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2013年11月19日(火)

辻本さんの予想外な悲劇も起こった“モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会――予選を2分01秒で通過した1位チームが決勝でまさかの●●宣言!?

文:ゴロー

■開発者チャレンジクエスト

 “開発者チャレンジクエスト”は、『モンスターハンター4』の辻本良三プロデューサー、藤岡要ディレクター、徳田優也プランナーに、カプコンの小嶋慎太郎プロデューサーを加えた4人が、特別ルール&罰ゲームを設けてクエストに挑むというもの。これまで東京名古屋福岡の3会場ともクエストは失敗に終わっており、罰ゲームもしだいにエスカレートしている。毎回、辻本さんに“してやられている”藤岡さん、徳田さん、小嶋さんは、始まる前から不安を隠せないでいた。

“モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会 “モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会

 札幌会場でチャレンジするクエストは、藤岡さんのキークエストでもある上位の“ブラキディオス討伐”。今回は、辻本さんの優しさで制限時間はいつもよりも1分多い11分に。

 クエストが始まると、辻本さんは“体に付着した爆破の粘液は消してはならない”という、今回の特別ルールを発表。つまり、粘液が付着した場合は、回避アクションが一切行えず、一定時間後に爆破して必ずダメージを受けてしまう。驚きを隠せないでいる3人に、辻本さんは「罰ゲームは、今装備している全防具の売却ね」と、さらに追い撃ち。初めは本気で受け止められずにいた藤岡さんらだったが、突然「急ぎましょう!」「乗りが成功したら爆弾ね」と、マジメに連係を取り始める。

“モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会 “モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会
▲乗りからダウンを奪い、大タル爆弾を仕掛ける3人。それに紛れて、辻本さんだけがマタタビ爆弾を設置するという珍プレーを披露する。
“モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会 “モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会
▲爆破の粘液を解除できないという特別ルールに四苦八苦する開発陣。残り時間が5分を切って焦り始める3人をよそに辻本さんはイーオスのはぎ取りや採掘をし、あまりのマイペースぶりに場内から笑い声も。

 辻本さんは今回もクリアできないと踏んだのか、クリアできたら蟹(かに)をおごることを宣言。これを受けて3人にやる気がみなぎり、さらに辻本さんが力尽きたことで、より結束力が深まる。しかも、そのすぐ後にブラキディオスが瀕死の挙動をみせ、絶好のチャンスが訪れた。

 合流した辻本さんはけむり玉を使って妨害するも、時すでに遅し。1分半ほど時間を残して、ついにブラキディオスの討伐に成功! 歓喜する藤岡さん、徳田さん、小嶋さんとは打って変わり、辻本さんは「ブラキが弱っている時にキャンプに戻ったのが“敗因”やな」と、うかない顔をしていた。

“モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会 “モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会
“モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会
▲さまざまな苦難を乗り越え、達成感に浸るメンバー。一方、蟹をおごるハメになった辻本さんだったが、「おごるのはサワガニやけどな」というオチを明らかにしていた。

 意外な結末を迎えた今回の“開発者チャレンジクエスト”。最後に辻本さんは「来週の大阪でリベンジしたい」と言っていたので、大阪会場へ行く人は辻本さんの恐ろしい復讐(ふくしゅう)劇に期待していてほしい。

■スペシャルステージ

 スペシャルステージには、お笑い芸人“ザ・たっち”のたくやさんとかずやさんが登場。早速、アジの開きや幽体離脱など、持ちネタの『モンハン』バージョンをいくつか披露し、会場の笑いを誘っていた。しかし、辻本さんの心には響かなかったようで、「笑っていた人、事務所の方じゃないんですか?」といった厳しいツッコミも。

“モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会 “モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会

 モンハントークのコーナーにて、現在のプレイ状況を聞かれたザ・たっちの2人。たくやさんは160時間、対する弟のかずやさんは170時間プレイしているとのこと。使用武器についての質問では、たくやさんは大剣、かずやさんはハンマーと答えた。以前は双子の“双”にちなんで双剣に挑戦したが、お互いに邪魔し合う状態が続いたために役割分担を兼ねて変更したという。これを聞いた辻本さんは「ごく普通の作戦ですね」と、またもや辛口のコメントで返していた。

“モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会 “モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会

 続いて、ゲストと会場のハンターをあわせた4人でクエストに挑戦するチャレンジクエストのコーナーに。討伐対象はゲネル・セルタス。ザ・たっちの2人がアルセルタスにちょっかいを出すなどをしている間、2人の凄腕のハンターの活躍によりわずか10分でクエストを達成した。

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■教えて藤岡先生! ハンターライフ講座

 藤岡先生こと藤岡要ディレクターと助手の小嶋慎太郎プロデューサーが、『モンスターハンター4』の世界観やモンスターの生態を紹介していくコーナー“教えて藤岡先生! ハンターライフ講座”。今回は、チコ村、ぽかぽか島、氷海、ザボアザギル、スクアギル、テツカブラをテーマにした、貴重な設定を聞くことができた。

“モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会 “モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会

 チコ村は、竜人族のおばあちゃんが複数のアイルーを連れて船で行商した際に事故に遭って難破し、流れ着いてからできたという。付近にあるぽかぽか島は、大型モンスターからの避難場所として作られ、今ではオトモアイルーたちのリゾート地と化している。奥で倒れている“ネコじぞう”には、とあるものが隠されているとか。

“モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会 “モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会

 氷海のフィールドについて、手前にある高低差の低いエリアは、いくつもの流氷が流れ着いて足場になっているとのこと。また、奥地に険しい崖が多くある理由は、上昇気流で雪山が削られているからだという。

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 ザボアザギルが氷をまとったり、膨張したりする行為は、意図してやっているわけではないと答える藤岡さん。その秘密は体内で生成している特殊な体液にあった。怒り時に氷をまとう理由は、興奮して活性化した体液が外にもれ、空気中で凍りつくからだという。体の膨張については、興奮がピークに達すると体液が気化してガスになり、風船のように膨らむのだそうだ。

“モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会 “モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会
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▲ザボアザギルの幼体であるスクアギルは、矢じりのような頭部を使って獲物を捕食する。過酷な環境下を生き抜くために成長が早いといった特徴も。

 両生種つながりで、テツカブラの生態も明かされた。テツカブラがよく行う、岩を掘り起こしたり砕いたりする行為は1つの自己主張で、異性に対する力のアピールにも使われているそうだ。

“モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会 “モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会

 また、岩をどかして柔らかくなった土にメスは卵を生み、オスはその卵を口の中で育てるという。その間、オスは飲まず食わずで過ごすらしく、テツカブラの意外な一面を知ることができた。

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▲“Q&Aコーナー”では、「卵の大きさは?」「膨張する生態は何をヒントに?」といったザボアザギルに関する質問が多く寄せられていた。

 次に、スペシャルゲストとして占い芸人のゲッターズ飯田さんがステージに。今回はウルクススとクシャルダオラをターゲットに、手相占いが行われた。

“モンスターハンターフェスタ’13”札幌大会

 占いの結果により、ウルクススは人から好かれる性格で、すでに婚約者がいることも明らかに。小指に向かう斜めの線“第3者の線”があるそうだ。さらに、若手芸人の仕事をやっていたら2014年に大ヒットすることも付け足した。「寒いし、滑るけどね」という生態にかけたネタに会場から笑いも。

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 クシャルダオラについては、中央の運命線がはっきりと出ていることなどから「会社の経営者です」と解説。しかも、名前が19文字=破壊の数ということで、1回破産しているといった過去も。ゲッターズ飯田さんが言うには「1回目の会社は持ち逃げされて失敗したけど、2回目はうまくいっている」のだとか。

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→狩王決定戦で前代未聞のパフォーマンスも!?(3ページ目)

(C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM CO., LTD. 2013 ALL RIGHTS RESERVED.

データ

▼『モンスターハンター4』ダウンロード版
■メーカー:カプコン
■対応機種:3DS
■ジャンル:ACT
■配信日:2013年9月14日
■価格:5,990円(税込)

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