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2013年9月18日(水)

『deep down(ディープ ダウン)』自動生成ダンジョンの凄みを先行体験! 操作を覚えて東京ゲームショウ2013に備えよう

文:豊臣和孝

 カプコンが、開発しているPS4用ソフト『deep down(ディープ ダウン)』。東京ゲームショウ2013のSCEブースでプレイアブル出展する本作の体験版を、先行で体験したので、その世界観や操作系などをお届けする。

『deep down(ディープ ダウン)』
▲カプコン渾身のオンライン専用タイトル『deep down』。記憶を読み取るRPG(リーディングRPG)というジャンルだ。

■チェックポイントその1・基本操作はLRボタンに集約!

『deep down(ディープ ダウン)』 『deep down(ディープ ダウン)』 『deep down(ディープ ダウン)』

 『deep down』は、2094年のニューヨークが舞台。主人公は、過去の遺物や遺産に触れることで、その記憶を読み取る能力の持ち主。記憶の中に入っていき、さまざまな謎を解いていくということになる。未来の話でありながら、映像は中世ファンタジーというコントラストが、実に興味深い。

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 主な操作系を説明しよう。左スティックがキャラクターの移動、右スティックがカメラ操作とエイムカーソル(照準)。ボタン類は、L1ボタンが走る(左スティック押し込みでも可)、L2ボタンが武器を構える、R1ボタンが弱攻撃、R2ボタンが強攻撃、十字ボタンの上下がスキル選択、左右がマジックアイテム選択、□ボタンがマジックアイテムの使用、△ボタンがスキルの使用で、○ボタンがアクションとなっている。ゲーム中の主だった操作は左スティックとLRボタンに集中しているのがポイントで、会場でプレイする予定の人はぜひ覚えておいてほしい。

 DualShock 4表面の中央にあるタッチパッドボタンを押すと、主人公のすぐそばに立体表示マップが出現され、これがすごくカッコイイ! 実は筆者、DualShock 4触ったのは今回が初めて。最初は「えっ……ここってなでるだけでいいのかな?」とさわさわしていたら、アテンドしてくれたスタッフの方に「もっとしっかり押し込んでください!」と言われ、強く押すとパコンとスイッチが入り「おーっ!」と感動。一見タッチパネル風にも見えるのだが、本作では“押すボタン”としても使用できるので、筆者のように勘違いしないように!

『deep down(ディープ ダウン)』

 体験版につき、キャラクターが装備する武器は“槍”のみ。外観は2パターンから選べるが、どちらも能力は一緒だ。本作は、キャラクターに“中立”、“正”、“負”といった3つの属性が与えられ、プレイ中の行動により変化していく。現時点では中立が白、正が赤、負が青といった色分けがされており、どの属性になっているかはコントローラの上側にあるライトバーの色で一目でわかる仕組み。体験版でプレイに影響することは少ないが、気になる人はチェックしてみては?

■チェックポイントその2・自動生成ダンジョン!

 プレイに際しては、アクションゲームが苦手な人向けに“カジュアルモード”のオン・オフが選択できる。オンにするとモンスターからのダメージが大幅に減る他、強攻撃のスピードがアップ! 両方プレイさせていただいたが、オンにすると複数のモンスターに囲まれてボコられてもしばらく耐えられるくらい頑丈。ただし、あくまでも頑丈なだけで死なないわけではない点に注意。ちなみにTGS試遊台では、体験プレイ終了時間までは何度でもリスタートできるとのこと。

『deep down(ディープ ダウン)』 『deep down(ディープ ダウン)』

 ゲームを開始すると“エントリー”と呼ばれる場所からすぐ先にある“魔法陣”の中心に移動。ここにしばらくとどまることでダンジョンに入っていくわけだが、本作のダンジョンはつねに“自動生成”されるため、プレイするたびに内部構造が新しいものになる。つまり、東京ゲームショウ2013でも、並び直してプレイするたびに新しいダンジョンをプレイできる。時間に余裕がある人向けではあるが、可能ならぜひ体験していただきたいポイントのひとつだ。

 ダンジョンに入ってまず驚かされたのが、超絶リアルな質感のグラフィックと、徹底的なこだわりが感じられる光源(ライティング)処理。前者は岩肌や表面の水溜りはもちろん、モンスターの肌感やダンジョン特有の閉塞感など“空気感”まで伝わってくる凄まじい代物。「コンシューマゲーム機の表現力も、ここまできたか!」という感じで、モンスターがいない状態でも、見て回っているだけで軽い感動を覚えるくらいの凄みがある。後者は、主人公が腰につけたランタンのかぼそい光、岩の隙間や天井が開けた場所からさんさんと降り注ぐ太陽光など、暗いダンジョンの中で特に際立った演出要素となっている。

■チェックポイントその3・L2で構えて狙いをつけてR1またはR2で攻撃!

 薄暗いダンジョンのなかを「うわ~、うわ~、なんか怖いな~」などと稲川●二さん風に恐る恐る進んでいくと、突然前から謎の飛来物が主人公を直撃! 立て続けに2~3発をくらいパニくる筆者に、アテンドの方が「それは罠(トラップ)です。目の前に発射台を壊せば止まります」とアドバイス。あわてて走って近づき、L2で構えて右スティックで狙いをつけ、攻撃! 破壊された罠は破片となって床に散らばり、まずは一安心。ちなみにトラップは射出物の他、火炎、落とし穴を確認できた。落とし穴はすぐ近くにハシゴがあり、○ボタンで昇り降りできるので、見渡してほしい。

『deep down(ディープ ダウン)』

 罠を破壊して「もう何もないよなぁ」と無警戒に歩き出した次の瞬間。曲がり角の陰から突然モンスターが不意打ち! 年甲斐もなく思わず「うわぁ!」と声をあげてしまう筆者。「現実にモンスターがいるとしたら、こんな肌ツヤをしているんだろうか?」とつい考えてしまうほど生々しい質感をした生物が、手にした武器をブンブン振り回してくる。ここでアテンドの人が「モンスターの攻撃は、こちらの攻撃で“弾く(いわゆるパリィ)”ことができます」と、これまたナイスなアドバイス。

 正直1体目はそんな余裕なかったのですが、2体目以降でモンスターが振りかぶったタイミングを見計らい、素早く槍を突き出せるR1をあわせていくと、攻撃弾かれたモンスターが大きくのけぞり隙ができる。「チャンス!」とばかり強攻撃を叩き込むと、弱攻撃をはるかに超える強烈なダメージが炸裂して、これが超キモチいい! ちなみにパリィを何度も成功させると、やがてモンスターの武器が破壊され、獲物を失ったモンスターは素手攻撃にきりかえてくる。これまた余裕がある人にはぜひぜひお試しいただきたい。

■チェックポイントその4・スキルや魔法を使え!

 立て続けに「ダメージやそこから生じるモーションはすべて演算処理されています。ためしに脚を狙ってみてください」というアドバイスが飛んでくる。操作に慣れて余裕がでてきたため、気合十分にモンスターの脚に狙いをつけ、槍でブスリ! するとモンスターは、ひざまづいて頭(こうべ)をたれたのだ!

『deep down(ディープ ダウン)』

 実は本作、各モンスターの“目”が弱点になっているという。今回の体験版で出現するモンスターは頭部に目があり、ピンポイントで貫くことができれば一撃で倒せるとのこと。弱点の目を一撃で貫けた時は、穂先に目玉が刺さったままになる驚愕の演出つき! 先ほどの状態であれば、こうべをたれた瞬間はまさに弱点を突く絶好のチャンスというわけだ。

 首尾よく一撃でしとめることに成功した筆者。調子にのって先に進んでいくと、なにやら壁に意味ありげな“青いマーカー”を発見。これはいわゆる“スイッチ”で、○ボタンを押すとさまざまな効果が発動。ワープで別の場所に飛ばされたり、モンスターで充満した部屋に飛ばされたり、宝箱だらけのステキな部屋に行けたりと、プレイした範疇でも相当刺激的な体験ができた。

 なお、モンスター部屋に飛ばされたり、通路で複数のモンスターに囲まれたりした時は、素直に△のスキルか□の魔法といった強力な攻撃手段に頼ったほうがいい。回数制限はあるが、モンスターを攻撃するたびにゲージが回復しまた使えるようになるため、「これはマジでやばい!」という状況に限らず、ケチらずガンガン使ったほうがいいように思えた。

■チェックポイントその5・他人のプレイを観察するのも重要!

 体験プレイするうえでのポイントは、以上のとおり。最後にひとつ補足しておくと、行列中に前の人のプレイを見られる時は、その様子をじっと観察しておくことを強くオススメする。というのも、実際プレイしていると、目前のモンスターやトラップなどに集中するあまり“その先”にある別の何かに気づかないことが多いからだ。背後をさらしたモンスターに接近して不意打ちに成功……と思いきや、直後に真後ろや側面から別のモンスターに攻撃されたり、1匹だと思ったモンスターの背後にトラップがあって両方からダメージをうけたりはよくあることなので!

 危機回避だけでなく、自動生成のダンジョン内の構造の美しさが確認できるという点でも、他人のプレイを観察するのは、とても意味があったりする。さらに余裕があれば、SCEブースで行われるステージイベント“一遊入魂”で披露される最新情報も要チェック! なにはともあれ、東京ゲームショウ2013に来られる予定の人は、この機会を逃さずSCEブースで『deep down』の凄さを体感していただきたい。

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