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2013年11月20日(水)

『ライトニング リターンズ FFXIII』の1周目はイージーモード推奨! 開発スタッフインタビュー第7回(プロデューサー&ディレクター編)

文:電撃オンライン

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■今世代機最後の『FF』というお祭りをみんなで楽しみたい

――『ライトニング リターンズ FFXIII』本編のボリュームについてもお聞きしたいと思います。

鳥山:エンディングまで、だいたい40時間くらいですね。メインクエストを中心に、普通にプレイするとそのくらいです。

阿部:ウェアを集めたり、多くの人を救済していると、もう少し時間がかかるかもしれません。

――メイン&サブクエストをこなして輝力を集め、世界の寿命を延ばしていかなかればエンディングまでたどり着けないわけですが、うまくいかないと最少7日間でゲームオーバーとなってしまいます。エンディングを迎えるためのポイントなどを教えてください。

鳥山:『FFXIII』に登場したメインキャラの魂を救っていくメインクエスト。それをクリアして大きい魂が解放されるごとに世界の日付が延びていくので、そういう意味ではメインクエストをクリアしていけばエンディングは迎えられると思います。

阿部:世界余命を13日にまでするには、メインクエストのクリアが必須となります。多少はサイドクエストでも埋められますが。

鳥山:13日目を目指せばエンディングを迎えられますので、かつての仲間たちを救ってあげてください。エンディングは『FFXIII』にかかわるすべての登場人物たちの集大成という意味で、非常にスケール感のあるものになっています。『FFXIII』シリーズをプレイされた方にはぜひ見届けてほしいラストになっていると思います。

『ライトニング リターンズ FF13』

――ちなみに本編クリア後のやり込み要素は?

阿部:まずハードモードが出現します。あとは武器、盾の改造が開放されます。武器などは、どれもほぼ最高クラスまで改造できるので、最終的には見た目で選べるようになりますね。その段階になると、魔法なども最大レベルまで上がるようになります。

鳥山:モードによって敵がドロップするアイテムも変わりますので、結果として改造の上限が取り除かれる状態になります。ライトニングがどんどん強くなって、そこに限界突破を組み合わせると、さらに爽快になりますよ。ザコモンスターは瞬殺とか。あと、今回売っている武器の価格は高めなので、自分の所持している武器とどっちが強くなるんだろうというのを考えていくと、より奥が深くなると思います。

――売っている武器の中には70,000ギルのものとかもあって、最初はちょっと買えそうにない価格ですよね。

北瀬:これまでの『FF』と比べるとインフレがすごいですね。

阿部:武器は順々に買っていくとちょうどよいバランスなんですが、ジャスト入力(タイミングよく攻撃ボタンを押す)ができるプレイヤーなら、1つ飛ばして購入してもいけるのではと思います。

鳥山:自分の得意な武器の系統が決まっていればいいけど、途中でいろいろ試そうとするとお金が足りなくなるんですよ。2周目以降は、武器の系統を変えてみたりするとさらに楽しめるかもしれません。

――終盤にある場所でケタの違う価格の武器が売っていたりしますが、あれは最強クラスの武器ですか?

阿部:あれは最強クラスの1つ下の武器ですね。

――まだ強力な武器があるんですね?

阿部:そうですね。今回は、パラメータも限界突破してかなり高くできるので、昔の『FF』のように数字で押し殺すといったことができるようにしようと決めていました。ただ、カンストするのは結構大変だと思います。

――秘密のダンジョンがあって、その開放には“ラストワン”の要素が関係してくると以前に伺ったかと思いますが?

阿部:本作では、同じモンスターを倒していくと絶滅してしまうのですが、最後の1体は非常に強力でラストワンと呼ばれています。このラストワンが集まっているダンジョンが、世界のどこかに存在しています。出現条件は秘密ですが、最初から行こうと思えば行けます。ただ、とても攻略は難しいです。

鳥山:ラストワンを倒して種族を絶滅させると、そのダンジョンにも出現しなくなります。絶滅させたモンスターが多いほど、そのダンジョンの攻略はラクになるんです。

――ダウンロードコンテンツもあるようですが、今後の予定を教えてください。

北瀬:『FFXIII-2』のように、ストーリーの補完をDLCでやろうとは思っていません。物語は完全にパッケージで完結します。ただ、バトルの幅を広げられるウェアなどは用意する予定です。しかし本編で十分なほどの数を入れているので、あまり多くはありません。

――武器やウェアなど、全部集めるとトロフィーがもらえたりするのでしょうか?

阿部:トロフィーはあります。ただ今回は、限界がわからないように作るのがコンセプトにあったので、ウェアがあといくつ、武器があと何個みたいなコンプリートは、明確にしないようにしています。

――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

北瀬:今世代のハードでの最後の『FF』ということで、お祭り感を楽しんでいただきたいです。今回はSNS投稿という部分で、みんなと盛り上がれる要素も入れていますし、大きな祭りを世界中で楽しむという感じで、皆さんも盛り上がってください。

阿部:『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』では、ユーザーさんに世界に放り込まれる感じを味わっていただけると思います。ぜひいろんなところを探索して、存分に楽しんでいただけたらと思います。

鳥山:ライトニングにとっての最後の旅、そして彼女が幸せに向かう新たな旅の始まりでもあるので、花嫁を送るように、皆さんとともに見守ってあげられたらなと思います。ぜひ一緒に旅をしましょう。


 この記事は、2013年11月14日発売の『電撃PlayStation Vol.554』に掲載されたインタビューに加筆して全文を公開したものです。

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データ

▼『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』(ダウンロード版)
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:PS3
■ジャンル:RPG
■発売日:2013年11月21日
■希望小売価格:7,000円(税込)
▼『ライトニング リターンズ ファイナルファンタジーXIII』(ダウンロード版)
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:Xbox 360
■ジャンル:RPG
■発売日:2013年12月3日
■希望小売価格:7,000円(税込)

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