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2013年8月16日(金)

『ゼクス』第5弾ブースターを使ったイグニッション久保田氏との対戦レポート後編を掲載! インタビュー&プレゼントもあり

文:カワカミ雁々

 こんにちは、ライターのカワカミ雁々です。7月25日に発売された『Z/X -Zillions of enemy X-(以下、ゼクス)』の第5弾ブースター『覇王の凱歌』を使って、プロデューサーのイグニッション久保田氏と対戦を行いました。

 先週お届けした前編では、1ゲーム目、2ゲーム目ともに久保田氏の勝利となりました。はたして筆者は一矢報いることができるのか!? また記事の後半では、久保田氏にインタビューも行っています。各色の注目カードなどを聞いてきたので、こちらもチェックしてみてください。

■3ゲーム目:赤単“ブレイバー” VS 白黒“ケットシー”

 あれよあれよの2連敗でもう後がなくなりましたが、3ゲーム目の様子をお伝えしていきたいと思います。先手を取った久保田氏が2ターン目に《戦略の女神アテナ》とイグニッション(IG)成功で展開したゼクスで攻撃し、1点のライフを奪うという展開。こちらもIG成功から《名探偵ロシアンブルー》と2体のゼクスを出し、反撃していきます。

『Z/X -Zillions of enemy X-』 『Z/X -Zillions of enemy X-』

 プレイヤースクエアにゼクスを置いて守りに入る久保田氏に対して、こちらは《アクセサリ売りのショートヘア》。攻めのテンポを落そうとしますが、これにはすかさず《覇王剣ドラゴニックフレア》が飛んできます。その後はゼクスを出しあう消耗戦になりますが、こちらは《近衛隊長ソマリ》をプレイして、一気に4体のゼクスを展開、スクエアを制圧しにかかります。しかし久保田氏もIGで《戦士の女王ゼノビア》を登場させてからのプレイヤースクエアに《狡猾な黄玉トパーズファルコン》でこちらのゼクスを除去し、一歩も引きません。

『Z/X -Zillions of enemy X-』 『Z/X -Zillions of enemy X-』

 盤面では押しているはずなのに、ライフは五分という状況。プレイヤースクエアにパワー9000のゼクスを配置されると、パワー5000のゼクス2体で相手のゼクスを倒すことはできても、ライフまでは削れません。ここで2枚目の《近衛隊長ソマリ》を引いたので、2ゲーム目で守って負けたことを思い出し、今度は攻撃に出るため相手プレイヤースクエア横に《近衛隊長ソマリ》を配置! さらにチャージから“ケット・シー”たちを呼び戻し、久保田氏のライフを1まで削りました。

 しかし、結果から言うと今度はこれが裏目に出てしまい、返すターンで久保田氏はIG成功からこちらのプレイヤースクエア脇にゼクスを配置、さらにプレイヤースクエアに大型のゼクスを置いて中央スクエアを突破、中央スクエアにゼクスを置いてプレイヤースクエアを攻撃、さらに両脇のスクエアから攻撃され、一気に2点のライフを失い負けてしまいました。

『Z/X -Zillions of enemy X-』 『Z/X -Zillions of enemy X-』

 というわけで、今回も勝利はならず3連敗。2ゲーム目と3ゲーム目は勝つチャンスもあっただけに悔しいですね。次はもっといい勝負ができるように頑張りたいところです。では、このゲームで使ったデッキを紹介していきます。

■デッキレシピ:赤単“ブレイバー”デッキ

●プレイヤーカード
 なんでもOK

●スタートカード
 1《砂漠の女王クレオパトラ》

●IGアイコンのあるカード
 4《幸運の女神ラクシュミー》
 4《運命の女神ヴェルダンディ》
 4《戦士の女王ゼノビア》
 4《日出づる国の女王 卑弥呼》
 4《狩猟の女神アルテミス》

●ゼクスカード
 4《戦略の女神アテナ》
 4《豪胆な熊武士 坂田金時》
 4《一時の休息 森蘭丸》
 4《星眼の構え 沖田総司》
 4《狡猾な黄玉トパーズファルコン》
 4《第六天魔王織田信長》

●イベントカード
 2《東京奪還作戦》
 3《覇王剣ドラゴニックフレア》

 《一時の休息 森蘭丸》がリソースにいれば10000のダメージを割り振って与えられる、《第六天魔王 織田信長》をフィーチャーした赤単色の“ブレイバー”デッキですね。大型ゼクスを倒しつつプレイヤースクエアを突破したり、パワー5000のゼクス2体を倒しながら登場したりと、状況に応じてアドバンテージが取れる優秀なコンボです。《第六天魔王 織田信長》自身も高パワーゼクスとして活躍できるのも強く、さすがに「うつけの振りは止めた」と言うだけあります。また《一時の休息 森蘭丸》も登場時にダメージを与える能力を持っており、細かいダメージを積み上げていく“ブレイバー”デッキとは相性がいい1枚です。

『Z/X -Zillions of enemy X-』 『Z/X -Zillions of enemy X-』

 特徴的なのは、《日出づる国の女王 卑弥呼》や《戦略の女神アテナ》と相性のいい《豪胆な熊武士 坂田金時》がフル投入されていることでしょうか。《一時の休息 森蘭丸》も含めて、とにかくダメージを複合させてゼクスを倒し、アドバンテージを稼いでいくという調整がされているように思えます。

『Z/X -Zillions of enemy X-』 『Z/X -Zillions of enemy X-』

 それ以外にも、《戦士の女王ゼノビア》と《狡猾な黄玉トパーズファルコン》によるリソース破壊コンボ、《覇王剣ドラゴニックフレア》によるトラッシュ除外などテクニカルな動きができるようになっているのもポイントですね。特に《狡猾な黄玉トパーズファルコン》は、初となるリソース破壊のカードなので、これから注目が集まりそうです。ゼクス同士のコンボが多く、どのカードをリソースに置くのか、手札に残しておくのか、それとも出すのかといったプレイングが求められそうなデッキですね。

『Z/X -Zillions of enemy X-』 『Z/X -Zillions of enemy X-』

 では、引き続いて筆者のデッキを紹介します。

■デッキレシピ:白黒“ケット・シー”デッキ

●プレイヤーカード
 なんでもOK

●スタートカード
 1《壺売りのシャム》

●IGアイコンのあるカード
 4《執筆するアビシニアン》
 4《持ち逃げするメインクーン》
 4《暗黒街の王カール》
 4《孤独の魔人ソリトゥス》
 1《美食の魔人エピュラム》
 3《月影葬送牙》

●ゼクスカード
 2《絆のリアン》
 4《名探偵ロシアンブルー》
 4《アクセサリ売りのショートヘア》
 2《絵描きのコラット》
 4《近衛隊長ソマリ》
 2《強振するスティングビート》
 3《匣の魔人フェレス》
 3《七大罪 色欲の魔人ルクスリア》
 2《魔狼の覇者ヘルシャー》

●イベントカード
 3《リベンジフォース》

 『覇王の凱歌』で強化された“ケット・シー”たちをメインにすえたデッキです。6ターン目に《七大罪 色欲の魔人ルクスリア》でチャージに低コストのケット・シーたちを戻し、次のターン《近衛隊長ソマリ》で一気にスクエアに戻すというのが基本的な狙いになります。

『Z/X -Zillions of enemy X-』 『Z/X -Zillions of enemy X-』

 《近衛隊長ソマリ》で戻せるゼクスはいずれも小粒なので、そのままでは返しのターンにやられてしまうことがほとんどですが《アクセサリ売りのショートヘア》がいれば、相手は攻撃のたびに1コストを支払わなければならないので、パワー5000のゼクスと言えどもそう簡単にはやられなくなるでしょう。また数でスクエアを埋める戦い方が《アクセサリ売りのショートヘア》を守る動きにもつながっています。

『Z/X -Zillions of enemy X-』 『Z/X -Zillions of enemy X-』

 また『覇王の凱歌』には《近衛隊長ソマリ》以外にも、《匣の魔人フェレス》という強力な“ケット・シー”が収録されています。これは、登場時に相手が2コストを支払えなければノーマルスクエアのゼクス1体を破壊してよいというもので、大体の場合4ターン目に出せば好きなゼクスを破壊することができるでしょう。6コストと言うのがちょうど《混沌の大蛇 ヤマタノオロチ》が登場するタイミングなのもうれしいですね。

『Z/X -Zillions of enemy X-』

 デッキのベースが“ケット・シー”たちをチャージに置いて《近衛隊長ソマリ》を出すだけ、とシンプルなので、今回は白黒でしたがさらに色を増やしたり、あるいは黒以外の色と組み合わせたりしてみるのもおもしろいかもしれません。これもいろいろと調整していきたいですね。

 というわけで、久保田氏に3戦挑戦した模様をお届けしました。結果は完敗でしたが、このレポートが皆さんのプレイングやデッキ構築の参考になれば幸いです。では最後に、一周年を迎えた『ゼクス』と今後の展開について久保田氏にインタビューをしましたので、それをお届けします。

→『覇王の凱歌』はこうして生まれた――イグニッション久保田氏インタビュー(2ページ目へ)

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