2013年6月14日(金)
――海外のユーザーの反応はいかがですか?
好評だと聞いています。本作は、今までのシリーズの発展型ではなく、いろいろなチャレンジをしています。ビジュアルはとても『ソニック』らしい作品だけど、内容的には『マリオギャラクシー』に近いのでは? という印象を持たれた方が多かったです。ただ、そう思っている人も、触ってみると「『ソニック』だね」と言ってくれています。
――表現で難しかったところはどこでしょうか?
チューブ状の地形を作るところですね。初めて作ったデザインということもあって、試行錯誤の連続でした。テクニカル面では、横に進んだ時、見ている人が酔いにくくするのも大変でしたね。最初は地面と空がまったく違う色合いだったんですけど、これだと酔いやすいんです。色彩を同じようなトーンにすることで軽減できるので、今はそのようになっています。
――フォワードビューのステージとサイドビューのステージの割合は?
1つのワールドの中に複数ステージがあって、フォワードビューのステージとサイドビューのステージは最低1つずつあります。
――ステージ内でもゲーム性がガラリと変わりそうですね。
ええ、変わります。敵を倒しながら進んでいくステージだったり、強制スクロールだったりします。
――チューブ状のステージだと、どちらに進んでいるのかわかりにくくなってしまいそうですが?
『ソニック』シリーズは、どんなに小さいお子さんでもゴールまで迷わずに進めるようにしています。今作のステージも“とにかく前に進めばゴールできる”という部分は徹底しています。
――特にお気に入りの仕掛けを教えてください。
カラ―パワーですね。今後、Wii U版も3DS版もどんどん新しいカラ―パワーが出てきます。ステージ内のアクセント的な要素ですね。
――他に特徴的なシステムはありますか?
今回は“パルクール”というアクションを導入しています。これは障害物に当たってもソニックが止まらずに、乗り越えて走っていくというものでして。Rトリガーを入力しながら走っていくと、段差があって止まらずに走っていきます。
あとは壁走りなど、地形を乗り越えていくアクションがいろいろと搭載されています。体験してもらえるとわかりますが、とても気持ちいアクションになっていますよ。
――そう言えばソニックの“8の字ダッシュ”がキレイでしたね。
我々は“無限走り”と言っていますが、そこはいつもデザイナーが苦労しているところなんです。本作でもキレイな8の字に見えるよう努力しています。
――『ソニック ジェネレーションズ』は、ハードごとに差があったように思います。今作のWii U版と3DS版にはどんな違いがあるのでしょうか?
同じ名前のステージでも構成が違ったりしていて、別モノと思ってくださって問題ありません。どちらも“エッグマン六鬼衆”がソニックの前に立ちはだかりますが、ハードごとにまったく違った戦いが楽しめます。3DS版にはオンライン対戦やすれちがい通信があり、Wii U版との連動要素も用意していますよ。
――両方とも買う価値はありますか?
はい(笑)。ストーリーや見た目の雰囲気は同じですが、ゲーム的にはまったく違います。両方ともかなりボリュームがあります。ここは期待してもらいたいところです。
▲確かに3DS版を見ると別モノのよう。 |
――他のキャラクターも登場しますよね?
プレイヤーキャラクターはソニックのみですが、もちろんエッグマンやテイルスたちも登場します。新キャラクターは“エッグマン六鬼衆”です。アフレコに同席しましたが、とても個性的に仕上がってとても楽しかったです。
――サウンドはどなたが担当されているのでしょうか?
担当は『ソニック ワールドアドベンチャー』の大谷(大谷智哉さん)で、サウンド面でもゲームの世界を楽しんでもらえるように制作しています。今月23日に東京ジョイポリスで行う『ソニック』のバースデーパーティには大谷も登壇しますので、サウンドについては会場で熱く語ってくれるんじゃないかと。
――開発の進行状況を教えてください。
最後の仕上げとしてバグ取りに入っている状況です。今年の秋、海外で言うところのホリデーシーズンには確実にお届けできると思います。断言はできませんが、Wii U版も3DS版も発売は同時になると思います。
――体験版やDLCを配信される予定は……。
体験版は出すつもりです。近いところでは6月23日のバースデーパーティで3DS版のプレイアブルで遊んでいただければと。東京ゲームショウにはWii U版も出せればと思っているので、『ソニック』を遊んだことがない人にもぜひ触っていただきたいですね。DLCはできればやりたいという程度で、具体的には考えていません。
――発売を待つファンにメッセージをお願いします。
今年の秋口には、Wii Uと3DSで『ソニック ロストワールド』をお届けできます。今まで『ソニック』のゲームを遊び慣れた人にも驚きの連続になると思いますし、『ソニック』を遊んだことのない、任天堂のアクションゲームが好きな人にもきっと楽しんでもらえるクオリティと操作性になっていると思います。まずは東京ジョイポリスで待っていますので、ぜひいらしてくださいね!
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