酬として用意されています。イベントはその途中にもエピソードが挟み込まれていて、その結末や後日談がカードのシナリオに入っている、といった仕掛けもあります。
▲お仕事やガチャで新たなアイドルを獲得できます。イベント限定のスペシャルカードもあります。 |
この原稿の執筆時点では、結婚式を題材にしたガチャがあります。昨年に続いて2度目ですが、ランキング上位のアイドルがウエディングドレスを着ていることからプレイヤーからの反応もよく、マナカッコワライ氏の本領発揮といった印象のイラストがそろっています。
▲期間限定ガチャ“ブライダルパッケージガチャ”には人気アイドルが勢ぞろい。一番右のアイドルは特に根強い人気があります。こんなかわいい娘が女の子なわけがない! |
(C)TAITO CORP.2011,2012
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