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2013年7月9日(火)

【ほぼ毎日特集】ゲームを快適に遊ぶための液晶モニター選び――あなたがくらっているその攻撃、腕のせいじゃないかも?(第14回)

文:megane

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■ゲームに適した一般的なモニターとして3機種を紹介

 ここでは、実際にオススメのゲーム向き液晶モニターを紹介します。各モニターの実売価格は大手量販店の価格を参考として記載しています。店舗や通販サイトによって価格の差がありますのでご了承ください。

■三菱電機『RDT235WX』(実売価格:35,000円前後)

●液晶サイズ:23インチ
●液晶パネル:IPS
●対応解像度:1920×1080
●スピーカー:2W+2W(ステレオ)、ステレオミニジャック、RCAピンジャック(L/R)
●主な入力端子:HDMI、D5、DVI-D、ミニD-Sub15ピン

 ゲーム向け機能の豊富さがウリの液晶モニターです。“スルーモード”をONにすることで、内部遅延時間0.1フレームまで短縮できるのが特徴。この数値だけで言えば、遅延に関してはこのモニターを選べば何の心配もないといった感じですね。

 入力端子が豊富なのもうれしいところ。HDMIやDVI-D、ミニD-sub15ピンといった基本的な端子の他に、D5入力端子も搭載します。また、音声出力端子にミニジャックだけでなく、赤/白のRCAピンジャックもあるので、一般的なスピーカーも使用できます。

関連サイト

 
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■EIZO『FORIS FS2333』(実売価格:30,000円前後)

●液晶サイズ:23インチ
●液晶パネル:IPS
●対応解像度:1920×1080
●スピーカー:500mW+500mW(ステレオ)、ステレオミニジャック(ラインアウト、ヘッドホン)×2、
●主な入力端子:HDMI×2、DVI-D、ミニD-Sub15ピン

 古くはCRTから高品質モニターに定評のあるEIZO。そのEIZOのマルチメディア向けモニターとして位置づけられているのが、『FORIS』シリーズのモニターです。

 同社独自開発の映像プロセッサにより、内部表示遅延を0.05フレーム未満まで減少させています。また、暗い場面で明るく調整してくれる“SmartInsight”機能を搭載し、FPSなど暗い場面で戦うことが多いゲームで見やすいように補正してくれます。

関連サイト

 
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■BENQ『GL2460HM』(実売価格:20,000円前後)

●液晶サイズ:24インチ
●液晶パネル:TN
●対応解像度:1920×1080
●スピーカー:1W+1W(ステレオ)、ステレオミニジャック(ラインアウト、ヘッドホン)×2、
●主な入力端子:HDMI、DVI-D、ミニD-Sub15ピン

 予算を抑えた液晶モニター選びならこれ。上記の2製品と比べて、ゲーム用の特徴的な機能は搭載していませんが、コストパフォーマンスに優れています。

 なお、同系統のモデルでピボット機能(画面を縦位置にできる機能)を持つ『GL2450HT』もあります。

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■120Hz駆動に対応するゲーマー向けモニターを紹介

 ここからは垂直リフレッシュレート120Hz駆動に対応する液晶モニターについて紹介いたします。まずは120Hz駆動の説明から。通常の液晶モニターは60Hz駆動と言って、1秒間に60回の画面更新を行なっています。それに対して120Hz駆動モニターでは1秒間に120回の画面更新を行います。それにより、通常のモニターよりもなめらかな映像を引き出せるということです。

 もともとは60Hzで表示される映像を3Dで表示するため(3Dは2倍描画しないといけないため)の機能として搭載されたものでしたが、ハイスペックなPCなどを使用してゲームをプレイした際に、最大限の効果が得られるようになっています。

 ん? と思った人はするどいですね。実は家庭用ゲーム機では60Hz以上で描画するゲームは、現在のところほとんどない(たぶんない)ので、120Hzの恩恵を受けられるのはハイスペックなPCでPCゲームをプレイした時のみになります。

■BENQ『XL2420T』(実売価格:40,000円前後)

●液晶サイズ:24インチ
●液晶パネル:TN
●対応解像度:1920×1080
●スピーカー:なし、ステレオミニジャック
●主な入力端子:HDMI×2、DVI-D-DL、DisplayPort、ミニD-Sub15ピン

 ゲーミングモニターとして数多くのゲーム向け機能を搭載する120Hz駆動対応モニター。元プロゲーマーの開発協力による“FPSモード”を搭載し、明るさやコントラスト、シャープネス、色合いを『Counter-Strike 1.6』と『Counter Strike Source』に合わせた設定で遊べます。

 また、“Blask eQualizer”機能を搭載し、暗いシーンでも視認性をアップさせて遊ぶことができます。ピボット機能を搭載し、縦画面での使用も可能です。

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■ASUS『VG248QE』(実売価格:38,000円前後)

●液晶サイズ:24インチ
●液晶パネル:TN
●対応解像度:1920×1080
●スピーカー:2W+2W、ステレオミニジャック
●主な入力端子:HDMI×1、DVI-D-DL、DisplayPort

 『VG248QE』の最大の特徴は、“GamePlusホットキー”を使用した外部補佐機能です。これはどういうものかというと、画面の中央にFPSで表示されるAim(エイム)ポインターを表示させたり、タイマーを画面の一部に表示させたりする機能です。ちょっとチートっぽい機能ではありますが、使いこなせれば大きな味方になるのではないでしょうか。

 ピボット機能も搭載しているので、さまざまな用途にも使うことができます。

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■Iiyama『G2773HS』(実売価格:34,000円前後)

●液晶サイズ:27インチ
●液晶パネル:TN
●対応解像度:1920×1080
●スピーカー:2.5W+2.5W、ステレオミニジャック
●主な入力端子:HDMI×1、DVI-D、ミニD-sub15ピン

 今回紹介するモニターの中で唯一の27インチモデル。その理由は24インチにゲーミングモデルがなかったからですが……。機能としては120Hz駆動という他に、ゲームをやるのにごく基本的なものを搭載しているくらいで、特徴的なものはありません。

 強いて言えば画面サイズが大きめで、他の2機種よりもお安いというところですね。

関連サイト

 
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 一昔前に比べると、液晶パネルだけでなく基本的な機能も段違いにアップし、それがほぼ一般化している感もある液晶モニター業界。僕が24インチ液晶モニターを購入した2008年前後は、24インチで50,000円くらいというのが一般的な相場でしたが、現在ではハイエンド寄りなモデルでも40,000円以内で購入できるということで、HD画質でのゲームが本当に一般化したと思います。もちろん、デザイナーさん向けだったり業務用としても使えるモニターは桁違いの価格ですが……。

 僕はどちらかと言えば家庭用ゲーム機をメインで遊ぶ方ですので、予算が許せば『RDT235WX』か『FORIS FS2333』の2択かなといった感じです。これで3D格闘ゲームで下段攻撃が見えなくて枕を涙に濡らすことも少なくなるはず……。


【2014年版おすすめゲーム用モニターまとめはこちら】


 唐突な予告ですが、次回は格闘ゲームに情熱を燃やす、あるプレイヤーの特集記事をお届けする予定です。ご期待ください。

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