2013年8月9日(金)
ここからは、プレイして感じたキャラクターたちの雑感を書いていこうと思う。すべてのキャラクターをプレイできたわけではないので、その点はご了承いただきたい。
まず、個人的に最高におもしろかったのがポチョムキンだ。今作のポチョムキンは、空を飛ぶ(笑)。新技の“I.C.P.M”という技がそれなのだが、これは空中で出せる技で、ポチョムキンが自らをミサイルのようにして、放物線を描くように画面端から端ぐらいまで、頭から飛んでいくのだ。
▲別人のような外見になり話題になったポチョムキン。しかし、変わったのは見た目だけではなかった……。 | ▲空を飛ぶポチョムキン。彼に一体何があったのだろう……(笑)。 |
従来のポチョムキンといえば、“いかにして近付くか”が課題となるキャラクターだったが、これは掟破りの技だろう(笑)。さすがにガードされると反撃確定だが、“ロマンキャンセル”とセットで使うことで、強引に近付くことができる。ヒットした時のダメージも結構高く、さらに相手をダウンさせられるのがうれしいところだ。もう1つの新技“トリシューラ”は、上方向に火柱を立たせる技。先読みの対空で使うのか、姿勢が低いので上半身無敵になるのか、使い道は謎だった。
▲ポチョムキンのレバー前入れKは、鉄山靠をしつつ前進する技に変更。距離を詰められる上、カウンターヒットでよろめき状態になるので、“ポチョムキンバスター”につなげられる。他のキャラクターでも、このように一部の技は従来の技から変更されている。 |
そして新技ではないが、“ヘブンリーポチョムキンバスター”が超カッコよくなっているので、ロケテストに足を運ぶ人は絶対に見てほしい。リアルのほうのテンションゲージが上がること請け合いだ。
今作では、試合開始前から最後まで、随所にアニメーションが挿入される演出が多く見られる。当然覚醒必殺技も、暗転後にアニメーションのカットインが入り、そこからキャラクターが技を繰り出すという流れなのだが、“ヘブンリーポチョムキンバスター”は、相手を掴んで投げるまで、非常に凝ったアングルでアニメーションによる演出が成されている。アニメーションは別途書き下ろされているわけではなく、実際に操作する3Dモデルに動きをつけたものになるが、まるで別途2Dアニメが作られているかのような仕上がりだった。
▲入場シーンはもちろん、リザルト画面もアニメーションで描かれる。パッと見だと3Dモデルが使われているのがわからないだろう。 |
続いての注目キャラはメイだ。まず、このキャラは半端なくかわいい。とにかくかわいい。キャラクターセレクトをした時に「べろべろばぁ」をするところから、イルカに乗ってステージにやってくる入場アニメ、“グレート山田アタック”のカットインアニメ、“究極のだだっこ”の両手ぐるぐるポカポカパンチ演出、さらに言うと入場アニメに登場する“ジェリーフィッシュ快賊団”の女の子まで、何から何までかわいい。もともとかわいいキャラクターだったが、今回の演出によってよりかわいさに磨きが掛かっているのは間違いないだろう。完璧なアッパー調整だ。他の女性キャラクター(+出るかはわからないが、ブリジット)への期待も高まる。
▲生き生きと描かれているメイ。イルカのかわいさもアップしている気がする。 |
さらに新技が、“燕穿牙?”というあざとさ。この“?”がポイントで、メイが彼女なりにジョニーの技を見よう見まねで練習している光景が目に浮かぶ。技の内容もオリジナルの“燕穿牙”とは異なり、斜め上方向をイカリで一閃する技になっている。恐らく中段だが、オリジナルのように低空から出してもしゃがんだ相手には多分当たらない。が、そこはさすがメイというべきか、一閃した後の落下時に攻撃判定が発生する。健気さとドジっ子さを兼ね備えた、すばらしく完成度の高い技といえるだろう。
キャラクターとしては、設置系の技が増えた他、“拍手で迎えてください”後に、待機中のイルカに触れることで、“イルカさん・横”のような攻撃を行える。これを利用することで非常にトリッキーな攻撃を仕掛けられるので、研究し甲斐のあるキャラクターといえるだろう。
他にテクニカルな部分のあるキャラクターといえば、カイとヴェノムだ。まずカイだが、とっつきやすいオールラウンダーな性能はそのままに、“グラインダー生成”という新技が追加されている。これは、フィールド上にリングのようなものを設置する技だ。設置しただけでは判定はないのだが、ここに“スタンエッジ”を当てることで、“デュランダルコール”と呼ばれるビームが飛び出す仕組みになっている。ビームをさらに反射させたりできるかまではわからなかったが、研究次第でコンボや崩しに役立つだろう。もう1つの新技“スプリットシエル”は、前方に踏み込み攻撃を繰り出しつつ、“グラインダー”を生成する技。ダウンを奪えるようなので、ここからの攻めが発展しそうだ。ちなみに、技表では立ちDで“グラインダー生成”とあるが、これはダストアタックを仕掛けつつの生成となる。
▲ジャンプDなどで“グラインダー生成”を行うと、従来の十字架の攻撃が出た後、その場にリングが残る。これに“スタンエッジ”を当てると、ビームが飛んでいく。 |
ヴェノムは、“デュービスカーブ”がなくなったものの、新技の“QV”がそれを補うような性能だった。攻撃判定のあるボールを目の前に出す技だが、タメることでボールが多段ヒットするようになる。“スティンガーエイム”と異なりボールは弾かないと飛んで行かないので、使い分けが必要だろう。新たな覚醒必殺技の“ビショップランアウト”は、一定時間消えないボールを呼び出す技。相手に当たっても消えないので、弾いて攻撃、弾いて攻撃といった攻めができる。いろいろなことができそうな予感のする技だった。
▲かなり長い間、ボールが出っぱなしになる“ビショップランアウト”。ボールをしっかり弾いて制御できれば、とても強力な技に思えた。 |
さて、残る3キャラクターだが、残念ながらチップとソルは新技を確認する時間しかなかった。チップは、壁張り付きが新技。派生が非常に豊富なので、ここからどういう攻めが展開できるのか楽しみだ。相手が背負っている壁にも張りつけるので、崩しに使えそうだった。新覚醒必殺技の“龍柳”は、地面に向かって空中からクナイを投げる技。連射するのではなく、広範囲に1回投げる。投げたクナイたちは地面に刺さって一定時間残るが、特に接触判定はなかった。範囲が非常に広いので、地上の相手をとりあえず固めるのに使うのかもしれない。
ソルは、ドラゴンインストール時の演出がとにかく派手。変身ヒーローのような外見になるのもおもしろかった。新技の“砕けろ”は、空中から地上に向かって突進する技。中段かどうかはわからないが、空中からの攻めのバリエーションが増えたのはよさそうだ。
ミリアは技表を見る限り、前転からの派生が増えているが、試せず。非常に残念だったので、次に機会があればぜひプレイしたいところだ。
今回のプレイを振り返って感じたのは、今作が『ギルティギア』らしさを残しつつ、全体的にシンプルに、とっつきやすいゲームになっているということだ。
“フォースロマンキャンセル”や“フォースブレイク”、“スラッシュバック”など、複雑化していたシステムをすっきりさせ、“ロマンキャンセル”を進化させることで、戦術を創意工夫できる魅力をそのままに、新しい『ギルティギア』に生まれ変わらせている。覚えるべきシステムが少ないので、初心者でも戸惑うことなくプレイできるだろう。
なお当然ながら、登場キャラクターはこれですべてではないようなので、今後の発表にも大いに期待したいところだ。時系列としては、今作はパラレルワールドではなく、『ギルティギア2』の後にあたるそうなので、『ギルティギア2』のキャラクターが新キャラクターとして登場するのか? など胸が膨らむ。具体的な稼働日などは明らかにはならなかったが、稼働までにアップデートされたばかりのPS3用ソフト『ギルティギア イグゼクス アクセントコア プラス アール』で腕を磨いておくといいだろう。
▲アンケート記入スペースには、原画も展示。 |
▲こちらがアンケート用紙。アンケートはWebにも用意されているので、ロケテストから帰ってきたらWebから答えるといいだろう。 |
▲ロケテストに参加すると、記念品としてうちわをもらえる。 | ▲裏面はこのようになっている。製品版の稼働が待ち遠しい! |
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