2013年9月24日(火)
プレゼン後、本作の総監督を務めたマーク・サーニー氏と、シニアプロデューサーの渡辺祐介氏に本作について語ってもらった。
――まず『KNACK』の一番こだわりはなんでしょうか?
渡辺祐介氏(以下、渡辺):老若男女どなたでも遊べるタイトルを、PS4発売と同時にプレイできるように。というのが一番こだわったところですね。
▲シニア・プロデューサーの渡辺祐介氏。 |
――本作の一番の特徴は主人公・ナックの大きさが変わることだと思いますが、大きさによってアクションに変化はあるのでしょうか?
マーク・サーニー氏(以下、マーク):ナックのサイズはパーツを入手したら、その数だけ、シームレスに変化します。そのためサイズによってアクションを変えてしまうと、操作性がころころ変わってしまうと、ユーザーさんが遊びにくく感じると考えました。ですからサイズによるナックの基本的なアクションが変化するということはありません。
▲総監督のマーク・サーニー氏。 |
――主人公のサイズはステージにも影響してくると思いますが、ステージのデザインはどのように進めましたか?
渡辺:ナックのサイズは1つのステージ内で大きく変わるというわけではなく、ストーリーの流れにそって変化します。ですから、ストーリーありきでデザインをした形になりますね。
――ムービーなどを見ていると、サイズによってナックの性格やしゃべり方が変わっている気がしましたが、このへんは意識して変化させているのでしょうか?
渡辺:はい、一番小さいサイズのときはマスコット的な位置づけでいっさいしゃべることはありません。そして中くらいのサイズで初めてしゃべるようになりますが、このサイズでは生意気な10代のようなキャラクターですね。その後さらに大きくなると紳士的な大人、もっとも大きなサイズではモンスターのような性格づけをしています。
マーク:強敵を倒す10mを超えるナックは怪獣のようですが、次のシーンでは小さくて、かわいらしいナックが出てきたりします。
渡辺:そのギャップが、小さいナックの愛らしさにもつながるのではと思っています。無口なだけのキャラクターでは、ユーザーさんも愛着がわきにくいですからね。
――TGSでは最大で約2500個のパーツを付けたナックを操作できましたが、もっと大きくなるのでしょうか?
マーク:最大で5000個のパーツを付けられますから、まだまだ大きくなりますよ。
――そうすると遊び方も変わってきますか?
マーク:例えば最初に出会うゴブリンは攻撃力も高く、ナックの攻撃を数発当てなければならない強敵です。しかし、これがTGSでも操作できた巨大なナックだとパンチ1発で倒すことができます。
そしてさらに大きくなると、足踏みだけで倒せるといったように同じ相手でも戦い方が変わりますね。ほかにも序盤ではボスクラスの強さを持つパワードスーツを、大きなナックなら攻撃1発で倒せるといったようなこともあります。
――さきほどのプレゼンでナックは、氷、クリスタル、木といったパーツを身に着けることができると伺いましたが、ほかにもパーツはあるのでしょうか?
渡辺:そうですね、もう1つ、鉄のパーツを付けたメタルナックという姿に変化できます。
――そのメタルナックは、どういった特徴があるのでしょう?
渡辺:見た目はこれまでお見せしたナックとはまったく別物です。さらに鉄であることを利用してギミックを動かしたり、電磁石に近づくとパーツがなくなってしまったりするのが特徴ですね。
――ゲーム中では1つのステージ内で、そういったさまざまなパーツを付け替えていくことになるのでしょうか?
渡辺:1つのステージ内では変わりませんね。氷の洞窟では氷をまとうなど、ステージごとに異なった姿のナックになるといった形になります。
――映像にしても音にしても実際にプレイするとすみずみにこだわりが感じられました。とくにコントローラから音が出ることに驚きました。これは今までにない体験ですね。
渡辺:サンストーンやレリックを取ったときの音をコントローラからも聞こえるようにしてあります。聞いていて心地よい音になるように工夫をしてあります。
マーク:まるで、コントローラにレリックやサンストーンが入っているような感覚を抱いてもらえるかと思います。
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■東京ゲームショウ2013 開催概要
【開催期間】
ビジネスデイ……2013年9月19日~20日 各日10:00~17:00
一般公開日……2013年9月21日~22日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料