2013年11月29日(金)
黒森峰女学園との試合で、ウサギさんチーム(1年生チーム)のM3リー(M3 Lee)がエレファント(Ferdinand)を倒した戦術。その元ネタは、1970年に公開された映画『戦略大作戦』です。この映画の中では、75mm砲しかなくて正面から撃ち合ってもティーガーの装甲を抜けないM4シャーマンが、ティーガーを路地に誘い込んで砲塔の旋回を封じ、背面からこれを破壊するシーンがあります。これにインスパイアーされたウサギさんチームは、回転砲塔のないエレファントの背後を突いて、自分が砲撃されることなく敵に肉薄しました。
どの戦車も背面は弱点ですし、たとえ旋回砲塔を持っていても、真後ろに砲塔を旋回させるのは時間が掛かります。そのため、完全に背面を取れれば、かなり優位に立つことができます。狭い路地のような車体の旋回に制限を受けるような場所なら、その利点がさらに顕著になります。駆逐戦車はその特性上、待ち伏せしていることが多いので、隠れている場所を先に発見できれば撃破するのはたやすいのです。
ちなみに、背面に回り込んでエレファントを砲撃するものの、装甲が厚くてダメージが与えられないウサギさんチーム。「さぁ、どうする」というところで、普段無口な丸山紗希ちゃんが「……薬莢、捨てるところ」とつぶやきます。かくして、装甲の薄いポイントを狙って強敵エレファントを倒すわけですが、『WoT』でも弱点部位を狙えば、重装甲の戦車にもダメージを与えることができます。
では一体、どこが弱点なのか? たいていは、ハッチなどの可動部分になりますが、これはレティクル(照準)の中心にある上向きの三角形の色で判別できます。装甲を抜けない場合はレッド、抜けない可能性が高い場合はオレンジ、装甲が抜ける場合はグリーンの表示です。なお、緑表示が出ているからといって、そこに当たるかどうかはまた別の問題。レティクル内のどこに弾が飛んでいくのかは、神のみぞ知るです。
▲小さくてわかりづらいかと思いますが、左がオレンジ、右がグリーンの状態です。車体の枠の色と混同しないよう注意。 |
ウサギさんチームが、黒森峰女学園のヤクトティーガー(Jagdtiger)と会敵した際にとった戦術。相手にくっつけば、その長い砲を無力化できると踏んだわけです。戦車砲の装甲貫徹力は距離が近いほど増しますし、敵戦車との距離が近ければ、それだけ的が大きくなるので外しづらくなります。
ところが、敵に近すぎると逆に狙いづらくなることも。接触している敵戦車への水平射撃では、同じ高さのものしか狙えないので、大きく狙いやすい車体部ではなく、装甲が厚く、小さい砲塔部を狙わなければならなくなるからです。接触状態で直接照準射撃を行うと、結構な頻度で外します。また、当たっても砲塔部をかすめただけということも多々あります。近距離で敵戦車と遭遇したら、走って逃げてもやられるだけなので、いっそのこと接触してしまいましょう。そのほうが助かる確率が上がりますよ。なお、敵の弾が当たってしまった場合は、高い確率で残念なことになるということも一応言っておきます。
戦車道も『WoT』も、命の取り合いではありません。何もできずに撃破された時などは、温厚な小官と言えどもモニタを破壊したい衝動に駆られます。が、あくまでも試合ですから、むかっ腹を立ててものに当たるのはやめましょう。さらに、チャットで悪口を言うなんてもっての他。戦車道も『WoT』も、礼に始まり礼に終わります。やられてしまったら、自分を倒した相手の健闘を称えつつ、再起の策を練りましょう。礼をもって相手に接し、自分を磨くことで、1人前の戦車兵へとステップアップしていけるものですから。
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