スクウェア・エニックスの新作『THIEF』は“盗み”が中心の一風変わったステルスアクションがメイン。これ、おもしろそうです！【E3 2013】

文：野村一真

■デモプレイで判明した『THIEF』の詳細について

　スクウェア・エニックスのブースにあるクローズドのシアターでは、『THIEF』のデモプレイが行われていた。今回『THIEF』は試遊台の出展がなかったため、このシアターでのみ実機プレイを見ることができた。以下では、デモプレイのまとめという形で、『THIEF』のさまざまな情報をお届けする。

▲『THEIF』のクローズドのシアター外観。かなりの人気で、待機列ができていた。

【デモプレイのまとめ】

・プレゼンターはSteven Gallagher氏。『THIEF』の開発では、Narrative Director（物語のディレクション）を担当。
・開発は『Deus Ex Human Revolution』を送り出したEidos Montreal。
・海外では2014年に発売予定。対応機種はPS4/Xbox One/PC。
・本作は元々あった『THIEF』というタイトルを再創作したもので、これまでの作品の続編や前日談ではない。とはいえ元の『THIEF』のDNAをしっかりと残しつつ、新しい要素を追加している。
・男爵による恐怖と抑圧の統治が民衆の反乱を招き、シティ（町）は革命の炎で燃え上がっている。これが『THIEF』の舞台背景。
・主人公のギャレットは革命の混乱に乗じてノースクレスト屋敷（Northcrest Manor）に忍び込む。目的は代々伝わる希少な宝石“The Heart of the Lion”を盗み出すこと。

・ステルスに徹して、まったく敵を倒さずにクリアすることも可能。
・そのステージの目標に達するまでに、多くのルートが存在する。
・場所によって、ギャレットが動く時に発生する音が変化。水の中を走ると大きな音を立ててしまうことになる。
・ギャレットは“Focus”という特殊能力を持っている。
・Focus能力はゲーム中の出来事によって格段に上がる。
・Focusの使いどころは複数存在。弓の照準精度を上げる、透過により壁や銅像の先を見る、一度の動きで複数のアイテムを盗む（Focus Pickpocketing）、普段は見落としてしまうようなものを強調して映し出す（ハイライト）、ピッキングのスピードを上げる、罠を見抜く、敵の弱点を見抜くなどが代表例。
・Focusの使用回数はゲージに依存する。ゲージは自動回復せず、アイテムで回復。
・主人公の体力ゲージは自動回復せず、アイテムで回復。
・2つの影の間を素早く移動する“Swoop”という要素もある。
・ロープアローを使って高所へ移動することもできる。
・適切なタイミングで敵の攻撃を防ぐとParryできる。
・1人も殺さない、ノックダウンしない、見つからないなどの条件を満たすと、リザルト画面でボーナスが入る。

　最後に、今回紹介した『THIEF』は、2013年6月14日現在、日本での発売が未定となっている。とはいえ、これだけのゲーム性を持つタイトルは、ぜひ日本でも発売してほしいところ。スクウェア・エニックスさん、よろしくお願いします！

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